これまでの「スーパーニュース」、「ミヤネ屋」、「Nスタ」での放送に引き続き、昨日、11月10日の毎日放送「VOICE」においても、南海辰村建設が施工した大津京ステーションプレイスの欠陥マンション問題が放送されました(この放送は関西地方のみ放送されました)。
弊社と致しましては、現在もなお不安な日々を過ごされている住民の方々に対し、大変なご迷惑とご不便をおかけしていることに関して、あらためて深くお詫び申し上げます。
不安な日々を過ごされている住民の方々が、一日でも早く安全に安心して暮らせるようになるため、控訴審において弊社の主張が認められるように最大限の努力をしてまいりますので、何卒ご理解とご協力の程、宜しくお願い申し上げます。
ブログ記事などを通して何度もお伝えしていますように、弊社は、欠陥建築の被害に遭われている多くの方々のためにも、本件欠陥マンション問題がメディアで報道されることにより、欠陥建築が大きな社会問題として取り上げられ、欠陥建築をなくすための仕組みや制度づくりに役立ててほしいという思いから、メディアの取材に応じています。
今回の放送では、本件欠陥マンション問題に関する弊社の主張や立場について、誤解を招きかねない放送内容がありましたので、あらためて誤解がないように弊社の主張や立場についてお伝えしたいと思います。
①〈裁判の証拠として欠陥を保存する必要があること〉について
今回の放送では、弊社が「裁判の証拠として欠陥を保存する必要がある」と主張しているため、いくつもの欠陥が補修されずに「放置」されているとして、弊社社長が「裁判中なので、いくら写真を撮っておいても、(欠陥の)現物がないと、後々どのようになるかわからないという不安がある」と話すVTRが流されていました。
これに対して、番組コメンテーターの与良正男氏が「地下駐車場に水が溜まり放しとか、写真だけでは証拠にならないので・・という主張は、あまり聞いたことが無いんだけども、せめて水を抜くとか応急措置だけでもしないと命にかかわる話でしょ」とコメントし、続いて西キャスターが「裁判上、必要なことなのですか? 欠陥をそのままの状態にしておくことが・・」と問いかけ、最後に神崎記者が「一般的には、写真だけでもいいじゃないかという考え方もあると思うが、裁判を戦う人の理屈ですから、住民の方々には関係ないわけですよね。その理屈というのは・・」と答えています。
毎日放送(MBS)が行った弊社への取材内容のごく一部をクローズアップして報道されているため、上記のようなコメンテーターやキャスターの誤解を招く発言が放送されていたことを残念に思っています。
まず、「裁判の証拠として欠陥を保存する必要がある」に関しては、写真だけでは証拠にならないという理由だけで、補修せずに欠陥を保存(放置)している訳ではなく、瑕疵(欠陥)を立証することが困難になるということもありますが、表面的な瑕疵の奥にさらに重大な瑕疵が隠されていないかなどの調査が出来なくなるため、安易に瑕疵の補修を行うことが難しいということです。
もう一つの理由は、瑕疵(欠陥)の補修方法です。弊社は、責任ある地元企業として、本件マンションの欠陥問題を安易な補修で蓋をしてしまうような解決策を望んでいる訳ではありません。
住民の方々が先々において、安全に安心して暮らせるようになるために抜本的な補修方法を望んでいるのです。抜本的な補修には多額の費用を要します。弊社は控訴審において、この多額の補修費用を南海辰村建設に賠償するように求めているところです。
上述しましたように、表面的な補修ではなく、弊社が望んでいる抜本的な補修が行われることが、行く行くは住民の方々にとって最良の解決策になると考え、現在は住民の方々のご理解を頂き、共に努力しているところです。
このような状況の中で、今回の放送では「一般的には、写真だけでもいいじゃないかという考え方もあると思うが、裁判を戦う人の理屈ですから、住民の方々には関係ないわけですよね。その理屈というのは・・」と住民置き去りの裁判が行われているような報じ方がされていたことに関して、弊社は残念に思います。
また、地下駐車場に水が溜まっていることについて「せめて水を抜くとか応急措置だけでもしないと命にかかわる話でしょ」とコメントされていたことに関しては、弊社は定期的に水をポンプで抜き取っており、危険だからこそ使用禁止にさせていただいているのであって、住民の方々を命にかかわる危険にさらしている訳ではありません。
②〈南海辰村建設が補修には応じるとして、残代金支払いを求め提訴したこと〉について
今回の放送では、第一審が提訴された経緯について、弊社が建物の施主検査を行ったところ、不備(手直し)が1300箇所見つかったとして、工事代金の残金約12億円の支払いを拒否したため、南海辰村建設は、欠陥の補修を約束したうえで、残代金の支払いを求めて提訴、すると弊社が逆にマンションは建て替えるべきだと裁判を起したと説明されていました。
この第一審提訴に至る経緯についても、誤解を招く説明が報じられていたことを残念に思っています。
まず、弊社が建物の施主検査において、不備(手直し)が1300箇所見つかったので(正確には1350箇所)、工事代金の残金約12億円の支払いを拒否したのではなく、手直し工事をしてもらえば代金を支払いますという立場でいたということです。それに対して、南海辰村建設は、一度も手直し工事をすることなく現場を引き揚げてしまいました。
次に、南海辰村建設は、欠陥の補修を約束したうえで、残代金の支払いを求めて提訴したのではありません。一度も手直し工事をすることなく現場を引き揚げた南海辰村建設に対して、弊社は再三話し合いの場を求めましたが、南海辰村建設は、「入金後に手直し工事の相談に応じる」として一度も話し合いの場を設けることなく、唐突に提訴してきたのです。このように、南海辰村建設が弊社に対して、欠陥の補修を約束した事実など一切ありません。
最後に、番組の取材に対する南海辰村建設の文書での回答について、南海辰村建設がまったく事実無根の回答をしていることをお伝えしたいと思います。
南海辰村建設は、番組の取材に対し文書で「早期解決のため和解の提案をしましたが、相手方に拒否されている状況ですので、引き続き控訴審で当社の主張を行ってまいります」と回答しています。
しかし、南海辰村建設から和解の提案があった事実など第一審および控訴審を通して一切ありません。
第一審時に裁判官より、「大覚さんは建て替えを主張されていますが、補修する意思はありませんか」という提案があり、弊社は「補修する意思はあります。ただし、お互いが信頼できる第三者の施工業者に補修をお願いしたいです」と応じたところ、なぜか裁判官の方から「この話はもう終わり!!」と机を叩いて提案を打ち切られたという奇妙な出来事が一度ありましたが、南海辰村建設より和解を含む何らかの提案は一切ありませんでした。
このように南海辰村建設は事実を捏造して、和解を提案しているにもかかわらず、弊社がそれを拒否して早期解決を望んでいないかのように思わせる虚偽の回答をするとは、いったい南海辰村建設という施工業者は、どこまで悪質な企業なのでしょうか。
これまでにも南海辰村建設は、各テレビ局の取材に対して、虚言に満ちたつじつまの合わない回答ばかりを繰り返しています。各テレビ局の取材に対する南海辰村建設の回答については、下記のブログ記事を是非ご覧いただきたいと思います。
※テレビ報道に関する南海辰村建設HPのコメントについて
※フジテレビの取材に対する南海辰村建設の回答について
※読売テレビ「ミヤネ屋」でも南海辰村の欠陥マンションを放送
※フジテレビ「スパーニュース」、南海辰村の欠陥マンションを放送
※読売テレビの取材に対する南海辰村建設の回答について
上述しましたように、毎日放送(MBS)の取材に対する南海辰村建設の回答は、事実を捏造した悪質なものです。弊社は、このような南海辰村建設の悪質な行為を許すわけにはいきません。そのためにも、本件欠陥マンションにおける南海辰村建設の欠陥・手抜き工事の実態を明らかにしていき、一日も早く抜本的な解決がなされるように最大限の努力をしていきたいと考えております。