今回は、前回(7月)に開かれた裁判において、南海辰村建設が捏造した文書を証拠として提出していることやその文書が何ら証拠価値のないものであること、さらには第一審裁判官の発言まで捏造して、弊社への心証を悪くしようとしていることについてお話したいと思います。
弊社はこれまでどおりの主張として、弊社の控訴審第4準備書面において、「原審の平成22年4月5日の期日において、控訴人(弊社)が工事未完成の主張を撤回した事実はない。 従前の主張内容の撤回という重大な訴訟行為がなされ、しかもそれが書面ではなく口頭でなされたのであれば、期日調書にその旨の記載が残されてしかるべきである。しかしながら、同期日の期日調書には、控訴人(弊社)が予定していた瑕疵主張の準備が間に合わなかった旨が記載されているだけであり、このような期日調書の記載は、控訴人(弊社)が同期日において工事未完成の主張を撤回したことがないことを裏付けているものである。」と主張しています。
この弊社の主張に対して、南海辰村建設が反論として提出した証拠(甲第187号証)は、考えられないほどお粗末なもので、南海辰村建設の代理人(弁護士)が、依頼主である南海辰村建設宛てに作成した報告書の中で相手方(弊社)の発言として、「工事未完成の主張は撤回し、瑕疵補修との同時履行を主張」と記載されているというものです。
南海辰村建設の代理人(弁護士)が依頼主に対して作成した報告書など、いつでも都合のいいように書きかえることができる書面であることは周知のとおりです。一体このような報告書に記載された主張に何の証拠価値があるというのでしょうか。
次に、南海辰村建設は、上記と同様に南海辰村建設の代理人(弁護士)が、南海辰村建設宛てに作成した報告書を証拠(甲第189、190号証)として提出し、弊社が第一審時において「追加主張しない」と表明したとその報告書に記載されていると主張しています。
この報告書の記載についても、前述しましたように何ら証拠価値のないものであることは明白です。
しかし、ここで大きな問題なのは、証拠として提出された南海辰村建設の代理人(弁護士)が、南海辰村建設宛てに作成した報告書の中で、第一審裁判官の発言や弊社代表者の発言などが事実とは異なる捏造された記載になっているということです。
南海辰村建設の代理人(弁護士)が作成した報告書の記載には、第一審裁判官の発言として「大覚の主張のニュアンスは変わってきていると思う。本件はそれぞれの瑕疵について、どういう補修を要するのかという方向にいくべき、というのが暫定的ではあるが、今の感触。」とか「平成21年に引き渡しを拒絶。22年に訴訟になり、瑕疵を主張。23年2月に反論。そしてまたスリットを調査という進行。訴訟である以上は適切に、フェアにしてもらいたい。あとからあとから、はいかがなものか。私はどうしたらいいのか。」などと記載されています。
第一審裁判には、当然ですが弊社からも数名出席していますので、上記のような裁判官の発言があった事実はありません。
また、南海辰村建設の代理人(弁護士)が作成した報告書には、各々出席者の発言が細かく記載されていますが、南海辰村建設の代理人(弁護士)が裁判中に議事録を書いている様子もありませんでしたから、このような報告書は裁判進行を録音でもしていない限り作成できるものではありません。(裁判中の録音は、双方の同意がない限り禁止されています。)
つまり、何ら証拠価値のない報告書をわざわざ証拠として提出してくる南海辰村建設の目的は、記載を捏造した報告書を提出することで、第一審時における弊社への心証を悪くする意図があるものと思われます。
そもそも公正な判決を下す裁判官が裁判の途中で、「というのが暫定的ではあるが、今の感触。」とか「私はどうしたらいいのか。」などの発言をする筈がありません。
裁判官の発言を内部文書(報告書)の中で捏造し、その報告書を裁判証拠として提出する行為そのものが、裁判を侮辱する行為であることに他なりません。
南海辰村建設は、このような論点をそらす姑息な反論ばかりをするのではなく、大津京ステーションプレイスにおいて、「瑕疵は存在せず、安全性も確保されている」というのであれば、弊社が主張する数々の重大な瑕疵(欠陥)に対して、正々堂々と高い証拠能力をもって反論してほしいものです。
コメント
”第一審裁判官の発言や弊社代表者の発言などが事実とは異なる捏造された記載になっているということです。”
これを南海側の弁護士が依頼人である南海辰村に報告しても何の意味もないのですけどね。
なぜなら裁判官は書記官が記した議事録だけを言質の証拠として審理をすすめますから。
弁護士の意図が不明です。 南辰への自己アピールと媚びなのか?
それから裁判を傍聴したい気持ちです。
南辰の裁判が瑕疵に泣いている法人・個人の救済にも道が開かれることを思っています。
防風スクリーンは酷い話ですがどこが施工したのか知りたいです。
専業会社の人間としては”あんた、人を殺したいのか?”と数枚の写真を見て思いました。
国土交通大臣宛てに手紙を書いたり、近しい国会議員に働きかけて法令を変える動きを
させたらそれに伴って発端はこの一件からと再度マスコミが大きく取り上げてくれ、
結果親会社の南海電鉄でも問題となって良い方向に向かうかと。
建設業社だけでなく生コンクリート業者もなにかしらしてるんでないかな?
ブログや動画を拝見し、「ここは日本か?」と思われるほど衝撃的でした。
建物を建設するために守らなければならない法律や基準の全てに違反しているのでは?
と思われてなりません。
このような施工をする会社は、本件だけではなく現在建設中の現場も建設業法や労働安
全衛生法、産業廃棄物処理法等々全ての法律に違反しているのではないかと思ってしま
います。
建設業法等に違反した場合は、営業停止処分やその処分を受けたことによる指名停止
などの処分もありますので、そちらもご検討されてはいかがでしょうか。
また、工事監理業務を請け負った建築士や第一審の専門家についても、業務の対応が
不適切であると思われることから、建築士法により処罰されるべきと考えます。
各方面へ訴えることはとても面倒なことだとは思いますが、ここまで来たら徹底的に
正義を貫いてほしいと思います。
ただ、国や県の役人をも抱き込んでしまうのでしょうか?それが心配です。
まけないでください、応援しています。