残りの鍵を持っているのは・・・

今回は私たち大覚が、南海辰村建設から大津京ステーションプレイスの引き渡しを受けていない経緯についてお話しします。

通常、建物が完成すると、施工者(南海辰村建設)から施主(大覚)に引き渡すまでに施主検査というものを行います。まずは、全体の半分(入居者の決まっている59戸のみ)について施主検査(大覚の検査)を行いました。

検査の結果は、手直しが必要な箇所は全部で約500箇所(クロスのめくれ、傷、汚れ、建具の不具合など)。南海辰村建設は過剰な手直しだと言って、私たちをクレーマー呼ばわりしましたが、実際は一戸あたり約8箇所程度で、通常範囲内の軽微な手直しでした。

ユーザー検査(決まっている入居者への内覧会)までには十分手直しできる内容でしたので、南海辰村建設にはそのように指示しました。

しかし、手直しの確認もできないまま、ユーザー検査(内覧会)の日がやってきました。

さて、お客様にとっては一生に一度の大きな買い物です。大きな決断と共に、入居日から逆算し住宅ローンの手続き、引っ越し業者の手配、子供の転校など、ありとあらゆる準備を滞りなく進めていかないといけません。

ここで問題なのは住宅ローンです。入居者がローンを組むためには不動産登記(抵当権の設定)が必要になってきます。最短でも入居日の2カ月前までには、事業者である大覚が建物の表示登記をしておかなければなりません。登記に必要な「建築完了引渡証明書」は、引渡し完了前であっても、施主と施工者による信頼関係から紳士協定的に施工者が施主に発行するのが業界の慣例です。私たち大覚も南海辰村建設から予め「建築完了引渡証明書」を受け取っていました。

南海辰村建設はこれらの新規分譲マンションの契約手続きの性質を巧みに利用して、
① 「内覧会(ユーザー検査)」をして施主検査の手直し確認が終了したことにすり替え
② 「建築完了引渡証明書」を出したというだけで建物が完成した、引き渡したという体裁
を整えたのです。

お客様への鍵の引き渡し日が迫ってきていました。お客様には前述したように変更できない日程があります。私たちは、こちらの事情でお客様にご迷惑はかけられないと判断し、南海辰村建設から必ず手直しをするという確約をとった上で、建物全体の検査も手直しも不十分なまま、「仮引き渡し」という形で入居者が決まっている59戸の鍵を受け取らざるを得ませんでした。

ただし、残りの鍵引き渡しは、すべての施主検査(大覚の検査)と手直しが完了してから…という確約をした上でのことでした。

しかし…

残っていた大覚の検査こそ実施されましたが、こちらが指摘した箇所の手直しがされる事はありませんでした。それどころか、事実を伴わない「体裁だけの建物の完成」と「仮引き渡しという既成事実」を盾に工事代金を請求し、挙句には提訴までしてきたのです。
提訴してきた時期を逆算すると、工事代金の請求書を送ってきた時点ですでに訴訟の準備をしていたことになります。

ここまでの展開をみれば、最初から意図的だったと誰もが思いたくなります。

このような経緯があって、未だに未入居の49戸分については鍵を受け取っていない、引き渡しを受けておりません。

この後に、信じられないようなマンションの欠陥(瑕疵)が見つかるのですが…
それはまた別の機会にお話しします。

key


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。