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図面による工事費金額比較

この件に関しては異なる4つの図面が存在します。
それぞれが作成された時期と工事費の推移を順に追うと、南海辰村建設は意図的に契約時の工事費を引き上げていた事がわかります。
最終的に南海辰村建設は正式な契約図面より総額2億6千万円減額した図面で施工しています。それぞれの図面の性質と図面による工事費を表にして比較しました。

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①【確認申請図面】-乙25・26号証-
これから建てようとする建築物が、建築基準法・条例等に適合しているか確認を受けるための図面


平成19年12月24日に確認申請を行い、平成20年1月22日に確認済証が交付された図面。

②【減額図面】-甲133号証-(工事費17億円)
南海辰村建設がこれを基に施工したと主張する図面。


VE(バリュー・エンジニアリング)を反映させたとの主張である。

VE(バリュー・エンジニアリング)とは機能を低下させずコストを縮減すること。
しかし、内容は契約図面より低いスペックの設計・仕様となっている。
本来ならVEであっても施主である弊社の承諾なしで進められるべきものではない。
南海辰村建設は、この図面が最終合意図面と主張しているが、大覚と南海辰村建設の間でこの図面で合意した記録はない。

また、この図面の作成は平成20年5月2日となっており、契約日(平成20年6月6日)にはこの図面は完成していたにも関わらず、南海辰村建設は契約図面として提示しなかった。意図的に契約時の工事費を引き上げていたと思われる。尚、①確認申請図面とこの②減額図面は、一部異なる部分があるもののほぼ同じスペックである。

③【契約図面】-乙9号証-(工事費18億6千万円)
平成20年6月6日に弊社大覚と南海辰村建設、双方合意のもとに契約を交わした図面


契約図面である証として、大覚と南海辰村建設及び設計監理会社の3者が記名押印を行っている。
また、本件の請負契約書に添付されている見積書もこの図面に基づいて作成(見積金額18億6千万円)されている。

④【竣工図面】-乙21号証-(工事費16億円)
竣工した建物を正確に表した図面


南海辰村建設が基にしたとする減額図面(甲133号証)よりも更に減額した図面となっている。(作成日は平成21年11月)


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