危険な電気室(あってはならない水の配管!!)

今回の記事では、建築の技術水順が高いとされる現在の日本においては考えられないようなずさんな建築施工が、南海辰村建設によってされていた事実について述べてさせていただきます。

 

大津京ステーションプレイス(以下本物件)には108戸の住戸があり、各戸に電気を送るための電気室と呼ばれる部屋が存在しています。
電気室とは、高圧トランス(電柱にぶら下がっている大きなグレーの円筒のごみ箱のようなもの)や、電気分電盤等の電気機器が設置されている部屋です。

 

電気室は感電事故が起こりうる危険な場所であり、通常、一般の人の立入りを制限するために関係者以外は電気室に入る事を禁止する掲示があります。

 

しかし本物件の電気室を専門家と調査したところ驚くべき事実が発覚しました。
電気室の天井一面に水の配管が存在していたのです。

 

水の配管が電気室にあると何故危険なのか、わかりやすく説明します。
地震や腐食により水の配管から水が漏れ、電気室内にある、高圧トランスからの配線及び電気機器等に水がかかり、帯電した水が電気室から外部に漏れ出した場合、一般の方や子供がその帯電した水に触れると感電してしまう恐れがあります。非常に危険な状況なのです。
(詳しくは、弊社訴訟専用サイトの「高圧の電気室の中に水の配管がある」をご覧下さい)

 

建築の一般常識として、電気室に水の配管を設置するようなことはしません。通常は、電気室と水の配管は別々の部屋として区画し、電気室には一切水が入らないようにするものです。施工者には電気室が危険な場所であるとの認識があって当然であり、最善を尽くして感電事故が起きないように施工するべきものなのです。

 

最悪な事に、本物件の電気室のすぐ隣に集会室やキッズルームがあります。もし入居者がこれらの部屋を利用していたときに何らかの原因で漏水が起こり、帯電している水に触れるようなことがあったら…。考えただけで、背筋が凍ります。

 

一審判決では、電気室の瑕疵が認められたものの、簡単な補修方法で判決が下されました。弊社は控訴審でも引き続き電気室と水の配管の部屋を完全に区画するように主張していきます。

 

南海辰村建設は、訴訟前や訴訟中に「瑕疵は存在しない」として主張していますが、現に瑕疵は存在しており、現在でも住民の方々が危険にさらされている状態が続いているのです。

 

このような建築の一般常識を無視した低レベルの建築施工をしていた南海辰村建設の事を皆様はどのように感じ、判断されますか。また、読者の皆様にマンションにお住まいの方がおられましたら、一度自分のマンションを確認してみてはいかがでしょうか。

 

本物件建物には、まだまだ危険な瑕疵(欠陥)が存在しています。

それらについても、今後、ブログでお話ししたいと思います。

(社員K)

 

 

危険な電気室

  • 1コマ目
「欠陥・手抜き工事が多く見つかったから電気室も調べてみよう。」


「天井に吊ってあるこの配管はなに?」


  • 2コマ目
「これは排水管だな。管の中には水が流れてる。 」


ぞっ 


「でもその下には*高圧トランスが置かれているわ。」


*電圧や電流を変える電力機器



  • 3コマ目
「もし排水管から水が漏れたりしたら…」


ビリビリ


「感電事故になる。」



  • 4コマ目
「しかも隣にはキッズルームがある!」


「こどもがあぶない!」


「何か事故が起こったらどうするつもり!」

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