合意解除による買戻しと理不尽な仮差押え

平成22年の夏、数か月に及ぶ調査からマンションに耐震構造上の重大な欠陥があることが判明致しました。

社内では構造安全性に問題がある以上、マンション入居者に対して説明会を開く必要があるのではないかという意見が出ました。「事実を公(おおやけ)にして、事業主としての責任をはたしてから問題解決に当たるべきでは・・」という意見が出る一方で、説明会を開けば「入居者から様々な意見が出て、一歩間違えると大覚が大きなダメージを受ける可能性がある・・」という意見もありました。

様々な意見がある中で、連日連夜に及ぶ会議を重ねた結果、誠意ある対応をとらなければ地元企業としての責任をはたせない(お客様に対する背信行為になる)という結論に達しました。

 

その後、マンション入居者に対して説明会を開き、耐震構造の安全性について大津京ステーションプレイスに重大な問題があることを伝えました。説明会では、保証問題や、管理組合の体制などについて大覚がどのように考えているかなど、弊社に対して多くの質問がありました。特に問題になったのは、売買契約の解除と代金の返還についてでしたが、結論は出せず、改めて説明会を開くことにしました。

 

社内で検討を重ねた結果、約1ヶ月後の第2回説明会において、弊社は「希望者には売買契約の解除及び売買代金の返還に応じます」と入居者に対して返答しました。本来、買い戻しをする法的義務はなかったのですが、弊社は地元密着の企業であることからお客様に対する道義上、お客様の要望に応じたのです。
その後、次々に買い戻し希望者が現れ、現時点で27件の合意解除が行われています。その総額は約7億円にものぼり、これらは弊社にとって大きな負担となりました。

 

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本来であれば、南海辰村建設が入居者に対して責任ある対応をとるべきなので、弊社は再三に渡り話し合いの申し入れを行いましたが、南海辰村建設は応じることはありませんでした。
それどころか、南海辰村建設は現在、弊社が買い戻した27戸の住戸まで仮差押えをし、競売にかけようとして来ているのです。

 

弊社が買い戻した27戸の住戸を、仮差押えし競売に掛けることが可能なのか・・という判断は裁判所に委ねますが、ずさんな手抜き工事を行った南海辰村建設が、お客様にご迷惑をかけたくないという私たちの誠意をも踏みにじるような行為に出ることが理不尽でなりません。

 

この記事をご覧になった方は、どう思われますか・・。
私たちは、このようなことがまかり通る社会にはなってほしくない・・と強く望んでおります。

(社員T) 

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