■連載第61回■ 依頼者の大覚に不誠実な対応をしていた蛇塚弁護士らは控訴審全般に渡ってまともな訴訟活動をしていなかった!

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(連載第61回)

目 次


●代理人なしの和解期日で明らかになったこと

●初めて大覚さんの気持ちが分りました

●建替えスキームを陳述書にまとめ、解体再築の必要性を説く

●明らかになった蛇塚弁護士らの職務懈怠

●企業存続の危機を乗り越えるために

●新たな和解案

●解体再築を認める控訴審判決が得られた理由

●読者の皆様へ

 
 

bengoshinashi蛇塚弁護士らを解任した後、平成30年7月24日に大覚は弁護士抜きの当事者だけで和解期日に臨み、それまで蛇塚主導で行われていた和解交渉は大覚の要望とはまるで違っていることを裁判長に伝えた(劇画版『新・覚くんの日記・弁護士編』第4話)。
https://daikaku-saiban.com/novel/post-54/#111

 
 
●代理人なしの和解期日で明らかになったこと
 
 解体再築を認められた控訴審判決は大覚が獲得したものである。蛇塚弁護士らを解任後約1年間に渡って大覚が独力で訴訟活動を行い、解体再築を認める控訴審判決を導いたものである。
 
 代理人なしの大覚だけで和解期日に臨んだ際、蛇塚弁護士らが裁判所の意向を大覚に伝えていなかったこと、大覚の意向も裁判所に伝えていなかったことが明らかとなった。蛇塚弁護士らは弁護活動を一切していなかったのである。
 
 蛇塚弁護士らは大覚の求めていた和解とは正反対の和解交渉を勝手に進めていた。蛇塚弁護士らは裁判所に対して解体再築の事を一切触れておらず、主張もしていなかったのである。これまでの行為から信頼関係を破壊したのは蛇塚弁護士らの方であり誠実義務違反である。
 

wakainaiyou平成29年9月21日、裁判所と弁護士だけの進行協議において、裁判長から「南辰が大覚に金銭を支払い、建物を引き取る」という和解が可能かどうか検討するように言われた。しかし、この和解勧告を蛇塚らは意図的に大覚に伝えなかった(劇画版『新・覚くんの日記・弁護士編』第1話)。
https://daikaku-saiban.com/novel/post-53/#110

 
 蛇塚弁護士らの解任後、大覚だけで出席した平成30年7月24日の和解期日において、裁判長に解決金の金額について質問すると、「和解の金額は決まっていませんし、南辰さんにも言っていません」とのことだった。
 
 裁判長は大覚に、和解条項骨子(案)について「検討してもらいましたか」と質問した。大覚は「そもそも大覚が弁護士ら(蛇塚ら)に言っていたことと骨子(案)は全然違います」と返答した。裁判長から「弁護士さん(蛇塚ら)から何も聞いていなかったのですか」と驚いた様子で告げられた。
 

nanimo裁判所が提示した和解条項骨子(案)について、依頼人である大覚に蛇塚らが事前に何も説明していなかったことが伝えられると、裁判長は驚いていた(劇画版『新・覚くんの日記・弁護士編』第4話)。
https://daikaku-saiban.com/novel/post-54/#111

 
 
●初めて大覚さんの気持ちが分りました
 
 大覚は、和解条項骨子(案)について、「地元企業として弊社は大変危険な建物を残すわけにはいきません。瑕疵のある建物を南辰に引き渡したら、南辰は上辺だけ直して、傘下の企業に転売を繰り返します。何か問題が起きた時になって、大覚が建てた物件だと言われ、悪いイメージだけが残ってしまいます。弊社にとって、建物の解体は和解の絶対条件です。」と伝えた。裁判長は「初めて大覚さんの気持ちが分かりました。それほど、南辰さんのことが信用できないのですね」と言った。さらに裁判長は、「関東と関西では距離がありますからね」と述べ、裁判長は蛇塚弁護士らが大覚に対して意思疎通をはかっていなかったことを理解した。
 
 蛇塚弁護士らは裁判所の和解についての考えを大覚に伝えていなかった。また、大覚は蛇塚弁護士らに何度も解体再築を望んでいることを伝えていたが、蛇塚弁護士らは裁判所に全く大覚の意向である解体再築を意図的に伝えていなかったのである。
 

hajimete大覚は地元企業として危険な建物を残しておくわけにはいかず、大覚にとって建物の解体が和解の絶対条件であることを伝えると、裁判長は「初めて大覚さんの気持ちが分かりました」と述べ、蛇塚らが大覚に対して意思疎通をはかっていなかったことを理解した(劇画版『新・覚くんの日記・弁護士編』第4話)。
https://daikaku-saiban.com/novel/post-54/#111

 
 
●建替えスキームを陳述書にまとめ、解体再築の必要性を説く
 
 同日、裁判長から解体再築の障害となっている入居者対策について大覚に質問があった。大覚が大津京ステーションプレイスの建替えについて、どのように対応するのか、もしくはその他に手立てがあるのか、大覚が考える実現可能な建替えスキームを次回和解期日までに提出するように求められた。
 
 大覚は、建替えスキームとして、解体再築の実現に向けた入居者対策を平成30年9月21日付け陳述書にまとめ、裁判所に提出した。
 陳述書に、「弊社が耐えた9年間の苦しみ」、「大津京ステーションプレイス解体の必要性」、「弊社が要望する本件建物の対応」、「入居者対策」、「未審理の瑕疵について」、「南辰が弊社にしてきたこと」、「弊社が失った信用・資産」、「損害金(評価損他)」、「失った信用、資産を9年前に戻してください」、「心(こころ)」を書き記し、解体再築が絶対条件であり、大覚の心情を書き、裁判官に大覚の思いを伝えた。
 

924chinjutusho大覚は平成30年9月21日付け陳述書に実現可能な建替えスキームをまとめ、解体再築の必要性を説明し、裁判所に提出した。

 
 その中で、大津京ステーションプレイスのような大規模建物の解体が裁判で認められた事例がないため、大覚は「本件建物のような大規模建物を解体することは、社会経済的損失が大きいという見解もありますが、裏を返せば、本件建物のような大規模建物において『建物としての基本的な安全性を損なう瑕疵』が存在し、これを放置することにより、居住者等(本件建物の居住者、隣接マンションの居住者、通行人、JR湖西線や京阪電車の利用者)の生命、身体又は財産に対する危険が現実化した場合には、本件建物を解体することに比べ、その数倍以上の社会経済的損失が生ずることになります。したがって、本件建物を解体することは、社会経済的損失が大きいということにはならないと考えます。裁判所におかれましては、本件建物を含めた地域社会に大きな経済的損失が現実に生じないためにも、適正な判断をされることを切に願います。」と図解・写真を示して具体的に伝えた。
 

gmap<上記写真の赤枠内は本件建物が倒壊した時の被害範囲を示す。駅、周辺マンション、通行人に多大な被害が生じる。黄色点線はJR大津京駅から京阪大津京駅の乗り換え経路。Googleマップより>

 
 さらに、大覚が控訴審で南辰を信用できないことについて、「南辰は、欠陥だらけのマンションを建てておきながら、弊社が工事の手直しを求めると工事途中で完成もしていない建物を放置して、現場から引き揚げました。さらに、建物が完成もしていないのに、いきなり工事代金を請求してきました。「支払わなければ裁判を起こす」とも言われました。弊社は話し合いを何度も求めましたが、一切南辰は応じることはありませんでした。「手直し工事については、工事代金の入金確認後に、手直し相談に応じる」と南辰に言われる始末でした。その後、裁判が始まりインターネットにて「手直しには誠心誠意対応したのに、大覚は過剰な手直しを要求し、さらに残代金を支払わない」と事実に反したことを流布されました。
 

ir南辰が自社ホームページに公開したIR情報。ここには、大覚が平成23年2月15日に危険な建物を建設した南辰に損害賠償を求めて反訴したことが書かれている。「手直しには誠心誠意対応したのに、大覚は過剰な手直し要求を繰り返す」など、南辰は被害者の振りをして、大覚こそが加害者であるかのように述べている。

 
 南辰は欠陥だらけのマンションを建てておきながら、本件建物だけではなく、弊社の他の不動産物件を片っ端から仮差し押さえを行い、二束三文で競売にて売り飛ばしました。このような状況であればどのような会社も存続できなくなります。現実の社会であってはならないことです。南辰はこのような滅茶苦茶なことをしておきながら、このままでは、南辰はやりたい放題のあげく、一切損はしていません。むしろ莫大な利益を得ることになります。弊社は失ったものが大きすぎます。弊社グループの200人の社員は路頭に迷ってしまいます。この9年間、血が滲むような努力をした社員はどのように報われるのでしょうか。南辰は未だに「瑕疵はない」と認めていません。」と具体的に記した。
 
 平成30年9月25日付け陳述書においては、南辰が大津京ステーションプレイス建設当時から控訴審まで弊社に対して行ってきた不審な動きを詳細に書き記し、南辰の瑕疵工事の写真を多数示し、説明した。さらに、大津京ステーションプレイスにおける風評被害について書き記し、「弊社としては、南辰が瑕疵を認め、建物を解体し、地元の安全を守り、この裁判を通じて世の中の欠陥建築問題がなくなることを切に望んでいます。」と記し、控訴審において、大覚が瑕疵問題の解決に向けて真摯に取り組んでいることを裁判所に伝えた。
 

925chinjutusho平成30年9月25日付で大覚が裁判所に提出した陳述書の冒頭6ページ。この陳述書(全28頁)では瑕疵の写真を多数示し、このマンション建設で南辰が行った多項目に渡るずさんな施工がもたらした被害について説明した。

 
 
●明らかになった蛇塚弁護士らの職務懈怠
 
 控訴人第36準備書面については、裁判長から、後任弁護士に、「今までの準備書面は解りづらかったので、最終準備書面は、あなたが理解できる言葉で解りやすく書いてください」と言われた。そのため、大覚は後任弁護士と相談し、建物の瑕疵および構造、補修方法などについて、建築専門家だけでなく、誰が読んでも理解できるように控訴人第36準備書面を作成し、裁判所に提出した。
 蛇塚弁護士らが代理人をしていた当時の準備書面が解りづらかったのは、蛇塚弁護士らが控訴審に真剣に取り組んでおらず、大覚の雇った建築専門家の作成した意見書をコピーしてそのまま準備書面として提出するなどを繰り返していたからである。瑕疵の立証は大覚が行ってきたものであり、その説明を蛇塚弁護士らは理解できず、その場しのぎの対応をしてきたことが明白となった。
 

22junbi弁護士らが提出した第22準備書面(本文全16頁)。建築専門家の作成した意見書(5)と蛇塚弁護士らの作成した第22準備書面は、冒頭から終わりまで全く同じものだった。蛇塚弁護士らが建築専門家の作成した意見書(5)をコピーしてそのまま準備書面として提出していたのである。

 

ikensho5建築専門家の作成した意見書(5)。建築専門家の作成した杭施工不良についての意見書(本文全14頁)を、蛇塚弁護士らはそのままコピーして全く同じ文面の準備書面を作成し、裁判所に提出した。

 

marugoto建築専門家の作成した「意見書(5)」(赤線囲み)の5頁と弁護士らが提出した「第22準備書面」(青線囲み)の5頁。弁護士らが建築専門家の作成した意見書をまるごとコピーして準備書面を作成していたことが分る。

 
 蛇塚弁護士らは裁判所が理解できるような建築訴訟の準備書面を作成できず、解ったような振りをしていただけであった。蛇塚弁護士らは和解交渉においては、依頼者である大覚の要望する解体再築の交渉を全く行っておらず、さらには大覚を蔑にして和解交渉を勝手に進めていた。依頼者の意向に反した訴訟活動を行うことは弁護士としてあるまじき行為である。さらに、蛇塚弁護士らは訴訟追行において主張立証活動を大覚に丸投げしていたのであるから、結局何もしていなかったのである。蛇塚弁護士らの職務懈怠は明らかである。
 
 控訴人第37準備書面では、南辰の準備書面24、準備書面25の反論を行った。南辰の準備書面24、準備書面25には、打継ぎ部の施工方法には問題がない、耐震補強でも補修は可能である、平成30年6月18日に発生した地震で大津京ステーションプレイスは地震被害がなかったことを理由に建物は安全であること、補修はコッター補修が妥当であることなど、多項目に渡り、解体再築に対する反論を行ってきた。そのため、大覚は、南辰の上記の主張全てに根拠がなく、正当性が全くないことを主張立証し、反論した。
 
 
●企業存続の危機を乗り越えるために
 
 平成30年5月15日に裁判所から提示された和解条項骨子(案)は、建物を解体しなければならないほど建物が危険であるという判断を裁判所がしていなかったことを示している。蛇塚弁護士らは訴訟追行には建物を残しておくことが如何に危険であるかを裁判所に認めさせるための法的主張を行っていなかった。蛇塚弁護士らは、法的に本件建物がマンション住民、周辺住民、通行人にも危険であるという主張を行っていなかった。さらに、当初から入居していた23戸については、解体費用、引っ越し費用、仮住まい費用が認められるような訴訟活動を一切行っていなかったのである。
 

kaitaisaichiku大覚は地元企業として、危険な建物を残しておくわけにはいかなかった。欠陥マンションを購入して困っているお客様をこのままにしておくわけにはいかない。解体再築は和解交渉の大前提だった(大覚ちゃんの解説漫画「弁護士の企み編①」)。
https://daikaku-saiban.com/novel/post-55/#100

 
 大覚は地元企業として解体再築を認めてもらい地元からの信用を取り戻し、企業存続の危機を乗り越えなければならなかった。危険な建物を解体することは大覚にとって企業として死活問題であるという危機感を無視して、蛇塚弁護士らは金銭による和解交渉を勝手に進めていた。そのため、解体再築が必要であることを主張立証しておらず、さらに大覚が被った9年間の苦しみについても何も伝えていなかったのである。そのため、建物を存続させるような和解案が示されたのである。蛇塚弁護士らの訴訟活動においては、解体再築が認められていなかったのであり、そのような蛇塚弁護士らに引き続き訴訟活動を任せておれば、建物の解体再築を認める控訴審判決が得られなかったことは明白である。
 

warewaredakede蛇塚弁護士らは金銭的解決により、自らの報酬金の確定を目的として、和解を進めていたものであり、そのため、大覚を除外し水面下で和解交渉を行っていた(劇画版『新・覚くんの日記・弁護士編』第1話)。
https://daikaku-saiban.com/novel/post-53/#110

 
 
●新たな和解案
 
 平成31年1月30日に、裁判長から「弁論終結して、平成31年4月12日に判決を言い渡します。」と告げられた。しかし、平成31年3月27日付けで控訴審裁判所から新たな和解条項案が届き、和解について再検討するように伝えられた。
 蛇塚弁護士らを解任する前に裁判所から提示された平成30年5月15日付け「和解条項骨子(案)」と、平成31年3月27日付け和解条項案では、以下に示すように「解決金」および「建物の処理」の条項が大きく異なっている。
 
 ■解決金■
 平成30年5月15日付け
 和解条項骨子(案)」では、和解金についての条項は「南辰は、控訴人(大覚)に対し、解決金____の支払義務があることを認める。」とあり、具体的な金額は空欄になっており記載されていない。
 これに対し、平成31年3月27日付け
 和解条項案には、「南辰は、控訴人(大覚)に対し、本件解決金として25億円の支払義務があることを認める。」と具体的な和解金額が提示されている。
 
 ■建物の処理■
 平成30年5月15日付け
 「和解条項骨子(案)」では、建物の処理についての条項は「南辰は、本件訴訟追行の過程で顕かになった事項を踏まえ、本件建物に責任をもって対応する。」とあり、南辰が建物を引き取り対応することが示されているだけで、解体再築については何ら示されていない。
 これに対し、平成31年3月27日付け
 和解条項案には、「管理組合や入居者を含む関係者に対し、本件建物について責任を持って対応し、被控訴人(南辰)は、本件建物の解体再築を含む控訴人(大覚)の対応について異議を述べない。」とあり、大覚が建物の解体再築に入居者対策を含めて対応することが記載されている。
 
 つまり、大覚が、蛇塚弁護士らの解任後約1年間に渡って解体再築の主張を続けてきたことによって、蛇塚弁護士らが主導して進めていた和解交渉とは全く異なる和解内容が裁判所から引き出されたのである。
 
 その後、平成31年4月5日、控訴審裁判所にて、再び和解の話し合いが持たれた。解決金25億円の和解の提示をされたが、大覚は和解を断った。大覚が和解を断ったのは、大津京ステーションプレイスが南辰から完成引き渡しもされていないし、その上、勝手に保存登記や仮差押えをされ、原審判決後に競売に掛けられたことなど、10年間やりたい放題やられた経緯から、和解をしたとしても南辰が何を仕掛けてくるか分からないからだった。さらに、大覚が安易に和解に合意すれば、建物の瑕疵がうやむやにされ、解体再築が実現できなくなると考えたからである。だからこそ、和解を断り、判決を得ることにしたのである。その結果、解体再築を認める控訴審判決が得られたのである。
 

hikitoru南辰が建物を引き取れば、うわべだけ瑕疵を補修したように繕い、傘下の不動産会社を使い転売を繰り返すだろう。結局、瑕疵がうやむやにされ、南辰がさらに不当な利益を得ることになるばかりか、危険な建物が大津京に放置されてしまうのだ…(大覚ちゃんの解説漫画「弁護士の企み編①」)。
https://daikaku-saiban.com/novel/post-55/#100

 
 
●解体再築を認める控訴審判決が得られた理由
 
 この解体再築を認める控訴審判決が得られたのは、大覚が蛇塚弁護士らを解任後の約1年間に渡り、解体再築の主張を続け、努力したからであり、蛇塚弁護士らの訴訟業務による成果ではない。蛇塚弁護士らは大覚の要望する和解交渉を誠実に行っておらず、大覚の要望する解体再築を和解案に引き出すことはできなかった。蛇塚弁護士ら主導の和解交渉では、南辰が大覚に金銭を支払い、建物を引き取るという和解案が提示されたのであり、これとはまったく異なる和解案を大覚は裁判所から引き出したのである。蛇塚弁護士らが訴訟業務の重要な部分を終了させていなかったことは明らかである。
 
 解体再築を認める控訴審判決は、大覚が蛇塚弁護士らを解任し、大覚自らが主張立証しなければ実現できなかったものである。蛇塚弁護士らは依頼者の大覚に不誠実な対応をし、控訴審全般に渡って訴訟活動をまともにしておらず、多くの明らかな弁護過誤があったため、解任せざるを得なかったのである。
 

housyuu自分たちの報酬ばかり追いかけていた蛇塚らは、依頼者である大覚を蔑ろにし、解体再築を要望する大覚の意向を無視し、「南辰が建物を買い取る」という金銭による和解を進めていた(劇画版『新・覚くんの日記・弁護士編』第3話)。
https://daikaku-saiban.com/novel/post-54/#110

 
 上述したように、蛇塚弁護士らは自らの利益ばかり追求し、大覚を蔑にして弁護活動にも真剣に取り組んでいなかったことは明白である。
 その為、蛇塚弁護士らの弁護過誤により大覚は多大な損害を被ったのである。
 
 
●読者の皆様へ
 
 中小企業、零細企業、個人商店の経営者の皆様へ
 弊社の様に問題を抱えて、裁判に巻き込まれ困っている方は弁護士に依頼する時にはよく考えて下さいね。
 弁護士に任せきりにしていたらダメですよ。自分自身のことなので、社員と一体となって考えなければなりませんよ。弁護士は法律の知識はありますが、知恵は有りませんよ。仕事に対する知恵は自分自身があるのです。
 ですから弁護士に任せきりにするのではなく、皆様自らが考えて、裁判官に真っ直ぐに訴えた方が良いですよ。書面は自らと社員が創意工夫して作成し、正しいことを真っ直ぐに書いて裁判所に提出した方がいいですよ。
 弁護士は世の中で苦労をしておらず、皆様の仕事を分かっていないので、皆様の苦労を理解してくれませんよ。弁護士は上から目線でしかもの申しませんよ。内容を理解せずにうわべだけで物事を話しすることが多いですよ。皆様のために訴訟活動をするのではなく、まずは弁護士自らの利益を考えて訴訟を追行していきますよ。弁護士に任せきりにしたら裁判には勝てませんよ。
 
 弊社は、建築訴訟、東日本大震災工事での問題、弁護士問題等抱え、初めは何も分かりませんでした。その為当初は弁護士に任せきりでした。すると弁護士は弊社の事を理解せず、裁判が大変な方向に行き弊社の望まない判決が多々ありました。
 裁判には着手金を初め、証拠の為の調査費用等多大な費用がかかります。そのことから後々、弊社は自らの経験を生かし、中小企業の皆様にお助けとなる様なアドバイスが出来ればと思っています。
 
 今回のブログを読んでいただき、関心を持っていただいた方は、弊社の抱える弁護士らとの訴訟について、良い知恵や質問その他、何でも下記メールアドレスまでお寄せください。
 
 皆様のご協力を心からお待ち申し上げます。
 
 
 
 
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コメント

  1. K.U. より:

    大覚様
     弁護士は2枚舌、3枚舌で受任するまでの弁護士の営業トークには 一般庶民は騙されます。昨日 弁護士になったばかりの弁護士でも 法律の名前だけは振り回せますので 南海辰村建設と闘えると言い切りますよ。被害者が受ける2次被害、3次被害は他人事です。ひどい弁護士は 裁判官が悪いとか専門員が悪いとか調停員が悪いとか、必ず人のせいにします。彼らの特技です。依頼人に故意に被害を与えた場合、新しく法律を作って裁判を経ずに責任をとって頂きたいです。
     私は法律の知識も知恵もありません。ましてお礼を頂きたいなどとは思っておりません。ただ、欠陥住宅の被害者が 十分被害で苦しんでいるのに その上に建築士や弁護士から2次被害3次被害は受けてほしくないと思っています。大覚さんの場合は 弁護士による 度を過ぎた人権侵害と消費者被害を受けられています。みなし請求なんて制度がある限り 依頼人の意思を無視して弁護士のやりたい放題です。
    私のようなものの感想で申し訳ないですが
    1審の利益相反弁護士からの被害を避けるには 興信所を使って動きを調べるぐらいしか頭に浮かびません。
    高裁の弁護士を捜すに当たって 大覚さんは関西と離れた地域の欠陥住宅訴訟の専門弁護士をお捜しだったのではないでしょうか。時間も限られていた中で大変だったかとお察しいたしますが、委任契約前に弁護士としての身元調査をするか、または解任する時に備えてセカンドオピニオンとかサードオピニオンをとる弁護士を用意しておくぐらいしか頭に浮かびません。
     弁護士は 被害者に寄りそう気持ちなんてありません。目の前の材料(被害者)を使って 自分にだけおいしい料理に仕上げることしか考えていないです。被害者にも生活があり家族にも生活があり、親族にも生活があり血も通っていて意思のある人間なんて想像すらできていないです。彼らにとっては 被害者は生活費をかせぐ道具であり出世の道具です。他人の人生ですから 裁判や調停、示談の結果なんて関係ないです。
    依頼人が 案件を仕切っているのに協力をしようなんて思ってもいません。とにかく横取りすることしか考えていないです。
     それにしても蛇塚さんたちは メールの写しをCCで大覚さんに送るべきでした。故意に大覚さんをはずしても ぶれない大覚さんとは いずれ空中分解を起こすことは時間の問題だったでしょうに。逃げ切れないです。
     
     今日はテレビで 天智天皇と近江神社の紹介がありました。10割そばを塩で頂いている映像には驚きました。大津京周辺には立派な神社仏閣に美味しいもの、素晴らしい景観、良いものがたくさんあります。深呼吸ができそうです。
    明日は 天赦日と一粒万倍日が重なるという2022年最強の年だそうですよ。
    被害者の皆さん きっと大覚さんの経験やアドバイスを頼りにされていると思いますので お元気でお過ごしください。

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