今回の大津京ステーションプレイスの訴訟は、平成22年1月7日、南海辰村建設が唐突に訴訟を提起してきたところから始まりました。
それは、南海辰村建設が一方的に支払い期日を決め、手直し工事をする事も無く、話し合いの場を一度も持たないままの訴訟提起でした。
そして、さらにその1週間後の1月14日、南海辰村建設は弊社の所有する不動産(無担保)を仮差し押さえしてきたのです。
無担保の不動産ではありましたが、弊社は計画していた新規マンション事業2案件を断念せざるを得なくなりました。
南海辰村建設から唐突に訴訟提起されるまで、弊社は2回に分けて行った施主検査において、指摘した手直し工事を行うように指示していました。しかし、南海辰村建設は手直し工事を行うことは無かったので、話し合いの場を設けるように申し入れしましたが、その申し入れに応じることもありませんでした。
社会通念上、このようなことは考えられないことです。
それでは、なぜ南海辰村建設は手直し工事もせず、話し合いにも応じないで訴訟提起してきたのでしょうか。
社会通念上考えられないことを仕掛けてくる訳ですから、その理由は、おそらく社会通念上考えられない理由だと思われます。
考えられる理由として、南海辰村建設は、自らが行ったずさんな手抜き工事により、本件建物に重大な瑕疵があることを認識していたのでしょう。ですから、手直し工事を行わず、話し合いにも応じず、意図的に弊社との間にトラブルを起こし訴訟提起してきたのです。そして、手際よく弊社の不動産を仮差し押さえしたのです(仮差し押さえされた不動産には、弊社の威信をかけた一大事業の物件も含まれていました)。
通常、このような行為を受ければ、社会的信用を失くすことを恐れ、泣き寝入りして請負代金を支払うか、または、金融機関からの借入金などがあれば、貸しはがしを受けて、場合によっては企業が倒産に追い込まれることさえ考えられます。
南海辰村建設は、請負代金を回収する前に、重大な瑕疵が発覚し問題が大きくなることを恐れて、上述したような結果が弊社に起こることをねらい、先制攻撃(訴訟提起)をしてきたのです。
南海辰村建設としては、請負代金(契約違反による不当な2億6千万円の利益を含む)さえ回収できれば、その後に瑕疵が発覚しても、責任は売り主である弊社におよぶうえ、弊社や入居者が瑕疵の立証を行うには、莫大な費用と時間を要することから、弊社や入居者が泣き寝入りするか、訴訟になっても瑕疵の立証は難しいので、誤魔化して逃げ切ることができると思っていたのでしょう。
さらに、あわよくば弊社が金融機関などからの信用を失い、倒産するようなことにでもなると、仮差し押さえした不動産は手に入るうえ、重大な瑕疵も闇に葬られることになると思っていたのでしょう。
幸いにも(南海辰村建設にとっては誤算だったかも知れませんが)、弊社は、泣き寝入りして不当な請負代金を支払うこともなく、金融機関などからの借入金も無かったので倒産することもなく、企業として健全に機能しています。
それは、弊社が問題ある行為を行った南海辰村建設に対して、何一つ間違ったことを言っておらず、何一つ間違ったことをしていないと自負しているからです。
以上のような問題ある行為によって、仮差し押さえされた京都市山科区の物件が昨年12月に不条理な競売にかけられました。計画していたマンション事業は、パンフレットまで完成しており、建設工事の着工を待つ段階まで進んでいました。
さらに、問題ある行為によって、仮差し押さえされた大津市内の2850坪の物件も近い将来、不条理な競売にかけられようとしています(この物件は、弊社の威信をかけた一大事業が計画されていました)。
弊社は、南海辰村建設の反倫理的行為によって、企業戦略を大きく狂わされました。その損害たるものは計り知れません。
近い将来、仮差し押さえされた大津市内の物件が不条理にも競売にかけられるようなことになれば、弊社は第2、第3の損害を被ることになります。
もし、南海辰村建設に微かにでも良識というものがあるのなら、これ以上の損害を弊社が被らないように一刻でも早く誠意を示すべきです。
今後とも、弊社は重大な欠陥(瑕疵)について、追及していき裁判やHP上で、その都度主張していきます。
新たな瑕疵についての動画の作成も始めています。
建築裁判では瑕疵の立証を行うには、莫大な費用と時間を要しますが、いかなる困難があっても南海辰村建設の不正について弊社の主張が認められるまで戦い抜いていく所存です。
(株式会社 大覚)