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基礎梁の止水、防水について

基礎梁のクラックの発生及びそこからの漏水については、第一審の判決でも瑕疵に当たると認定された。

又、地下外周部の打継ぎ部目地のシーリングの未処理についても、漏水に寄与していると認定された。

平成25年4月の調査において4ヶ処の地中梁のコンクリート垂直打継ぎが判明した事により、外部からの試掘したところ、いずれの打継目地についても、シーリング等が未処理のままであり、そこから漏水が見られた事は、この瑕疵項目の証拠を示すところである。

また、 同年8月にも打継ぎ部の調査を行った(詳細はこちら)が、水平打継ぎにもシーリング処理されていなかった。

第一審(平成25年1月)では、他に外周部からの漏水の事象を認めるに足りる証拠は無いとの事で瑕疵と認められなかったが、この調査により大覚の主張が立証された。

日本建築検査研究所 岩山健一氏の鑑定意見書

瑕疵-6:目地シーリング不良に関する事

1. 基礎梁打継ぎ目地

基礎梁の鉛直、及び水平打継ぎ部には、目地棒による躯体の欠き込み(目地)があるが、土に接する側の打継ぎの目地にはシーリング剤の施工が欠落している。
これは4箇所の掘削による確認において、全て共通する問題である為、他の打継ぎ部も同様であることが判断できる。
特に土に接する側の打継ぎの防水不良は、基礎梁の耐久性を損ねる。現状、基礎梁からの浸水個所には、錆汁も発生しており全ての打継ぎの改修が必要である。

2.目地シーリングの施工不良

① 屋内駐車場に面する基礎梁打継ぎ部のシーリング目地は、バックアップ材(ボンドブレーカー)を使用した2面接着のシーリングである。鉄筋コンクリート造の打継ぎ目地は、ノーワーキングジョイントである為、3面接着により防水性を確保しなければならない。特に、現状バックアップ材の躯体側には、打継ぎ部からの浸水によるエフロが見られる状態であり、全てのシーリング目地の改修が必要である。

② 打継ぎ目地の2面接着は、建物地上部の打継ぎ目地も共通である。よって、打継ぎ目地のシーリング材が3面接着となる様、改善が必要である。

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■岩山健一氏 プロフィール■
一級建築士
株式会社日本建築検査研究所 代表取締役■主な出演番組■
テレビ東京「完成!ドリームハウス」
テレビ朝日「スーパーモーニング」
テレビ朝日「やじうまプラス」
TBS「みのもんたの朝ズバッ」
KTV「痛快エブリデイ」

阪神淡路大震災をきっかけに住宅の欠陥検査に着手。平成10年日本建築検査研究所を立ち上げ、市場における欠陥住宅の発生予防とその解決および紛争の支援を行っている。不動産業者や建設業者等との一切の利害関係をもたない消費者の味方として、これまでに2000件を超える手抜き・欠陥住宅の回復、救済を多数手掛ける。


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4カ所の地中梁のコンクリート打継ぎ部分を調査した所、打継ぎ目地にはシーリング材の充填はなく、防水性が欠如していた。



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防水性が欠如している事により、地下ピットへの漏水や、構造体に悪影響を与えている。


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屋外立体駐車場ピット内の基礎梁の打継ぎ部からは現在も浸水が続いている。打継ぎ目地の防水不良が明らかである。

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