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構造計算で考慮していないコンクリートの増し打ち

(マンガ「凸凹(デコボコ)屋根」はこちらをクリックしてご覧ください)


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コンクリート天井の厚さ確認のため採取したコア

このいびつな形状の屋根は、建物の構造計算時、固定荷重の他に、約245トンの増し打ちコンクリートを施工していた。
屋上の雨水排水計画ミスによるもので、非常に重大な瑕疵(かし)問題である。
構造再計算を行ったところ、大梁・柱・耐震壁等の各種部材に耐力不足があり、保有水平耐力は必要耐力を大きく下回っている。


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なお、南海辰村建設㈱側でも、屋上に約245トン余分に荷重を乗せた事は裁判で認められた。
通常、これだけの構造変更があれば、確認申請は再提出となるはずであるが、調査機関、建築指導課、事業主にも無断で、大きな負の変更をしてしまっている。
何故、このような建物に無駄な積載荷重をかけたのか、現時点では不明である。


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