大津京ステーションプレイスの裁判が始まって8年が過ぎました。南辰はいまだに「瑕疵はない。責任はない」と言っています。本当にひどい会社です。世の中にこんな会社があるんでしょうか。もし、大覚が瑕疵の存在を知らずにマンションを受け取っていたら、完全に南辰の罠にはまり、倒産をしていたことでしょう。なぜかというと、次々に発覚する瑕疵を108戸の住民さんが黙っていると思いますか? 建てたのは南辰ですよ。でも南辰は知らぬ、存ぜぬとウソをつき、自分たちの罪を全部大覚に被せることでしょう。加害者が被害者のフリをする、ヒドイ話です。ヒアリよりひどいですよ。それは南辰が罠をかけ、計画的企みをしていたからです。
(1)1350箇所の不具合をまったく手直ししていない。
(2)立体駐車場地下ピットに池のように水が溜まっている。
(3)1階から14階までの各階打ち継ぎ部が全部分離している。
(4)スリットの不具合が75箇所以上ある。
(5)ジャンカ・クラックなど、コンクリート不良が三千箇所以上ある。
(6)JIS規格外の違法で粗悪な生コンを使用。
その他、多くの瑕疵があります・・???
大覚は南辰社長宛に手紙を書き、「早く1350箇所の手直しをしてください。手直しが完了したら、お金を払います。我が社も協力しますから」と言い続けました。また、残高証明までお見せして、「払いますから、直してください」とも言いました。それを、聞き入れず唐突に裁判に持って行ったのは南辰です。本当にヒドイ話です。毒をまき散らすヒアリのやり方と同じではないですか。
(覚くんの回想)
平成26年9月8日にフジテレビの夕方のニュース番組「スーパーニュース」で大津京ステーションプレイスの欠陥問題が「信じがたいマンショントラブル」と題したシリーズで放送されました。放送では、台風時に行った屋根防水の検査で十四階室内に滝のように激しい雨漏りが発生している映像や、立体駐車場地下ピットの水没、水の配管のある危険な電気室、基礎梁のコンクリートが打ち継ぎ部で一体化しておらずバラバラであることなどに加えて、現場所長の裏金問題が放送されました。衝撃的な映像が大きな反響を呼び、この放送の後、読売テレビ、TBSなどの報道番組でも取り上げられました。
フジテレビの女性キャスターは番組の最後に言いました。
「見ていて暗澹(あんたん)たる気持ちになってきました。買った方にとっては簡単に他の所に行くことはできないわけです」
「こうした結果があるということは、原因があって、そして原因を作った会社なり担当者がいるわけですから、はっきりさせてほしいものです」
大津京ステーションプレイスに存在する数多くの瑕疵の原因は、ゼネコン南辰が行ったずさん極まりない手抜き工事の積み重ねによるものです。
北海電鉄の会長さん、南辰の社長さん、黒幕さん、8年間、ありとあらゆるいやがらせに耐えてきた、また、あらゆるいじめに耐えてきた大覚は、本当に社員一同大変でした。子供のいじめより卑劣でひどい計画的企みを考え、計画的に罠を仕掛けるあなた方のやり方はひどすぎます。北海電鉄の会長さん、南辰の社長さん、地方の中小企業をいじめて、何かいいことがあるのですか。私たちを倒産に追い込み、何がしたいのですか。それによって、何を得ようとしていたのですか。計画的罠をかけすぎです。ヒアリ、ハゲタカ、ハイエナのようなことは、もうやめてください。
8年が経ちました。今振り返ってみると、完成・引き渡しもしていないのに、南辰は何も言わずに現場を引き揚げ、訳の分からない請求書を何回も出してきました。そして、完成もしていないのに、「お金を払ってください」なんて、実におかしな話です。工事も途中で放棄しておいて、「お金を払ってください」と言うことも、その後で、唐突に裁判をしかけてくることも本当にひどい話です。後になって、よく分かりましたけれど、その時は、何がなんでも裁判に持っていかなければならない理由があったのですね。裁判になれば、当事者同士では話し合いが出来ないことをよく知っていたからですか。よく考えたものです。だから唐突に裁判にかけてきたのでしょう。後は弁護士を通じてしか、裁判所でしか話ができないように仕向けられたのです。
南辰は、裁判のやり方を熟知し、やり方もよく知っている。建築裁判は立証することが難しく、全部被害者が自己説明しなければならない。裁判の進め方を熟知している南辰さんは、裁判官のOBも顧問に雇っています。だから、裁判所の内情をよく知り、裁判官の使い分け、弁護士の使い分け、使い方もよく知っていたのでしょう。まったくひどい話です。大覚の会社をよく調べて、社員もよく調べて、その中の社員をチョイスし、情報を貰っていたのです。うちの社員に一体何をしたのですか。退職した社員も何人もいますけれど、こちらもだんだん解ってきました。
北海電鉄の会長さん、南辰の社長さん、黒幕さん、8年間計画的企みを考えて、罠を仕掛け、追い込み、段取りを考え、陰謀・謀略を巡らせ、長期の計画を考え、大覚を仕留める段取りをしていたのですね。奥の深い計画を立て、次々にトンデモナイ事を企み、波状攻撃を仕掛けてきました。役所を含め、取引先、材料屋、下請け、地元、その他多くありますが、あれだけ多くの悪知恵を働かせ、自社ホームページのIR情報で「大覚がお金を払わない」と全国ネットワークで出せば、上場している北海電鉄、南辰を誰も疑いません。それにひきかえ、大覚は一地方の中小企業です。あなた方のせいで、大覚は大変ひどい目に遭いました。
訴訟開始から8年もの間、何度も何度も大阪の裁判所に足を運びました。裁判所では南辰側の当事者である金谷現場所長、森副所長が毎回裁判に出席していました。金谷所長は、ふてぶてしい面構えで遠くから相手を睨み付け、威嚇するような表情の人物です。森副所長は、現場でも事務所でもいつも黙っていましたが、法廷ではいつも薄ら笑いを浮かべ、人の目をそらすようにうつむいていました。おそらく現場でも、金魚のフンのように金谷所長にくっついていたのでしょう。
「スーパーニュース」では裏金問題について金谷所長に突撃インタビューをしていました。突然の質問に対して金谷は「会社のことなので…何も言うなと言われています」としどろもどろに答えていました。一方、この問題について南辰はフジテレビに対し、「事実であればコンプライアンス上問題があり、社内規則にのっとり厳正に対応します」と回答していました。この放送から何年も経った今、裏金問題についてその後の調査がどうなったのか、金谷の処遇がどうなったのか未だ公表されておらず、うやむやなままです。
金谷は「会社のことなので…何もいうなと言われている」と返答した。金に目がくらんだ金谷はすでに欲の塊(かたまり)という妖怪になっている。生コン会社と結託して、三百八十九万円の上乗せ請求をさせ、百九十五万円を個人口座に振り込ませていた。焼き肉代もせびっていたという。やりすぎですね。
(YouTube「大覚 VS 南■辰■建設 続・大津欠陥マンション動画」より
https://www.youtube.com/watch?v=nJipKcb-vvw 27:30頃から)
現場所長による裏金問題にしろ、いくつもの図面を用意して工事費をごまかしていたことなど、大津京ステーションプレイスの建設工事にまつわる詐欺的行為は組織ぐるみで計画的に行われたものと思われますが、真相は未だ闇の中です。よくニュースで見るような、警察が暴力団本部にガサ入れ(家宅捜索)をして段ボール箱に何箱も証拠品を入れて運び出すようなことは、民事訴訟ではしないのでしょうか? 何億もの工事費がごまかされているのです。警察が動かないなら、国税局が南辰本社にガサ入れ(査察調査)に入り、本件マンションの工事会計が適正なものであったか徹底的に調べてもらえないものかと思います。
南辰が第4の図面を「最終合意図面」として出してきました。この合意図面は、それまで大覚が一切知らなかった図面です。裁判の途中で出してきたものです。そもそも、「合意」とか言っていますが、この図面には施主である大覚、施工会社南辰、設計監理事務所マサプランニングの記名も押印も一切ありません。それには、約3億円近いスペックダウンがされていました。そのお金はどこに行ったのでしょう。南辰の指示でそのスペックダウンの図面を作成したマサプランニングの社長は裁判の途中で、不可解な死を遂げられたそうです。そして、図面はそのマサの社員の朴が書いたそうです。その図面を作成した後、すぐに退職しています。ここにも大きな謎が隠されています。その後、いろいろ調べさせてもらいましたけれど、この図面は許認可関係も役所の許可ももらっていないし、JIS規格外の違法生コン、屋根の勝手な増し打ち、いろいろな瑕疵が1350箇所もあります。本当にデタラメな建築物ではないでしょうか。南辰と結託していたマサ社長とその部下たちは、どれだけのお金を不正に受け取ったのでしょう。南辰さん、設計監理していたマサプランニングをどのような手口で抱き込んだのですか。そして、マサ社長は、どんな死に方をしたのですか。そのうち、部下だった朴さんの所に真相を聞きにお伺いします。
この建設工事は、南辰さん、あなた方が、何度も大覚に足を運んで、「仕事をさせてほしい」と言ってきたのですよ。大覚は、それまで、南辰さんとの取引はありませんでした。南辰の営業マンは「どこにも負けない、立派なマンションを建てます」と言っていたじゃないですか。これが、「立派なマンション」ですか。ヒドイ話です。大覚は8年間、耐えに耐えて、やってきたのです。あなた方はあらゆる嫌がらせを仕掛けてきました。これ以上ないという嫌がらせをやってきたのですよ。IR情報で、「自分たちは誠心誠意仕事をしたのに、大覚がお金を払ってくれない」と、材料屋、下請け、取引先、地元にもデマカセな情報を流しましたね。北海電鉄は、1部上場、南辰も2部上場会社ですよ。そんな会社が、仕事先まで押し掛けてきて、罠を仕掛けるんですか。ヒドイ話ですね。
一審では、一遍弁護士の紹介の四人の専門委員も、裁判所に出入りしている一遍弁護士の助手も、みんな南辰の目に見えない手が回っていたのと違いますか? その証拠に3年間の裁判の中で、一遍弁護士も、助手の弁護士も、専門委員も何も言っていませんでした。証人尋問もなければ、話し合いの場もなかった。和解なんて、そんな素振りすらなかった。ある日、突然裁判が打ち切られました。一遍弁護士は、「裁判官が今頃、大覚勝訴の判決文を書いているから心配いりません」と言っていたじゃないですか。それが、請負残代金15億の支払いですか。さらに、年14.6パーセント遅延損害金ですか。惨敗でした。本当に酷過ぎます。みなさん、裁判は、自分自身が弁護士とならなければならないし、建築裁判は、瑕疵の立証は自分でしなければなりません。弁護士は何もしてくれません。自分自身が勉強し、自分が裁判で闘う段取りをしなければ、大変なことになります。一遍弁護士の最後の言葉は、「負けたのだから、お金を払いなさい、裁判とはこういうものです」。覚くんが、「あなた、勝つ、勝つと言っていたじゃないですか。今頃、大覚勝訴の判決文を作成していますよ、と言っていたのと違いますか」と言ったら、また同じことを言っていました。「負けたのだから、お金を払いなさい。ただ、それだけ」。無責任なヒドイ話です。弁護士にも専門委員にも莫大な費用がかかってきます。そのお金は、裁判に負けても返ってこないのです。
南辰水島工事部長について話します。水島ネズミ部長が、我々の前に立ちはだかり、そのずる賢さを発揮してきたのは、平成二十七年九月十五日の裁判所による現地見分においてでした。ネズミ部長はコンクリートコアを受け取ると、待ち構えていたかのように「割れてませんやんか! 割れて出てきていません!」と叫びました。調査を見守っていた大覚側陣営、南辰側陣営の沈黙は破れ、空気は一変、怒号が飛び交い、暗い地下ピットは騒然となりました。結局、南辰側が抜いた一本目のコアはネズミ部長の手の中で割れていたのでした。つまり、ネズミ部長の第一声とは裏腹に「割れて」出てきたのです。
逆説的な言い方ですが、大津京ステーションプレイスが自社による瑕疵工事の現場であることを一番よく認識していたのは水島工事部長ではないかと思われます。だからこそ、次から次に裁判官に説明される瑕疵を誤魔化すのに必死な水島工事部長だけが目立っていました。他の南辰社員はどうだったかというと、まるで他人事のように調査を傍観しているように見えました。実際に工事に携わっていた現場所長の金谷も副所長の森も、次から次に南辰側のコンクリートコアが打ち継ぎ部で真っ二つに割れてもうすら笑いを浮かべていました。
この日の水島ネズミ部長の言動は際立っていました。朝一番に「割れてません」と自信満々に叫んでいたのに、南辰側の抜いた四本のコアが四本とも割れると、裁判官を前にして、それまでの主張をくつがえすようなことを言い出しました。
「コンクリートは打ち継ぎ部で割れてもいいんです。鉄筋が入っていれば問題ありません」
その場しのぎとも取れるこのネズミの発言は、その後の裁判での南辰側の主張の変転と重なっています。南辰は第一審でも控訴審でもコロコロと主張を変えてきました。ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う、といった具合です。
この8年間、南辰が主張を変える度に大覚は翻弄されてきました。建築裁判では瑕疵の立証は施主がしなければならず、調査の度に莫大な費用と労力、時間が費やされてきました。南辰はこれまで場当たり的な主張を繰り返し、その場しのぎの主張をもっともらしく見せるために建築専門家や有名大学の教授を雇い、都合のよい論文を提出してきました。しかし、それを8年間もやり続けていたらやりすぎですよ!!
そのよい例が基礎梁コンクリートの打ち継ぎ不良問題です。
南辰は当初、打ち継ぎ部でコアが割れることは絶対にないと主張していました。実験動画のDVDまで作り、裁判所に提出していました。ところが、平成27年9月15日の裁判官立ち会いの現地見分で、ことごとくコアが割れると、それまでとは正反対の主張をしてきました。鉄筋が入っていれば、コンクリートが分離していても構造耐力に問題はないと言い出したのです。
そんなデタラメが裁判で通る道理はなく、その後の証人尋問で南辰の主張に根拠がないことが立証されています。
裁判官はこう思っているかもしれません。
「割れないと言っておいて、後になって、割れても問題がないだなんて・・・???」
●基礎梁の水平打継ぎ不良(一体化していない)箇所が多くある
大津京ステーションプレイスの基礎梁のコンクリート打設は、3~4層にわたって水平打ち継ぎされています。南辰は適切な打ち継ぎ処理を行っておらず、打ち継ぎ部にはレイタンス(脆弱なコンクリート不純物)、ゴミ(木くず)などが存在しています。そのため、本来ならば一体化していなければならない基礎コンクリートが、このマンションでは水平打継ぎ部、鉛直打継ぎ部で一体化しておらずバラバラの状態です。大きな地震が来たら倒壊します。その時、多くの大変な、予想もしなかった被害が発生します。
基礎梁だけでなく、1階から14階までの床レベルの打ち継ぎも、全部、適切に処理されていませんでした。
平成27年9月15日、裁判所による現地見分が行われました。南辰が抜き取った基礎梁水平打ち継ぎ部の四本のコンクリートコアは四本とも全て打ち継ぎ部で真っ二つに分離しました。本来なら一体化していなければならない基礎コンクリートが打ち継ぎ部でくっついていないことが裁判官の目の前で明らかとなりました。
水平打ち継ぎ部が一体化しておらず、隙間が開いているため、地下水が外部から侵入し、大量のエフロレッセンス、コンクリート内部で錆びた鉄筋の錆び汁が地下ピットにじみ出ています。南辰の工事当時から、たくさんの瑕疵があり、訴訟開始から8年が経過した現在、瑕疵の度合いが年々ひどくなり、建物の耐力・耐久性は低下する一方です
地下ピットの打ち継ぎ部から地下水が漏水していた。調査のために、水平打ち継ぎ部のコンクリートコアを採取してみると・・・。
採取したコアは手で簡単に分離した。
水平打ち継ぎ部のコンクリートコアは簡単に分離した。表面にはレイタンスがはっきりと残存している。南辰は打ち継ぎ部の処理を全くしていなかった。そのため、大津京ステーションプレイスの基礎コンクリートは打ち継ぎ部がバラバラに分離した危険な建物になってしまった。大きな地震が発生すれば倒壊してしまうかもしれない。
南辰のコンクリート打設は計画性がなく、基礎部は何層にも渡って打ち継がれていた。調査したすべての箇所で打ち継ぎ部のコンクリートは簡単に分離し、打ち継ぎ面にはレイタンスがはっきりと確認された。適切な打ち継ぎ処理が行われていた形跡は皆無だ。平成27年9月15日、裁判官立ち会いによる現地見分で、抜き取ったコアがすべて打継部で割れると、南辰はそれまで「割れるはずがない」と言っていた主張を百八十度変え、「コンクリートは割れても構わない。鉄筋が通っていれば安全だ」と言い出した。
南辰は実験までして打継部のコンクリートコアは割れないと言っていた。コアが分離するのは、大覚のコア抜き方法に問題があり、南辰のコア抜き方法では「絶対にコアは割れない」と自信満々に言っていた。その動画DVDを裁判所に提出していた。
南辰が裁判所に提出した実験映像。工事部長が石頭(セットウ)ハンマーを抜き取ったコアに何度も打ち付けたがコアは割れなかった。
実験では南辰工事部長が抜き取ったコアを何度もコンクリートに叩き付けたがコアが割れることはなかった。実験で南辰は打ち継ぎ処理を行っていた。すなわち、適切な打ち継ぎ処理さえ行っていたならば、大津京ステーションプレイスの基礎梁コンクリートがバラバラになることはなかったのだ。
平成二十七年九月十五日午前九時、大津京ステーションプレイスの立体駐車場前に大覚側陣営(黄色い腕章)、南辰側陣営(赤い腕章)が入り乱れて集まった。これから両陣営はそれぞれ、地下ピットに降り、基礎梁コンクリート打ち継ぎ部のコア抜き調査を行う。午後には大阪高裁の裁判官、専門委員が調査に立ち会い、現地見分を行う。果たして、どんな結果が出るだろう?
車を載せるパレットに、大覚、南辰両陣営が乗り込み、地下ピットに降りていく。南辰はこの現地見分の前にコンクリート打ち継ぎ部の実験動画まで作り、打ち継ぎ部でコンクリートが割れるはずがないと主張していた。
打ち継ぎ部(水平)の鉄筋探査を行い、コンクリートコアが鉄筋と重ならない箇所を探している。その結果、多くの箇所で南辰は配筋ミスをしていることも明らかになった。新たな瑕疵が明らかになった。鉄筋のズレだけでなく、本数自体が少ないことも明らかになった。
南辰は現地見分での検証のためにピカピカに輝く最新式のコア抜きマシーンを用意してきた。
<南辰1本目のコア抜き調査>
最新のコア抜きマシンを使って南辰側一本目のコア抜きが始まった。
南辰工事部長は、コア抜き職人が抱えたドリルからそっと慎重にコアを取り出した。やたらと時間をかけ、ぎこちない手つきだった。
沈黙を破って、南辰ネズミ部長は「割れてませ~ん」「割れて出てきていません」と誇らしげに叫んだ。「割れていない」と言いながら、両手でコアをしっかり押さえていた。何かを隠しているようでとてもぎこちない動きだった。覚くんが、コアに入っている一本のスジ(割れ目)があることに気付いた。覚くんが「よく見せてください」と言っても、ネズミ部長はそれを隠して「割れてません」と叫び続けた。覚くんに背を向けた時、ネズミ部長にとっては運が悪く、大覚の鬼川弁護士が立っていた。「それ、割れていますよね、よく見せてください」と言った。とうとうネズミ部長も観念し、手を緩めると、コアは、真っ二つに分離した。
南辰ネズミ部長がしっかりと押さえていたコアにははっきりと一本のスジ(割れ目)が見えていた。
コアは南辰工事部長の手の中で割れていた。ネズミ部長は、自社に不都合な事実を隠すために、すでに分離して出てきたコアを手でしっかり押さえていたのだ。20人の前でも平気でウソをつけるネズミ部長、さすがに南辰のエースですね。南辰は、上場企業とは思えない、すごい企業ですね。
<南辰2本目のコア抜き調査>
2本目のコア抜きは、1本目よりもさらに時間をかけて、慎重に作業を行っていた。最新式のマシンで精密なマシンだった。音も小さく、振動もほとんどなかった。回転数も綿密に設定していたのだろう。コア抜き職人はコアの入ったドリルを慎重に抱えていた。
1本目のコアが地下ピット内ですでに分離したことから、今度は慎重にコア保管庫まで運ぶことにしたようだ。後から分かるのだが、そもそもこのときすでに分離していた(厳密にいえば、工事当時から一度も一体化したことはなかった)のだから、いくら慎重に運んでも意味はないのだった。
1本目の二の舞を踏まないように、慎重にドリルからコアを抜きだすコア抜き職人。だが、その努力もむなしく・・・。
立ち会い人の一人が、コアをよく見ようとした。人差し指で回転させようと、軽く触ったその瞬間、コアは、ぱっかりと、真っ二つに分離した。南辰が裁判所に出してきたDVDでは、落としても、ハンマーでたたいてもコアは割れないということだったが、ハンマーどころか、指先でつついただけで分離した。そもそも建築当時から分離していたのだから、それも当然だった。
<南辰3本目のコア抜き調査>
3本目のコア抜きをする前に、南辰は、突然、休憩を要求してきた。実際は、南辰は休憩どころか、必死になって議論をしていた。なにやら作戦タイムのようだった。3本目のコアは、上の写真でも明らかなように、2本目のコアより径が大きくなっている。さらに、コア抜きする場所も一方的に変更した。いずれも、事前の協議から逸脱した、明らかに約束違反だった。裁判が始まってからもこのように約束を破っても平然としているのが、ネズミ部長が率いる南辰軍団だった。
大覚が9本、南辰が4本抜くことで、前日から準備をしていた。変更する際は、相手方に連絡するルールだったが、南辰は一切連絡してこなかった。さらに、コア抜きする場所も勝手に変更していた。南辰という会社は、約束というものを絶対に守らない会社ですね。
大覚の鬼川弁護士が打ち継ぎ箇所を見ようと、軽くコアに触れたその瞬間、・・・。
鬼川弁護士が手を触れるやいなや、南辰3本目のコアも、ぱっかりと、真っ二つに分離した。
またしても、南辰が抜いたコアはパッカリと分離した。打ち継ぎ面の目荒し処理がなされていなかったこともよくわかる。
<南辰4本目のコア抜き調査>
基礎梁から4本目のコアが抜き出された。コア抜き職人が抱える円筒形のドリルの中に4本目のコアが入っている。南辰にとっては最後のコアだ。
いよいよ、裁判官の目の前にコアを取り出すコア抜き職人。それまでの3本のコアが、いとも簡単に分離してしまった南辰にとってはもう後が無い。さらに、4本目は、それまでと違って、ドリルからなかなかコアが出てこない。南辰が不都合な真実を隠そうとしている気持ちが伝わったのか、コアもなかなか出てこようとしなかったのかもしれない。2人がかりで、新たに持ってきた工具を使い、慎重にコアを取り出そうとしているコア抜き職人。写真では顔をぼかしていますが、必死の形相をしていました。割れないように慎重にコアを取り出そうとしていました。
ようやくドリルからコアがでてきた。そのコアの打ち継ぎ面には、通常ありえないほど、くっきりとした割れ目ができている。そして、そのコアを慎重に、そおっと床に置くと、・・・。
ゴロン。床に置かれたコアは、その1秒後、コアは真っ二つに割れた。やはり、分離していた。結局、南辰が抜いたコアは、4本とも簡単に分離したのだった。そもそも、初めから一体化していないのだから、抜いたら分離するのは当たり前なのだ。大覚が検証した結果について、南辰が言いがかりをつけていただけだったことが明らかになった。実験DVDまで裁判所に提出してきたのに。そして、コア抜きについて関心を持った裁判官は、現地まで見に来てくれたのに、その裁判官の気持ちも、南辰はもてあそんでいたのだった。南辰の言いがかりのせいで、1年間も裁判は無駄な時間を費やしてしまった。「大覚のコアの抜き方が悪い」と罵倒していた南辰。その南辰の主張が全く意味が無かったことが明らかになったのだ。
打ち継ぎ面にはレイタンスが残存していた。現地見分の後、南辰は、「打ち継ぎ面に、有害なレイタンスは残っていなかった」と主張を始めた。しかし、南辰ネズミ部長は、「“有害なレイタンス”と“有害でないレイタンス”は、個人的な感覚で、目視によって区別する」と仰天の証言をした。つまり、南辰は、レイタンス除去作業を全く行っていなかったのだ!!
結局、南辰が抜いた水平打ち継ぎ部のコアは4本すべて分離していた。JASS5(建築工事標準仕様書・同解説:鉄筋コンクリート工事の基準書)で定められている、打ち継ぎ面の目荒し処理も、レイタンス除去作業もされていなかったことがはっきり分かる。
コアの太さが1、2本目と、3、4本目で大きく異なることがよく分かる。南辰は、ここまで努力したのだが、ウソを隠すことはできなかった。
大津京ステーションプレイスの基礎梁は3~4層にわたって水平打ち継ぎされている。水平打ち継ぎをしないのが理想、やむを得ず打ち継ぐ場合も、レイタンス除去など、その処理を十分にしなければならないのだが、南辰は、打ち継ぎ処理を全く行っていなかった。そのため、基礎梁のコンクートが一体化していなかったのだ。
雨水貯留槽内部のコンクリート調査の様子。足場を組まなければ、危険で降りることができない場所だ。この建物の基礎は、粗悪な生コン、ずさんな打ち継ぎ計画、打ち継ぎ面のレイタンス除去を怠ったコンクリート打設によって、構造耐力が低下し、極めて危険な状態だ。
雨水貯留槽内部。貫通(かんつう)クラックがいたるところにあり、漏水していた。新築マンションでこのような状態はあり得ない。
柱際の打ち継ぎ部からの漏水箇所には錆び汁の混じったエフロレッセンスが固まっている。貫通クラックからも漏水している。構造耐力が悪化の一途を辿っている。
雨水貯留槽内の二つのポンプの間に南辰が置きっぱなしにした箒(ほうき)がはさまっていた。周りには廃材やゴミが散乱していた。そりゃ、あんな危険な梯子なので、掃除するのも命がけですもんね。南辰は手直し工事どころか、工事現場の清掃すらせず、何もかもほったらかしにしたまま、手直し工事もせず、完成もさせず、引き渡しもせずに、現場を突然に引き揚げた。
このような貫通クラックがいたるところに存在する。クラックが発生しやすい、JIS規格外の違法で粗悪な生コンを使用していた。おまけに現場所長は生コン会社と共謀して裏金作りに励んでいた。この問題に対して、週刊フライデーのインタビューに対し南辰社長は「厳正に対応する」と答えていたが、何も行っていないことは明らかだ。
地下ピット床レベルの水平打ち継ぎ部のコアを抜くと、床レベルで分離していることが判明した。打ち継ぎ面には白いレイタンスが見て取れる。南辰はコンクリート工事において打ち継ぎ面の処理を全く行っていなかったのだ。
漏水箇所が乾いた後には、錆びを含んだエフロレッセンスが堆積している。地下ピットの至るところでこのようなエフロレッセンスの堆積物が溜まっている。
地下ピット床レベルでコンクリートが分離しており、絶えず漏水している。南辰は初めから漏水することを承知していた。形ばかりのシール材で漏水を誤魔化そうとしていたが、瑕疵はそのレベルではなかった。基礎がバラバラで隙間だらけのため、隙間から地下水が絶えず侵入し、地下ピットはプールのようになってしまった。
床レベルコンクリートの打ち継ぎ箇所から漏水し、ドライバーが突き刺さった。こんなコンクリート工事はあり得ない。基礎がバラバラの危険な建物であることは一目瞭然だ。こんなにヒドイ工事をしておきながら、南辰は「建物に瑕疵はない」と言い続けている。
打ち継ぎ部の隙間に指が入った。漏水とともに錆び汁を含んだエフロレッセンスが流れ出て、ヘドロのように堆積している。こんな施工は見たことが無い。ひどすぎる!! これでも「瑕疵が無い」と言える南辰は、建設会社として・・・。
柱の根元(ねもと)のボルトが錆びている。ヘドロのように錆びの混じったエフロレッセンスがこびりついている。地下ピットは不気味な空間に変わってしまった。
●耐震スリットの位置の施工不良
耐震スリットは、構造体である柱・梁が地震時に損傷しないように柱と壁、梁と壁の間に設置する緩衝材のことです。大津京ステーションプレイスを調査すると、正常な位置に耐震スリットが設置されておらず、耐震スリットがあっちに向いたり、こっちに向いたりと歪(ゆが)んだ状態でコンクリート内部に埋まっていることが分かりました。さらに、この不適切な耐震スリットにより、大切な柱を欠損させている箇所まであるのです。耐震スリットとして機能しないため、大きな地震が発生した場合に非常に危険です。現在発覚しているだけでも、七十五箇所もの施工不良がありました。耐震スリットの役割を南辰は分かっていません。南辰には安全性の確保という、建設に携わる者にとっての基本が欠如しています。
通常、鉄筋コンクリート造の建物においては、地震などの力によりメインフレームである柱・梁が損傷しないように、壁との間にスリット(緩衝材)を設置する。これがないと、地震が起きた時に、建物が損傷する恐れがある。
コンクリートコアを抜いて調査をすると、耐震スリットが柱にめり込んでいた。
(この写真について、次の平面図で解説しています)
耐震スリットがめり込んだ柱の平面図。スリットが柱にめり込んでいるため、柱が細くなっている。南辰のずさんな施工によって、建物の構造耐力を高めるべき耐震スリットが、逆に構造耐力を低下させている。
歪んだ耐震スリットに鋏(はさみ)を突き刺すと壁側ではなく、柱の方に突き刺さった。耐震スリットが柱の方にめり込んでしまっているからだ。柱が歪んで変形した耐震スリットによって断面欠損を引き起こし、柱の鉄筋のコンクリートかぶり厚さが不足している。構造体に悪影響を及ぼしている。極めて危険な状態だ。
とんでもない位置に耐震スリットがずれている。間違った位置にある柔らかいスリット材は、コンクリートの異物となり、クラックを発生させた。
本来あるべき耐震スリットがない箇所も多く見つかった。
耐震スリットが壁コンクリート内部で変形していた。地震で揺れが生じた際、柱、梁(はり)の破壊を防ぐために、柱と壁の間に隙間をあけるのが構造スリット。耐震スリットに不具合があれば、地震時には建物に重大な損傷が発生する。
耐震スリットが壁コンクリート内部で変形しており、壁コンクリートに歪んだ耐震スリットに並行してひび割れが発生している。地震時には建物に重大な損傷が発生する。南辰はスリットについて何も分かっていない。工事がずさんすぎる。
施工不良で耐震スリットが正常な位置からずれてしまっている。そのため耐震スリットの位置でクラックが発生している。間違った位置に柔らかい素材のスリットが存在し、コンクリートの異物となっているからだ。構造体に悪影響を及ぼす。さらには、外部からの雨水がそのクラックに入り込み、鉄筋が錆びる。構造耐力・耐久性が明らかに低下している。危険な建物である。
これでは耐震スリットとして機能しないため、大きな地震が発生した場合に非常に危険だ。
コアを抜いて調べると、耐震スリットが正常な位置になかった。コンクリート打設時に耐震スリットが歪(ゆが)み、とんでもない位置に変形してコンクリートの中に埋まっている。耐震スリットがコンクリートの異物となりクラックが発生している。耐震性能を上げる為の耐震スリットが、逆に建物を危険なものにしてしまった。
壁側にあるべき耐震スリットが柱にのめり込んでいる。このような耐震スリットの施工不備は分かっているだけでも75箇所に及んでいる。南辰には安全性の確保という、建設に携わる者にとって基本となるべき考えが欠如している。
コアを抜いてクラックの原因を調査すると、コンクリート内部で耐震スリットが変形していた。歪んだスリットは異物でしかなく、クラックが発生する原因となった。建物にとって致命傷になった。
コンクリート打設時に、耐震スリットが構造体の柱にめり込んでしまい、柱にとって必要なコンクリート寸法が不足してしまっている。耐震スリットが柱の鉄筋に密接しているので、柱の鉄筋に必要なかぶり厚さが確保できていない(コンクリートでまかれていない状態になっている)。鉄筋としての機能を果たしていない。
(次の平面図で解説します)
壁側にあるべきスリット材が柱にめり込んでしまい、結果としてかぶり厚さがなくなり、鉄筋コンクートとしての柱の強度が得られなくなった。構造体にとって致命的な瑕疵だ。
南辰は、壁内の耐震スリット施工箇所にドライバーを突き刺した写真を裁判所に提出し、設計通りに耐震スリットが施工されている事を証明しようとした。しかし、大覚があらためて調査するとドライバーは、解説図のように、壁の途中までしか入っていないことが明らかになった。これでは壁と床の縁が切れておらず、地震時に耐震スリットとしての機能を果たさない。南辰は工事もでたらめ、裁判もデタラメだ。
●電気工事の施工不備
駐輪場や駐車場の天井裏を調査すると、ずさんな施工が数多く発見されました。電気配線工事においては、不要な線は撤去し、 新設配線は整線するのが常識です。南辰は天井裏など、マンション住人の目の届かない箇所で多くの手抜き工事をしていました。天井設置器具などの設置は安全対策をまるで度外視しています。照明器具などが突然落下してくる恐れもあります。たとえば、火災報知器が天井ボードに直にビスで取り付けられていました。また、天井照明器具が天井ボードの裏に貼りつけたベニヤ板に直接ビス止めされていました。
駐輪場の天井裏は電気ケーブルが乱雑に配線されており、どれが必要なものなのか、どこに繋がっているのか全く分からない状態である。このような乱雑な配線は漏電や感電事故につながる可能性がある。安全性を無視した行当たりばったりの配線工事だ。
大量の電気配線が全く固定されず、あたかも天井から大量の雨水が落下しているかのようにぶら下ったままだ。14階室内の滝のような雨漏りを彷彿(ほうふつ)させる。通常であれば、これだけ大量の電気配線ならケーブルラックなどを設置し、その上に電気ケーブルを固定させるなど安全性を考慮した施工をしなければならない。南辰の工事はずさんで危険すぎる。
大量の電気ケーブルが無造作に束ねられ、奥の方に見えるガス管に、細い鉄線で括られている。まるで間に合わせに、まとめて端の方に放り投げられているようにも見える。これで工事が完成したとはとうてい思えない。こんな工事をしておいてIR情報では「誠心誠意工事をした」と言っている。大嘘つきだ。
多量の電気配線の重みでガス管に負荷がかっている。安全性を無視した、常識ではとても考えられない電気工事だ。ガス管が電気配線の重みで少しでもずれでもすれば大きな事故につながる。何十本もの電気配線がそれ自体の重みで破損してしまうかもしれない。漏電火災や感電事故を引き起こすために南辰が悪の種を蒔いたのだろうか?。
ヒュー、ドロドロドロ~! なにやらおぞましい妖怪が空中を漂っているようにも見えてくる。夜になると妖怪たちが空中ブランコの練習をしているとか…。14階室内で南辰が主催するハロウィーンパーティーに全国から妖怪が集い、妖怪サーカス団が演目を披露するらしい。南辰社員さんも多数出演すると聞いていますよ。危険なマンションを建てて楽しんでいるのですね…。
安全性に考慮しない電気工事により、大量の電気ケーブルが天井裏を無造作に這っている。ケーブルラックなどを設置して整線し、安全性を確保しなければならないはずなのに、南辰の現場所長は設備のスペックダウンをして工事代金を誤魔化すことばかり考えていたのだ。
電気配線が切断され、むき出しのまま放置されていた。常識では考えられない工事だ。実際に電気が通っているかは不明であるが、仮に使われていない配線であったとしても、この様な状態で放置せず、適切に処理をするべきである。あまりにも人を馬鹿にした工事だ。住む人のことを全く考慮しない南辰はずさんな工事をそのままにして、現場を引き揚げた。工事は完成しておらず、引き渡しも済んでいないのに、「大覚が工事代金を支払わない」と唐突に裁判を起こしてきた。
写真中央のボックスの蓋が開いたままになっている。中から何本もの電気配線がはみ出してぶら下がっている。
電気配線がボックスに収まりきらず、乱雑な施工のまま放置されている。ボックスは電線を保護、絶縁するために必要なものであり、ボックス内にきちんと収め、蓋をしなければ、その用途目的を果たすことができない。適切なサイズのボックスを使うべきであるのに、南辰はあらゆる場所、機会をとらえて工事代金を誤魔化すことばかりに精を出していた。
南辰のあくなき欲望は魑魅魍魎(ちみもうりょう)が蠢(うごめ)く闇の世界を出現させた。まるで蜘蛛の巣のように天井裏を縦に横に這いまわっている。電気ケーブルが乱雑に配線され、どれが必要なものなのか、どこに繋がっているのか全く分からない状態だ。
蜘蛛の巣のように電気配線が闇の中を縦に横に這いまわっている。南辰は天井裏にどんな毒蜘蛛を放し飼いしたのだろうか?大量の毒蜘蛛がいつ襲いかかってきてもおかしくない。危険に満ちた天井裏だ。
電気ケーブルが乱雑に天井からぶら下がり、天井裏を這っている。まるで幽霊屋敷だ。真夜中になると奥の方から棺桶の扉が不気味な音を立てて開き、ドラキュラが這い出してきた。狼男、フランケンシュタインとともに南辰主催の悪の計画的企み会議に招かれたのだ。黒幕さんももうじき到着だ。
照明器具がべニア板にビス止めされていた。本来、照明器具を設置する場合は、天井を吊っている下地金物に固定しなければならないが、その天井を吊っている下地金物が途中で切断され、代わりにベニヤ板を配置し、直接ビス止めしただけの、いつ落下してもおかしくない危険な設置方法をとっていた。
下地金物が途中で切断されていた。通常なら、天井照明器具は下地金物に固定するものなのに、南辰はべニア板にビスだけで固定していた。ずさんで危険な施工のため、天井照明器具が天井から落下する恐れがある。
天井に設置された火災報知機。天井裏を調査すると、ずさんな工事がまた一つ明らかになった。ベニヤ板も使わず、もろいボードにビス一本で止められていただけだった。こんなずさんな設置方法では、火災報知機がいつ落下してもおかしくない。マンション住人の身の安全を全く考慮しない危険な工事だ。
工事で使われた仮設照明が乱雑に配線された電気ケーブルとともに撤去されることなく放置されている。他の共用部の工事と同様、南辰はずさんな工事を完了させることなく中途半端にほったらかして、現場を引き揚げたのだ。南辰さん忘れ物ですよ。取りに来てください。でも、その時は管理人さんに断ってくださいよ。
あまりにも大量のケーブルを強引に天井に吊ろうとしたため、天井に固定した金具が外れてしまい、吊り金具の支柱が折れ曲がっている。重量オーバーの危険な天井裏だ。訴訟開始から約八年が過ぎ、マンション住人を苦しめるために南辰が仕掛けた数々の目に見えない瑕疵がいつ芽を吹くかわからない状態だ。
●各階床レベルのコンクリート打ち継ぎ部が一体化されていない
鉄筋コンクリート造の建物におけるコンクリート工事は、各階ごとに、1階から最上階まで順次コンクリートを打ち継いで建設します。各階の床レベル(床面)に生じるコンクリートの打ち継ぎ面は、コンクリートが一体化するように、適切な打ち継ぎ処置をしなければなりません。しかし、基礎梁コンクリートと同様、大津京ステーションプレイスの各階床レベルは南辰が適切な打ち継ぎ処理をしていなかったために打ち継ぎ箇所が一体化していません。いわば、だるま落としのように各階が積み重なっているだけの建物です。構造体として一体化していないため、地震が来たらバラバラになって崩れてしまいます。
大津京ステーションプレイスの各階水平打継部。各階打ち継ぎ部のコンクリートコアを採取すると、打ち継ぎ部が一体化していないことが明らかになった。南辰の工事はずさん極まりない。
床レベルの打ち継ぎ部のコンクリートコアを採取した調査の概要図。
住居内で床レベルの打ち継ぎ部のコンクリートを45度の角度でコア採取し、打ち継ぎ面のコンクリートが一体化しているかどうかを調査した。
抜いたコアは床レベルで分離していた。
各階床レベルは打ち継ぎ箇所が一体化していないことが分かった。南辰が適切な打ち継ぎ処理をしていなかったためだ。
現地見分で大覚が抜いた床レベルのコンクリートコアはすべて床レベルで割れていた。打ち継ぎ部のコンクリートが一体化していなかった。各階がバラバラな危険な建物であることが判明した。
打ち継ぎ面にはレイタンスが大量に堆積していた。
コンクリート専門家の協力を得て、大覚は各階床レベルの打ち継ぎ部のコア抜き調査を実施した。
抜き取ったコアは果たして一体化しているのだろうか?
コアを抜いた穴の中をよく見ると、打ち継ぎ目の線が横に走り、コンクリートが分離しているのが見て取れる。
抜き取ったコアは打ち継ぎ部で簡単に分離した。このマンションは各階がだるま落としのように積み重なっているだけだ。構造体として一体化していないため、地震が来たらバラバラになって倒壊してしまう。
現地見分の調査で抜き取った東階段と西階段の床レベルのコアも分離していた。各階床レベルでコンクリートは一体化していない。このマンションは本当に危険な建物だ。
(覚くんの想い)
南辰さん、大覚に何をしたいんですか?
大覚は、南辰さんが北海電鉄グループの看板を背負った会社だから、信頼して工事を依頼したのです。それが、まさか、こんなにヒドイ建物を建てるとは思ってもみませんでした。こんな瑕疵だらけの建物は、建てようとしても建てられません。まるで、瑕疵のオンパレードじゃないですか。大覚が依頼したのは、お客様に喜んでいただき、安心・安全に生活していただけるマンションの建物です。
南辰は「JASS5」に従った施工をしたと言っていましたが、証人尋問で南辰の水島部長は「打ち継ぎ部については、手が入る部分については打ち継いだ後、木ゴテでならす程度です」と言っていました。でも、「JASS5」には「ワイヤーブラシがけによる脆弱層(レイタンス)の除去などを行い」と書かれています。南辰は「JASS5」の内容すら理解せずに、「JASS5どおりに施工した」というデタラメな主張をしていたのです。
建物の基礎梁、1階から14階までの全階でコンクリート打ち継ぎの処理が手抜きされていました。その結果、このマンションは下か上までバラバラ状態です。危険すぎます。建築専門家に相談したら打ち継ぎ部のコンクリートが一体化していない事にビックリしていました。次に、「コンクリートが一体化してなくても安全だ」と南辰が主張していることを伝えると、さらに驚いていました。「本当にそんなことがあるのですか?」と言っていました。この建物はまるで「だるま落し」のように、地震が来たら崩れてしまうかも知れないのです。
このマンションは欠陥建物としての南辰さんの試作品なのですか? 実験体ですか? やりすぎじゃないですか、南辰さん!
雨水貯留槽の点検設備も滅茶苦茶です! 点検なんて、できる状態ではありません。危険過ぎて、タラップに足を掛けることさえできません。雨水貯留槽の底に設置されているポンプが傾いていて、噴水のように水しぶきが上がり、排水処理など到底できていませんでした。それなのに、下に降りる事さえできないなんて、一体どうなっているんですか? ポンプの設置もタラップの設置も本当にデタラメです。
台風で防風スクリーンが落下するなんてありえない話です。大覚の施主検査で「強度が不足して危険なので手直ししてください」とあれほど依頼していたのにもかかわらず、南辰さんは事故が起きてから初めて手直しに来ました。落下した箇所だけでなく、すべての箇所の固定金物を強度のある分厚いステンレス製のものに換えました。しかも、こっそりとです。どうしてそんなことができるのですか? 工事に瑕疵があったことをどうして認めようとしないのですか? 住民さんの安全・安心を犠牲にしてまで、何を必死になって守っているのですか?
基礎梁の打ち継ぎ部の隙間からの漏水により、立体駐車場地下ピットもプール状態になっています。本当に滅茶苦茶な工事です!
屋上には254トンも余分なコンクリートが載っています。軽自動車一台分の重量が約0.8トンですから、計算すると317台もの重量が屋根に載っていることになります。頭デッカチの危険で、おかしな建物を造ったのは南辰さんです。
天井裏を調べると、大量の電気配線がそのまま無造作に放置されていました。大量の電線がぶら下がったままです。電線が切断されて、そのままほったらかしってありますか? ガス管に大量の電気配線がぶら下がっています。ガス配管になにかあったら、大事故になることくらい、誰でも予想できます。
このマンションには瑕疵があまりにも多すぎます!こんなずさんな建物なのに、8年間も「瑕疵はない」と言い続けていられる南辰さんが不思議です。
裁判で「瑕疵はない」「安全性は確保できている」「コンクリートはくっ付いていなくてもかまわない」と言っている南辰さんを世間はどう思っているでしょうか?
もし裁判で、こんな建物なのに「瑕疵が無い」という判決が出されれば、世の中の建物は全て滅茶苦茶なものになります。南辰さんは建物の瑕疵を隠そうとして、裁判でウソ、デタラメを言い続け、次から次に学者を雇って自社のデタラメな工事を正当化させるために、いろんなことを仕掛けてきました。もういい加減に、真実に目を向けてください!
南辰さん、なぜ、こんなに酷いマンションを建てたのですか? 計画的に企み、陰謀・謀略・罠を張りめぐらせたのですか? そうでなければ、このような瑕疵だらけで、今にも妖怪が出てきそうな恐ろしいマンションを建てることは出来ないでしょう。南辰さん、何度も言いますが、大覚があなた方に依頼したのはお客様に喜んでいただけるマンションの建設です。
北海電鉄の会長さん、片目をつむっていないで、両の目をしっかり見開いて、この建物の瑕疵の写真を見てください。これでも南辰さんの工事に瑕疵が無いと言い続けるのですか?
南辰の社員の皆さん、数多くの瑕疵の写真をご覧になっていかがですか? これが事実なのです。あなた方の会社がずさんな工事を繰り返したせいで、大津京ステーションプレイス住民の方々は今日も不安な想いで欠陥マンションに暮らしています。8年間癒されぬ思いを耐えてきたのです。これらの写真を見て、工事に携わった南辰社員がマンションに住む方々の安全を少しでも考えていたと言えますか? それどころか、現場所長の金谷さんは生コン会社と共謀して裏金作りに励んでいたと聞いています。裁判でウソの証言を繰り返してきた水島工事部長を、「ウソをつくのも、デタラメを並べるのも会社の為なのだから・・・」とあなた方は水島氏を讃(たた)えるのですか? ウソを繰り返し、瑕疵を隠ぺいすることが本当に会社のためになると思っているのですか?
北海電鉄の会長さん、南辰の社長さん、建物を調査していた調査機関より構造に係わる重大な問題が報告されたため、大覚は大津京ステーションプレイスの販売を中止しました。瑕疵・不具合が次々に発覚し、且つ深刻であることから、これ以上お客様の迷惑になるようなことはできないと判断したためです。
その前の年、平成21年の暮、大覚は「1350箇所の手直し工事が完了したら残代金を払います。お金はありますから」と残高証明書まで見せて、何度も何度も手直し工事を依頼していました。南辰は、手直し工事にはいっこうに着手せず、突然に売れ残っている住戸49室を買い取ると言ってきました。
これも、とんでもない話です!
「何を勘違いしているのか知りませんが、先に手直しをしてください。売る気は毛頭(もうとう)ありません。手直し後に残代金を支払います」と大覚は返答し、南辰が買い取るという話は断りました。工事中に瑕疵の種をばら撒いていた南辰は、手直しをしてもこのマンションがヒドイ建物、とんでもない瑕疵物件であることを知っていたのです。だからこそ、南辰は訴訟提起をする前の一か月間、大覚の話し合いの呼びかけには一切応じることなく、計画的に企み、陰謀・謀略を仕掛け、目に見えない罠を仕掛けて大覚を仕留める段取りをしていたのです。
もし、大覚が、残りの49戸を買い取るという南辰の話に乗っていたら、どうなっていたでしょう? 次から次に南辰がばら撒いた瑕疵の種が芽を吹き出して、「大覚から瑕疵物件を買わされた」と全108戸の住民が騒ぎ出し、一斉に事業主大覚を糾弾(きゅうだん)することになったでしょう。その時、南辰は知らぬ存ぜぬを通して、加害者が被害者になりすまし、全ての罪を大覚に被せる計画的企みを着々と進めていったことでしょう。
次回は、南辰が大覚を葬る段取りをしていた目に見えない罠、悪だくみの全容をお話しします。
乞うご期待!