毎日放送の取材に対する南海辰村建設の回答について(メディアも欺く悪質な行為)

先日、MBS毎日放送「VOICE」において、大津京ステーションプレイスの欠陥マンション問題が放送されたことは、ブログ「毎日放送「VOICE」でも南海辰村の欠陥マンションを放送」でもお伝えしました。

弊社と致しましては、現在もなお不安な日々を過ごされている住民の方々に対し、大変なご迷惑とご不便をおかけしていることに関して、あらためて深くお詫び申し上げます。

不安な日々を過ごされている住民の方々が、一日でも早く安全に安心して暮らせるようになるため、控訴審において弊社の主張が認められるように最大限の努力をしてまいりますので、何卒ご理解とご協力の程、心よりお願い申し上げます。

これまでにも南海辰村建設は、各テレビ局の文書による取材に対して、虚言に満ちたつじつまの合わない回答ばかりを繰り返していました。今回は、MBS毎日放送「VOICE」の取材に対しても、南海辰村建設はメディアを通して社会を欺く、虚言に満ちた回答をしていることについてお伝えしたいと思います。

〈MBS毎日放送の質問 ①〉

  • 「大津京ステーションプレイス」について
  • 株式会社大覚の裁判における一審判決で認定された瑕疵についての受け止め
  • 工事に瑕疵があったと考えているか。もしくは控訴審で争う部分があるか
  • 問題があったとすれば、原因についてどのように捉えているか

これに対し南海辰村建設は、「第一審判決で認定された瑕疵については、施工会社として真摯に受け止めております。当社としても補修工事等に着手させていただきたいという考えがあり、第一審において、補修を行う旨回答しましたが、大覚側が拒否しております。」と回答しています。

第一審において一部ではありますが、瑕疵(欠陥)が認められたことについては、弊社も良識ある裁定だと受け止めております。しかし、第一審で認められた南海辰村建設による瑕疵(欠陥)の補修方法については、あまりにも安易な補修方法であったため、弊社としては到底納得できるものではありませんでした(弊社は、抜本的な補修方法を望んでいます)。

このことを逆手にとり、「第一審において、補修を行う旨回答しましたが、大覚側が拒否しております。」と弊社が問題解決を悪戯に拒んでいるかのような回答を行うことについては、南海辰村建設という施工業者は、メディアや世間を欺くことに長けている企業だとしか言いようがありません。

そもそも、「第一審判決で認定された瑕疵については、施工会社として真摯に受け止めております。」と言うのであれば、第一審時において、住民の方々や弊社に対し、まずは欠陥工事を行ったことについての謝罪があるべきところ、「直せばいいんだろ」、「金を払えば直してやる」との南海辰村建設の対応に関して、憤りを感じることはあっても、到底納得できるものではありません。

〈MBS毎日放送の質問 ②〉

  • 14階廊下の「防風スクリーン」の落下について、当初の工事に問題があったと考えているか

これに対し南海辰村建設は、「本件防風スクリーンは、設計図面にもとづき施工したものであります。また、その意匠に関しましても大覚との協議の上施工しております。今回昨年の台風18号の襲来時に落下いたしましたが、落下した原因については、様々なことが考えられ、建物の調査ができない上では、特定できていないのが現状です。しかしながら、施工業者として、住民の皆さまへの安全上の観点から、大覚立会いの下、修補をさせていただきました。また、通常当社が施工した物件に関しては1年点検および2年点検等の点検を実施させていただいており、当該マンションに関しましても当社から1年点検の実施の打診をさせていただきましたが、大覚側が拒否している状況であります。」と回答しています。

まず、「本件防風スクリーンは、設計図面にもとづき施工したものであります。」についてですが、弊社は控訴審において、防風スクリーンの落下原因は、南海辰村建設のずさんな取付け工事にあると指摘したところ、当初、南海辰村建設は、防風スクリーンの取付け方法について、本件マンションのモデルルームにあった防風スクリーンと同じ仕様で取り付けたと主張していました。

この主張だけを捉えてみても、仮設であるモデルルームと同じ仕様で実際のマンション工事を施工すること自体、南海辰村建設には本件マンションを施工する資質が備わっていなかったことを露呈することになりました。

しかも、本件マンションのモデルルームには、防風スクリーンはなかったことを弊社が指摘すると、今度はメーカーの仕様書どおり施工したと言い出したのです。そして、今回の取材に対しては、「設計図面どおりに施工した」と回答しています。

もうお分かりいただけると思いますが、このように防風スクリーンの取付け方法が二転三転するということは、そこに真実はなく、つじつまの合わない虚言を繰り返し続けているだけなのです。

次に、「施工業者として、住民の皆さまへの安全上の観点から、大覚立会いの下、修補をさせていただきました。」についてです。「大覚立会いの下」と弊社が修補を承認していたかのような回答をしていますが、弊社は南海辰村建設の行った防風スクリーン補修工事には一切立ち会っておりません(このような虚言を南海辰村建設は平気で使います)。

また、南海辰村建設が行った防風スクリーンの補修工事は、およそ専門業者が行った工事とは思えないほどのずさんな工事であったことは、以前の本ブログ記事でもお伝えしました。詳しくは、ブログ記事「防風スクリーン補修工事に見る杜撰(ずさん)な企業体質」をご覧ください。

さらに、「通常当社が施工した物件に関しては1年点検および2年点検等の点検を実施させていただいており、当該マンションに関しましても当社から1年点検の実施の打診をさせていただきましたが、大覚側が拒否している状況であります。」についてです。本件マンションの1年点検実施については、弊社が南海辰村建設に依頼したのです。回答にあるような南海辰村建設から弊社に1年点検実施の打診があったのではありません(何度も言いますが、このような虚言を南海辰村建設は平気で使います)。

弊社からの1年点検実施の依頼に対して、南海辰村建設から下記のような条件が送られてきました。


1. 点検は南海辰村建設が提出した竣工図を基準にする。
2. 大覚関係者居住分は点検対象から除く。
3. 共用部の1年点検は係争中であるため今は実施できない。
4. 現場対応は南海辰村建設が単独で行い、大覚は立ち入らないこととする。
5. 裁判に関連した事柄で現場が混乱した場合は点検を中止する。

南海辰村建設は、1年点検の実施について、弊社が受け入れることのできない上記のような条件を示せば、1年点検か実施できなくなることを分かっていて、意図的に理不尽な条件を提示してきたのです。

この提示された条件の中で注目すべきことは、「3. 共用部の1年点検は係争中であるため今は実施できない。」というところです。防風スクリーンが設置されている場所は共用部です。つまり、南海辰村建設は、1年点検において防風スクリーンの点検は実施しないことにしていたという事になります。

にもかかわらず、テレビ取材に対して防風スクリーンの1年点検をしていれば落下事故は起こらなかったかのような回答をしていること自体、つじつまの合わない虚言であることがお分かりいただけると思います。

そもそも、1年点検を行わなければ落下するような防風スクリーンの取り付け方など本件マンション以外のどこにあるというのでしょうか(建設業界の常識を逸脱しています)。

上述しましたように、MBS毎日放送の取材に対する南海辰村建設の回答は、メディアをも欺く事実を捏造した悪質なものです。MBS毎日放送の取材で、南海辰村建設への質問はあと2つあります。残り2つの質問への南海辰村建設の回答も、事実に反する虚言に満ちた回答であることについては、次回以降のブログ記事で引き続きお伝えしたいと思っています。


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