システムキッチンの品質が落とされている!

今日は、大津京ステーションプレイスの各住居に据え付けられているシステムキッチンについて、正規品とは異なる、どう見ても安っぽい製品が据え付けられているという事実について述べたいと思います。

 

未入居の各住居を調査していたときのことです。通常、システムキッチンと洗面化粧台は同一メーカーの製品なので、デザインが統一されているものですが、何か違和感を感じたので両方をよくよく見比べてみました。キッチンと洗面台の扉はどちらも木目調なのですが、木目の向きがキッチンではヨコ方向、洗面化粧台ではタテ方向でした。また、両者の木目柄デザインは同じデザインではありませんでした(色調、柄ともに似てはいますが、異なるデザインでした)。

 

「これはおかしい」と思い、各住戸のシステムキッチンと洗面化粧台を再点検しました。どの部屋でも一様にデザインがちぐはぐでした。また、吊り戸棚の扉をよく見ると、微妙に面が揃っておらず、ガタガタでした。また、引き出しについては、荷重に強く動きがスムーズなエクステンションレールを使用したものではなく、安価なスライドレール式のものでした。さらに引き出しの側面に「Q-FIT」という刻印が入っていました。調べてみると「Q-FIT」はマレーシアの金具メーカーであることが分りました。

 

これらのことから、大津京ステーションプレイスに据え付けられているシステムキッチンは東南アジア製の部品を組み合わせた製品であり、見た目にもデザイン的にも統一感のない安価な代物であると思われました。

 

その後、弊社はこのシステムキッチンのキャビネットに貼り付けてある検査済証をもとに、メーカーであるクリナップの販売代理店T社を呼び出しましたが、T社が説明に来ることはありませんでした。

 

そこで弊社は、取引先の設備業者の一つである京都に拠点のあるクリナップ販売会社の社員に見に来てもらいました。

 

問題のキッチンを見るなり、その販売社員は「これはウラボンです。うちの正規品ではありません」と言い切りました。

 

「それではこのシールは何ですか?」と製品キャビネットに貼ってある検査済証とその横の製品名/連絡先が記入された表について問いますと、自分ではわからないという返事でした。また、持ってきたカタログに問題のシステムキッチン「クリンレジデンス」が掲載されているか調べてもらったところ、カタログにはありませんでした。

 

釈然としないまま、私たちはクリナップ大阪支店を訪ね直需営業所長に面談しました。所長の話では大津京ステーションプレイスのシステムキッチンは「クリンレジデンス」という商品名のクリナップ製品であり、南海辰村建設から発注を受け、納入したものであるとのことでした。

 

この面談の後、弊社ではクリナップ株式会社に対し、見解を求める文書を送りましたが、「南海辰村建設に聞いてください」との返答でした。ちぐはぐなデザイン・仕様のキッチン・洗面化粧台の納入が南海辰村建設主導であることは明らかになりましたが、当事者である南海辰村建設が誠実に対応してくれないため、未だに真相は分からずじまいのままです。

(社員T)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。