鉄筋工事も多くの欠陥が見つかっています!!

本件訴訟においては、大津京ステーションプレイスの鉄筋工事に関する工事記録写真が、南海辰村建設より一定部分ではありますが提出されています。
 
今回は、提出されている鉄筋工事の記録写真から、多くの施工不良が有識者や専門家により指摘されていることや提出されていない残りの工事記録写真の提出を南海辰村建設が拒否し続けていることについてお伝えしたいと思います。
 
有識者や専門家により指摘されている鉄筋の施工不良(欠陥)箇所は、現時点で明確に判明している箇所だけでも合計65箇所にのぼります。
施工不良の内訳は、基礎梁のあばら筋の不良が25箇所、柱の副帯筋の不良が25箇所、梁筋相互のあきの不良が7箇所、梁貫通孔補強部のあばら筋の不良が6箇所、床と梁の鉄筋不足が各々1箇所というものです。
 
これらの鉄筋工事における施工不良は、本来の設計で求められている構造耐力の低下を招くほか、地震が起これば部分的な柱や梁の破壊をも招きかねない危険な状態であると、有識者や専門家は問題の重大性を危惧し、直ちに本来の構造耐力が回復できるように不良箇所を是正しなければならないと指摘しています。
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  • 本件建物の重大な鉄筋不良部分は、一般の方に説明しても分かりにくいので、比較的分かり易いと梁の鉄筋不足について説明しています。

このように多くの鉄筋工事の施工不良が見つかっているのは、南海辰村建設による低レベルな鉄筋工事とずさんな施工管理体制の結果であることは言うまでもありません。
そして、さらに懸念されるのは、鉄筋工事の記録写真が提出されていない柱や梁などの部材が、本件マンションにはまだ多く存在するということです。
 
つまり、南海辰村建設より鉄筋工事の記録写真が提出されていない柱や梁などの部材については、前述したような鉄筋の施工不良が存在することが強く推認できることが容易に考えられます。
 
このことについて、弊社は以前より南海辰村建設に対して、鉄筋工事の記録写真が提出されていない柱や梁などの部材についても、提出するように求めていますが、南海辰村建設は応じようとはしていません。
 
今年の7月に開かれた前回の控訴審裁判において、弊社の代理人(弁護士)が南海辰村建設の代理人(弁護士)に対して、すでに提出されている工事記録写真や検査・試験報告書以外にも工事記録写真などが存在するのか質したところ、南海辰村建設の代理人(弁護士)は、提出されている工事記録写真など以外にも工事記録写真が存在することを認めています。
にもかかわらず、残りの工事記録写真の提出には応じようとはしませんでした。
 
ここまでお伝えすれば、弊社でなくても、誰もが同じ考えをお持ちになられると思いますが、鉄筋工事の記録写真が提出されていない柱や梁などの部材についても、鉄筋の施工不良が多く存在するため、南海辰村建設は記録写真を提出したくても提出できないのだと思われます。(適正な鉄筋工事が行われていたのであれば、記録写真を提出すればいいだけのことですから。)
 
弊社は、このように欠陥工事の証拠を隠蔽し続ける南海辰村建設に対し、大津京ステーションプレイスにおける瑕疵(欠陥)の全貌を解明するためにも、提出されていない残りの工事記録写真の提出を強く求めていく所存です。


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