<大津京ステーションプレイス控訴審の判決結果>
・基礎梁鉛直打継ぎ部及び水平打継ぎ部について、JASS5等が求めている処置が行われず、コンクリートの一体化を図るための処理が適切にされていなかったと認められる。
鉛直打継ぎ部は、基礎梁の柱際となっている箇所があり、JASS5では、
「打継ぎ部の位置は、構造部材の耐力への影響の最も少ない位置に定めるものとし、スパンの中央付近に設ける。」
と記載されている。
瑕疵のある基礎部分は、建築基準法上「構造耐力上主要な部分」(同法施工令1条)とされており、構造耐力に対する影響は大きいと考えられる部分である。また、その範囲は、基礎部分の一部に限定されたものではなく、基礎部分の広い範囲に及んでおり、この点からも構造耐力に対する影響は大きいと考えられる。
JASS5等の本件工事の時点における建築学的知見に沿った打継ぎ処理が適切にされていない状態は瑕疵と認められる。
・南海辰村建設らから提出されている代表的な書証を検討しても、鉄筋を加えた打継ぎ部の強度は、打継ぎ部の処理方法に関わらず一体打ちのコンクリートと同等であると認められない。
・以上によれば、本件建物の基礎部分における打継ぎ処理は、コンクリートが一体となるように適切に行われておらず、そのため、構造耐力に影響があるというべきである。
・基礎部分と同様に、本件建物の各階の床レベル打継ぎ部の処理は適切にされていなかったといえる。これは打継ぎ部における瑕疵というべきである。打継ぎ部の処理が適切にされていなかった箇所は、本件建物の地上部分全体の広い範囲(1階~14階)にわたっている。したがって、このような打継ぎ部は建物の瑕疵というほかない。
・本件建物については、耐震スリットが構造上重要な役割を果たしているから、耐震スリットの施工不備は、構造耐力を低下させ、瑕疵にあたる。
・また、瑕疵とは認めなかったが屋根スラブのコンクリート増し打ちは、確実に本件建物の構造耐力を当初設計の算定数値より低下させている。
・瑕疵の存在が明らかになりましたが、10年間も苦しんできた住民をさらに危険にさらし、蔑ろにしています。
・建物の瑕疵が明らかになったにもかかわらず、控訴審判決を認めようとしません。
・一日も早くこの問題を解決すべきところ、南海辰村建設は上告することにより、危険な建物が放置され、近隣住民をも危険にさらし、解決を引き延ばしています。
・人の命を守るべき南海辰村建設が、10年間も苦しんできた住民の方々の心情をもて遊んでおり、社会的責任を取ろうとしていません。
・南海辰村建設の役員はこれ以上裁判を続けることで何かを得ようとしています。住民の安全よりも自分たちの保身を優先されています。
・この上告は、南海辰村建設が建設した建物が倒壊した場合、補償もしないで裁判を起こし、住んだ人が悪いと言っているのと同じと考えられます。さらに、ウソ、屁理屈、デタラメを言って、計画的に事業主や住民を苦しめ、時間を延ばし、問題を闇に葬る行為としか考えられません。
・南海辰村建設のホームページの社長あいさつには「高い技術力と品質の確保を追求するとともに企業体質の強化に努めております。」とありますが、大津京ステーションプレイスの品質が南海辰村建設のいう「高い技術力と品質の確保」であるならば南海辰村建設が建設した他の建物も全て欠陥だらけで解体・建替えが必要となります。南海辰村建設は京都・奈良・滋賀に多くのマンションを建設しています・・・
・事業主や住民に大きな荷物を背負わせて、自然崩壊するように計画的に追い込む行為です。
・南海辰村建設の上告受理申し立ては棄却される可能性が、かなり高いと考えられます。
・大覚は引き続き、住民・大津京の町を守るために、危険な大津京ステーションプレイスの一日も早い解体を目指します。
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