エピソード3 (南海辰村建設は自分たちの思惑通りにするためには何でもする恐ろしい企業だ)
今回は、前回のエピソードと同様に南海辰村建設が社会的責任を果たそうとする企業ではなく、社会を喰い物にしようとする企業であること、さらに、大津京ステーションプレイス欠陥マンション問題の第一審裁判においては、最初から最後まで不可解なことばかり起こっていたことについてお伝えしたいと思います。
<エピソード3>
~~~弊社の地元、大津京は魅力のある街、素晴らしい素材のある街、夢のある街、将来性のある街である。
今思えば、南海辰村建設は大欠陥マンションを建てること以外に何らかの企てを持って、この魅力ある大津京の街にやって来たのではないか。そして、大欠陥マンションを建てたのは、その企てのための手段に過ぎなかったのではないかと思えてくる。
「大津京に多くの関連施設やグループ企業を持つ弊社を乗っ取る」という企て。
そうでなければ、あれだけ大きな瑕疵(欠陥)である屋根の雨漏り、屋根の過大なコンクリート増打ち、水の配管が通った電気室、バラバラの基礎などを建てる筈がない。~~~
~~~南海辰村建設のK所長は一級建築施工管理技士の資格を持っているものの、ペーパーライセンスに等しく建築技術者とは言い難かったようである。(建築技術者ではなく営業マンだったという話も耳にしたことがある)、そうでなければ下請けから裏金を取ったり、安価な材料を使ってごまかしたり、法に基づく契約を無視したり、その他にも建築常識では考えられない数々の欠陥・手抜き工事をする訳がない。
南海辰村建設は何故このような社員を大津京ステーションプレイスの現場所長として送り込んで来たのだろうか。K所長のような社員を現場所長にすれば、放っておいても無茶苦茶な欠陥建物を建てるのは分かり切ったことである。言い替えれば、南海辰村建設は、K所長のような社員を大津京ステーションプレイスの現場所長に送り込んで、無茶苦茶な大欠陥マンションを建てさせたのである。
そして、目的(企て)が達成できれば、K所長を子会社か関連会社にでも出向させて左遷(トカゲのしっぽ切り)するつもりだったのだろうが、そうはいかなかった。
弊社がK所長の施工した数々の瑕疵(欠陥)や裏金問題を調査し、そのことがメディア(テレビや週刊誌)でも取り上げられるようになったことで、「トカゲのしっぽ切り」をすれば、K所長がメディアに対して、どんな暴露話をするか分からない状態となったのだ。
結局、南海辰村建設は、K所長に対して「トカゲのしっぽ切り」をすることが出来ず、K所長は、囚人同様に南海辰村建設に囚われの身となっているのである。それはそれで気の毒な話だ。~~~
~~~施主(弊社)検査当時のことを振り返ると、大津京ステーションプレイスの1回目の検査では、弊社から10名、南海辰村建設から10名での立ち会いのもと、施主検査を実施した。その結果550箇所の手直し箇所が発覚し、K所長は「10日間以内に手直し工事に入る」と言っていたが、1カ月以上放置したままで、いっこうに手直し工事に着手しなかった。
その後、2回目の検査では、弊社から10名、南海辰村建設から9名での立ち会いのもと、施主検査を実施した。その結果800箇所の手直し箇所が発覚した。1回目、2回目合わせて計1350箇所の手直し工事があった。2回目検査の後、すぐに直すように要請したが、「今度は必ず10日間以内に手直しをする」と言っていたにもかかわらず、前回同様にいっこうに手直し工事をしなかった。
何回も電話をして催促するが、返事は「もう少し待ってください」と繰り返すだけだった。K所長もH主任も返事だけは良いが、いっこうに工事に着手しなかった。挙げ句の果てには「会社からこの物件については勝手に動くなと言われた」と言い出す始末。
その後、信じられないようなことが起きる。なんと、何も言わずに現場事務所を引き揚げたのである。「これが上場企業の南海辰村建設がやることなのだろうか。南海電鉄グループである南海辰村建設はあまりにもひどい」と思った。常識では考えられない所業である。
入居者にとっては当然のことながら、入居予定日までのタイムスケジュール(引っ越し手続き、通勤・通学事情)を組まれておられ、入居日は決まっている。まず、入居前には内覧会(ユーザー検査)がある。南海辰村建設は、それを利用したのだ。その手口とは内覧会を利用して1350箇所の手直し工事を完了したことにすり替えたのだ。
施主(弊社)検査の手直しもせずに、内覧会を実施し、入居者の手直し箇所だけを行ったことを利用して、施主検査の手直しが完了したことにしたのだ。入居が決まっていることを盾にして、詐欺的行為を行ったのだ。
いまだに1350箇所の手直し工事は完了していないのである。当然、屋根の雨漏りやバラバラの基礎については瑕疵を認めておらず、一回も手直しを行っていない。南海辰村は嘘ばかり言っている。(他のブログ記事も一度ご覧になってください)
弊社は、南海辰村建設社長宛てに、何度も手紙を送り電話でも伝えたが、とんでもない返事が返ってきた。「お金がなければ、売れていない50戸の部屋を販売価格の7割で買い取る」と横暴な態度で言ってきたのだ。さらに、「お金を払ったら手直しの相談に乗る」とまで言い出し、手直し工事をする様子は全くなかった。弊社が「お金は支払いますが、先に手直し工事が完了し、それから支払うというのが順序ではないですか?」と伝えると、「金を払え」と言わんばかりに請求書が何回も送られてくるばかりだった。
弊社は、南海辰村建設と手直し工事について、話し合いの場を設けようとしていたにもかかわらず、南海辰村建設は唐突に工事代金請求訴訟を提訴してきた。それだけではなく、大津京ステーションプレイスの残住戸49戸を保存登記し、仮差押えしてきたのである。こんなひどい話はない。
さらに、本件マンションとは関係のない、弊社が建設予定していた京都のワンルームマンションの用地や、大津市山上町の160戸のマンション建設用地をも仮差押えしてきたのである。
最終的には、第一審判決の仮執行を受け、これらすべてが競売により落札されたのである。南海辰村建設は、弊社の事業計画をことごとく潰していったのである。何を意図して、本件とは全く関係のない事業計画用地までを競売にかけていったのだろうか。意図的に弊社を倒産に追い込もうと企てているのではないかと思われても仕方ない。これが南海電鉄グループの子会社である南海辰村建設のする行為なのだろうか。いまだに弊社は納得ができない。~~~
~~~第一審裁判において、弊社の代理人であったP弁護士についても不可解な言動が数多くあった。
P弁護士は、建築に詳しくなかったので、弊社が建築の専門的な資料や証拠を作成し、P弁護士に提供したが、P弁護士は裁判所にそれらの資料や証拠を全く提出しなかった。
弊社が資料や証拠を持って行くと、「結論は何?大覚さんは何が言いたいのですか。細かいことは論点がずれる。建替え一本の主張にしますから、NGの構造計算書を持って来てください。それ以外は要りません。NGの構造計算書だけで勝てますから。私が船頭ですよ。医者がこれから手術をするのに素人が口を出すのですか。他のことは論点がずれるからだめですよ。建替え一本でこの裁判は勝てるから大丈夫です」と繰り返し言っていた。
さらに、P弁護士は第一審裁判の3年間、裁判当日の時間ぎりぎりに来ることが多く、ひどい時には遅れて来ることさえあった。そのような状況だったため、裁判前の打ち合わせをすることさえままならなかった。
弊社との打ち合わせの時もP弁護士は酒臭く(顔も赤かった)、そのことをP弁護士に注意すると「昨日は飲みすぎた」と言っていた。「この弁護士は何なんだ!!」、赤ら顔で酒臭いことなど、少なくともクライアントとの打ち合わせに臨む態度ではない、と強い不快感を持ったことを憶えている。
第一審裁判の3年間は、南海辰村建設側の弁護士も弊社側のP弁護士も裁判中は何も喋らなかった。証人尋問も一度も行われず、P弁護士は、口を開けば、「建替え一本で勝てます」、それだけであった。
P弁護士に「勝てる、勝てる」と何度も言われ、私たち素人が口を出して、裁判に負けることがあってはならないと思い、P弁護士に意見することができなかった。
3年間の裁判で一度だけ裁判官から弊社に対して、「建物を補修するつもりありますか?」と質問があった。「弊社は補修するつもりはあります。」と答えた。「ただ、南海辰村建設では困ります。南海辰村建設も弊社を信用していないでしょう。お互いが納得できる第三者のゼネコンに補修をしてもらいましょう」と言っただけなのに、裁判官は机を2回叩いて「この話、終わり」と告げられた。弊社は裁判官に「なぜ怒るのですか?裁判官が補修しますかと聞いたので、補修しますと答えただけですよ。それをなぜ怒るのですか。」と言うと、裁判官は再び机を叩き「もうこの話は終わり」と言って、その日の裁判が打ち切られた。このような状況のときでさえ、P弁護士は何も話さなかった。
その日の夜、N弁護士(P弁護士部下)から電話があり、「今日は裁判官が言い過ぎたと謝っていました」と告げられた。N弁護士から「補修するつもりはありますか?」と再度聞かれたので、「はい、補修するつもりはあります」と答えたが、その後、弁護士からも裁判官からも何の返答もなかった。
この出来事を今よく考えてみると、裁判官は、弊社が「建替えを主張します」と答えることを期待していたのではないだろうか。(建替え主張は、まず認められないのが建築裁判の通則である)、自分の予測(認められない建替え主張)とは違う答えが返ってきたので、裁判官は怒ったのではないか。そうでなければ、この不可解な出来事は理解しようがない。
結審直前の裁判の後でP弁護士は、弊社に「これで勝ちました。裁判官は今頃、大覚さんが勝訴する判決文を書いています。大丈夫です」と言っていた。
これだけ大きい裁判であるにもかかわらず、証人尋問も一度もないということ自体、おかしな裁判だと感じつつも、弊社はP弁護士に「ありがとうございます」と礼を述べた。~~~
~~~しかし、平成25年2月26日、判決結果は敗訴だった・・・。
弊社は、P弁護士の事務所にすぐ飛んで行った。判決文の中に、それまでの金利を支払うよう命じられた文書があり、そのことをP弁護士に聞くと「弊社と南海辰村との訴訟請求差額の費用相殺行為をしたからだ」と言われた。信じられないことにP弁護士は、弊社に無断で差額の費用相殺行為をしていたのだった。(建築裁判において、差額の費用相殺行為は絶対してはいけない法曹界の常識であるにもかかわらず、相殺行為をしていたのである)
「相殺ってなんですか?一日当たり1万分の4の割合の金利って何ですか?何時そのような行為をしたのですか?」と聞くと、「負けたのだから金を払えばいい」と平然と言われたのである。
「先生(P弁護士)は、勝てると言っていましたよね」と言うと、「裁判はこういうもの。負けたのだから払えばいい。それだけ。」と言われた。
やられた・・!!と思った。私たちは、頭の中が真っ白になり、倒れそうになった。何がなんだか分からなくなった。
すぐに社内で会議を開き、控訴することが決まった。とりあえずはP弁護士に控訴する手続きだけを依頼すると、P弁護士は「私にやらせてくれ、今度は勝てます。次は勝てます。大丈夫です」と言った。弊社は「何を言っているのだろう。この弁護士は?」と開いた口がふさがらなかった。
この相殺行為についても、後によく考えてみれば、このような非常識な行為が何の意図もなしに行われる筈がない。P弁護士は、弊社に相談もしないで無断で、弊社の訴訟請求額53億円に対して、南海辰村の訴訟請求額15億円を相殺するのはおかしい。その結果、第一審の判決で、弊社は差額費用の金利として、1日60万円の支払いを課されたのだ。これは意図的な弁護過誤(ミス)だと思われても仕方がない。
そもそもP弁護士は、第一審裁判の3年間、裁判当日の時間ぎりぎりに来ることが多く、ひどい時には遅れて来ることさえあったのはなぜなのか?
裁判当日、早く裁判所に来て、弊社と南海辰村建設双方が居合わせる場所での居心地が悪い理由がP弁護士にはあったのではないか。
また、P弁護士は、弊社との打ち合わせに臨むにあたって、素面ではなく酒を飲み赤ら顔で臨まなければならないような疾しい理由かあったのではないか。
とにかく第一審裁判は、最初から最後までがおかしかった。~~~
~~~第一審の判決結果を受けて、控訴審の弊社代理人(P弁護士とは違う新たな弁護士)と南海辰村建設代理人との話し合いの場において、南海辰村建設代理人から「差額費用の金利を負けてやるので、15億の元金を払え」と言ってきた。弊社は「少し考えさせてください」と、控訴審弁護士に告げると、控訴審弁護士の一人に「多大な金利を背負って戦うことは私たちのストレスになるため、この話をのんだほうがいいです」と言われた。
このことについて、社内でいろいろな意見が飛び交い、賛成派と反対派の間で議論は難航した。15億の元金を払えば、南海辰村建設の主張を認めたことになるのではないかという意見もあったが、最終的には無断での相殺行為による理不尽な金利を支払わされるのは、不本意なので15億の元金を支払うことに決まった。
その結果、平成25年6月末に6億円、翌年4月末に9億円を支払うことで話がまとまった。ところが、合意書を取り交わす一週間前になると、南海辰村建設は自社の「決算の関係で9億円を翌年3月末に支払え」と言ってきた。弊社は「年度末の決算もあるので、翌年4月末に払う」と約束していたのに、一方的に「翌年3月末に払え」と言ってきたのである。
さらに、「支払わなければこの話はなかったことにする」と言われた。社内で再び会議を開いた。そして、仕方なく翌年3月末に9億円支払うことを承諾した。
ところが、それからまた数日後には、「6月末に6億円、次は9月末、その次には12月末、最後に3月末に3億円ずつ支払え」と言ってきた。つまり、平成25年中に12億円を支払えと言ってきたのだ。
最初の条件で支払うこと自体が不本意であるにもかかわらず、2回も屈辱的な条件変更を言ってくる。1回、2回と条件を変えてくる事に対して「南海辰村建設は、弊社に15億の元金を払わすことが目的ではなく、何か他の目的を企てているのではないか」としか思えなかった。
南海辰村建設は、あらゆる手段を講じて弊社を何がなんでも倒産に追い込み、大津京ステーションプレイスにおける数々の瑕疵(屋根の雨漏り、屋根の過大なコンクリート増打ち、水の配管が通った電気室、バラバラの基礎などなど)、それら全てを弊社に押し付け闇に葬ろうと考えていたのではないだろうか。
そのようにして弊社が倒産すれば、大津京の街にある弊社の関連施設やグループ企業をも乗っ取れるのではないかと企てていたのではないだろうか。~~~
今回お伝えしましたエピソードにあるように、本件マンションの完成間際において、手直し工事を一切行わず、工事現場を引き揚げてしまうという所業から始まった南海辰村建設の非常識な行為に対し、弊社は何度も話し合いによって解決しようと努めていたにもかかわらず、その後、南海辰村建設は、自らの所業を省みるどころか次々と弊社に対して理不尽な行為を仕掛けてきていることがお分かりになると思います。さらに、親会社である南海電鉄グループもそのことを黙認し続けています。
また、第一審裁判における弊社の代理人であったP弁護士の常識では考えられない数々の不可解な言動は、何らかの意図なしに行っているとは到底考えにくいものだと思われます。
企業とは文字通り「企てる業」と書きます。上場企業である南海辰村建設は、本来ならば企業の社会的責任として、利益の追求だけでなく、社会性・公共性・公益性(みんなの利益)との並立を目指して、「業として企てる」ことが求められるところ、実際にやっていることは、弊社のような中小企業を喰い物にして乗っ取ろうとすることを「業として企てる」禿鷹企業ではないかと思われるような行為をしているのです。
このような施工会社が、社会性・公共性・公益性が問われる上場企業であり、ましてその親会社が「南海電鉄」というのですから、私たちは一体何を信じて日常の生活を営んでいけば良いのでしょうか。その社会的責任が疑われます。
南海辰村建設の「やっていること(罪)」はおかしいと思われる方は、南海辰村建設を含む南海電鉄グループに対して、社会全体から見た適正な評価(罰)を下してください。社会からの判決(罰)を下すのは、世間の皆さまお一人お一人であると思います。
次回以降も本ブログ記事に続くエピソードをお伝えしていきます。