エピソード6( これでも「瑕疵」はないのですか?)
今回は大津京ステーションプレイスの主だった瑕疵(欠陥)写真を抜粋しましたので、初めて本件欠陥マンションブログをご覧になる方々でもお分りいただけるように、「仰天欠陥写真集」として紹介したいと思います。
※各写真をクリックすると拡大して表示されます。
雨漏りが発生したため、屋上の水張り試験を行い、防水を確認したところ、
防水層の下部に水が入り込んだ。その結果、屋上防水層はぶかぶかの
ウォーターベットとなり、信じられない光景となった。(下.写真も同様)
ウォーターベットとなった原因は、屋上外周にあるパラペット(立ち上り)
が異常に低いため、屋上外周部の防水仕舞がきちんと施工されていないため。
建築施工の常識を無視した、あり得ない工事。
屋上外周部のパラペット(立ち上り)の高さは、わずか4センチ。
人の手も入らないような状態で、どのような防水施工がおこなわれたのか?
大いに疑問が残る。
2.かぶせただけの屋上ベントキャップ
屋上に設置されている数多くの通気管は蓋(ベントキャップ)がかぶせてある
だけだった。ベントキャップは簡単に外れ、驚くべきことに、内側の塩ビ管と
外側の鋼管の間のすき間には廃材が埋め込まれていた。(下.写真も同様)
3.最上階(14階)部屋でおきた滝のような雨漏り
4.雨漏りにより、最上階部屋にはカビが発生!!
最上階の部屋には雨漏りの湿気によってカビが発生していた。(下.写真も同様)
梁下部のコンクリートが材料分離をおこし、砂状になっている。
コンクリートの打継部から、流れ出したコンクリートがひび割れ状の
亀裂になっている。ずさんなコンクリート工事だったことがよく分かる。
コンクリートが充填できていない部分(ジャンカ)
異物が混入している。コンクリート打設前の清掃、点検が出来ていない
ことを裏付けている。(下.写真2枚も同様)
コンクリートに木が埋まっている。
コンクリートにプラスチックが埋まっている。
変電設備への立入禁止表示板。保安フェンス内への立入りを禁止している。
保安フェンス内に取付られている配水管。
配水管より漏水があれば、感電事故につながりかねない。
保安フェンス内に取付られている配水管。
配水管のメンテナンス等はどのように行うのだろうか?
管理人室の中になぜか汚水桝が設けられている。
汚水桝のフタは防臭仕様になっていなかった。そのため、管理人室
だけでなく、隣接するエントランスホールまで悪臭が漂う事態となった。
雨水貯水槽に設置されているポンプ等を点検するためのタラップが途中ま
でしか取付けられていないため、仮設用のハシゴを針金でくくり付けている。
南海辰村はこのような状態で建物を引き渡そうとしていた。
南海辰村には、建物をきちんと完成させるという概念を持ち合わせていないようだ。
雨水貯水槽へ入る点検口。点検口と下へ降りるタラップの位置がずれてい
るのが分かる。一体どのようにして、雨水貯水槽へ入ればいいのだろうか?
地下水の浸入によって、水没した立体駐車場地下ピット。
立体駐車場のパレットまで水没している。
水没した立体駐車場の水深を測ると、80センチになっていた。
立体駐車場地下ピットへの浸入水は定期的にポンプにより排水
しているので、浸入水の累計深さは3メートル近くにおよぶ。
立体駐車場地下ピットのコンクリート打継部には、すき間があいている。
コンクリートのすき間からは鉄筋の錆汁を含んだ地下水が浸入し続けている。
立体駐車場地下ピットへの浸入水にはコンクリートの成分に鉄筋の錆汁が
混じっている。鉄筋が腐食すれば、構造耐力にも悪影響が及ぶのは明らか。
昇降チェーンの錆がピット上に溜まっている様子。
立体駐車場の昇降チェーンも錆つき使用不可能な状態になっている。
大津京ステーションプレイスの瑕疵(欠陥)は、今回紹介した以外にも多く存在しています。本ブログでは「仰天欠陥写真集2」として、今後も紹介していきたい思っています。
読者の皆さま、次回「エピソード7」を楽しみにお待ちください。