続々・毎日放送の取材に対する南海辰村建設の回答について(メディアも欺く悪質な行為)

前回ブログ記事および前々回のブログ記事では、MBS毎日放送「VOICE」の取材に対する南海辰村建設の回答は、メディアをも欺く事実を捏造した悪質なものであるとして、取材での質問と回答を3つ紹介しました。

今回は、残り1つの質問に対する南海辰村建設の回答も、事実に反する虚言に満ちた回答であることについて、前回、前々回に引き続きお伝えしたいと思います。

〈MBS毎日放送の質問 ④〉

  • 大覚との裁判について、控訴審にどのように向き合っていくか
  • また、現在もマンションに残っている入居者の方に対してコメントをお願いします

これに対し南海辰村建設は、

 「第一審時において、当社は弁護士を通じて、相手方弁護士に対して早期解決のため和解の提案をいたしましたが、相手方弁護士がその場で拒否し、代わりに反訴が提起されました。また、訴訟の中で裁判所からも双方に和解の打診がありましたが、これも拒否されました。このような状況ですので、今後につきましても和解等は難しいものと考えております。当社といたしましては、引き続き控訴審においても、当社の主張を真摯に行ってまいる所存であります。

 第一審の判決で、当社の施工および当該マンションの安全性に問題がないことは明らかになっています。また、当該マンションに生じている様々な事象につきまして、住民の皆さまにご不便をお掛けしていることにつきまして大変心苦しく思っております。これらの事象は補修等を行うことで是正することが可能でありますが、大覚側から請負代金を頂いておらず、また係争中である現時点では難しいものと考えています。

 当社といたしましては、大覚が当該マンションに問題があり、建替えが必要であると主張しながら賃貸物件として募集をしていることや現時点で住民に居住させていること、さらには当該マンションにおける日常のメンテナンスを行っていないことによりマンションの価値を低下させている行為について遺憾に思っております。

 今後については、現に居住しておられる皆様のことを第一に考え、大覚側が裁判の早期終了に協力されることを望んでおります。また、今後も大津京ステーションプレイスに関しましては施工業者として、誠意をもって対応させていただく所存です。」

と回答しています。

まず、「第一審時において、当社は弁護士を通じて、相手方弁護士に対して早期解決のため和解の提案をいたしましたが、相手方弁護士がその場で拒否し、代わりに反訴が提起されました。また、訴訟の中で裁判所からも双方に和解の打診がありましたが、これも拒否されました。」についてですが、南海辰村建設から和解の提案があった事実など第一審および控訴審を通して一切ありません。

また、第一審時に裁判官より、「大覚さんは建て替えを主張されていますが、補修する意思はありませんか」という提案があり、弊社は「補修する意思はあります。ただし、お互いが信頼できる第三者の施工業者に補修をお願いしたいです」と応じたところ、なぜか裁判官の方から「この話はもう終わり!!」と机を叩いて提案を打ち切られたという奇妙な出来事が一度ありました。この出来事を「裁判所からも双方に和解の打診がありましたが」と言っているのであれば、弊社は「補修する意思はあります。」と明確に応じています。

このように南海辰村建設は事実を捏造して、和解を提案しているにもかかわらず、弊社がそれを拒否して早期解決を望んでいないかのように思わせる虚偽の回答をしているのです(このような虚言を南海辰村建設は平気で使います)。

次に、「第一審の判決で、当社の施工および当該マンションの安全性に問題がないことは明らかになっています。また、当該マンションに生じている様々な事象につきまして、・・・これらの事象は補修等を行うことで是正することが可能でありますが、」についてです。このように南海辰村建設が回答している根拠が、第一審で南海辰村建設が証拠提出した構造耐力上安全であるとする構造計算書のことを意味しているのであれば、第一審で南海辰村建設が証拠提出した構造計算書は、都合のいい安全な計算結果となるように計算内容が意図的に操作されていることが専門家から指摘されています。

裁判所は、控訴審において本件建物の構造安全性について再審理する意向を示しています。南海辰村建設の回答にあるような当該マンションの安全性に問題がないことは明らかになっている訳では断じてありません。補修についても同様に、南海辰村建設の言う補修方法で欠陥部分が是正できるかどうかは、これから再審理されるところです。

「安全性に問題がない・・補修等で是正することが可能」というのは、南海辰村建設の一方的な根拠のない言い分でしかありません。

さらに、「大覚が当該マンションに問題があり、建替えが必要であると主張しながら賃貸物件として募集をしていること」についてです。弊社は、本件建物に構造耐力上の安全性に問題があると判断したことから、本件マンション購入者の方々に対して、販売価格での払い戻しを提案し、多くの購入者の方々が払い戻しに応じられました。しかし、購入者の方々中には、払い戻しには応じず、購入した部屋を第三者に賃貸したいので、その仲介を弊社に要望される方もおられました。

弊社は、既に本件マンション購入者の方々には多大なご迷惑をおかけしていたことから、そのような賃貸仲介の要望を断ることが忍びなかったので、賃貸希望者の方には、本件マンションの問題点について十分説明することを条件に賃貸の仲介を承諾したという経緯が過去にありましたが、現在は本件マンションを賃貸物件として仲介している事実はありません。

また、「当該マンションにおける日常のメンテナンスを行っていないことによりマンションの価値を低下させている行為」についてですが、本件建物の瑕疵(欠陥)については、屋上防水の不備、構造耐力上の欠陥、防風スクリーンの落下、地下駐車場の水没など日常のメンテナンスを行って解決するような問題ではないことは明白です。にもかかわらず、自らが行った欠陥・手抜き工事をメンテナンスの問題にすり替える南海辰村建設の企業体質は無責任極まりない悪質なものです。

そもそも、新築後わずか5年で販売価格の5分の1まで不動産価値が下落する原因が、単に日常メンテナンスを行っていないことによるものである筈がありません。不動産価値が破格に下落しているのは、それだけ本件建物の瑕疵(欠陥)の問題が重大であることは明らかです。

最後に、「今後も大津京ステーションプレイスに関しましては施工業者として、誠意をもって対応させていただく所存です。」についてです。これまでにも南海辰村建設は、体裁を整えるためだけにこのような回答やコメントを繰り返しておきながら、実際には不誠実極まりない対応を行っていることは、本ブログや訴訟専用サイトを通してお伝えしてきました。詳しくは、ブログ記事「南海辰村建設には、「誠意」という言葉は使ってほしくない」をご覧ください。

今回も含め前回、前々回とお伝えしてきましたように、MBS毎日放送の取材に対する南海辰村建設の回答は、メディアをも欺く事実を捏造した悪質なものです。自らが行った違法行為やずさんな手抜き工事を認めようとせず、論点をずらして正当化するために虚偽の回答を繰り返す南海辰村建設の行為は、決して許されるものではありません。

南海辰村建設だけには、「誠意」という言葉は本来の意味において、絶対に使ってほしくないと思います。

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コメント

  1. yoshi より:

    voice自身が平気でうそ流しますから、

    信用しちゃダメですよ

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