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劇画版『新・覚くんの日記』
第7話
劇画版「新・覚くんの日記」第7話 (新連載)
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(連載第35回)
目 次
第十四章 南辰が大覚を追い込み罠に嵌めた計画的企み・ 後編
~北海電鉄さん、南辰さん、黒幕さん、計画的企みで大覚を追い詰めたら桶狭間の合戦のようになりますよ~
<一審判決後15億円の遅延損害金の支払いの交渉。1か月の間に3回も支払条件の変更を要求してきた>
(覚くんの回想)
平成30年7月6日、14階室内に激しい雨漏りが発生した。南辰による屋上防水の瑕疵工事によって数年前から14階の住戸は全室雨漏り被害によって全滅している。長引く裁判によって、上からは屋上からの激しい雨漏りによって、下からは基礎梁のコンクリート打継ぎ不良箇所、貫通クラックからの地下水の侵入によって、建物の構造耐力、耐久性が低下の一途を辿っている。6月の大阪府北部地震、7月の大雨被害によってさらに激しく劣化が進行し建物倒壊の危険が増大している。
激しい音を立てて天井から雨水が落下してきた。ここはマンションの最上階室内だ。屋根があるのに水浸しだ。北海電鉄グループの南辰が大津市に建設した大欠陥マンション「大津京ステーションプレイス」は屋上防水施工に瑕疵があり、大雨が降り続いたことで屋上の防水層の下に雨水が回り込み、雨漏りを引き起こした。もはや台風や大雨に耐えることができない。
前日からの大雨により最上階14階エレベーター前の廊下天井から激しい雨漏りが発生した。共用廊下を水浸しにし、エレベーターピット内に雨水が流れ込んだ。漏電の恐れもあり、危険なため2基あるエレベーターのうち1基を停止しなければならなかった。数年前の検査で屋上防水施工に瑕疵があることが発覚して以来、何度も激しい雨漏りに襲われ14階住戸は全滅した。
南辰のずさんな電気配線工事が発覚し、当初から漏電事故の危険が指摘されていた。6月の大阪府北部地震発生時に建物が大きく揺れた後、7月初旬に全国各地を襲った大雨により、大津京ステーションプレイスは前にも増して雨漏りが発生しやすくなっている。漏電の危険が迫っている! マンション住民が危険に晒されている!
14階住戸のドアを開くと、激しい雨漏りによって室内に溜まっていた雨水が洪水のように共用廊下に流れ出てきた。マンションの14階にもかかわらず住戸内は床上浸水し、轟轟と音を立てて雨漏りが発生していた。
激しい雨漏りに襲われた室内は水浸しになり、雨水は廊下に流れ出て他の部屋をも水浸しにした。この住戸の床下は大量の雨水が溜まっている。もともと雨漏りで全滅した14階には誰も住んでいなかったが、今回西日本を襲った豪雨がもたらした雨漏りは、階下(13階)にも及んだ。長引く裁判によって放置された建物の劣化が進行している。6月の大阪府北部地震発生時に建物が大きく揺れたことで、各階コンクリートのひび割れが悪化している。
屋上防水の瑕疵工事によって既に数年前から14階全室は雨漏りによって全滅している。長引く裁判によって、屋上、14階から建物の耐久性が低下の一途を辿っている。6月の大阪府北部地震、7月の豪雨被害によってさらに激しく劣化が進み、建物倒壊の危険が増大している。
7月の豪雨がもたらした大量の雨水が屋上から溢れ出ている。大量の雨が降ったことによって屋上防水の瑕疵がより鮮明になった。激しい降雨に対応できず、屋上防水層の下に雨水が入り込み、14階に雨漏りをもたらした。なおも屋上に雨水が溜まり続け、低いパラペット(屋上立ち上がり)を超えて屋上から雨水が溢れ出たのだ。
最も激しい雨漏りに見舞われた14階住戸の玄関から、室内に溜まった雨水が共用廊下に流れ出し川のようになっている。こんなマンションが他にあるだろうか?
豪雨による大量の雨水がすぐに排水されることなく、屋上に池のように溜まっている。防水施工不備により、屋上に溜まった雨水は低いパラペット(屋上立ち上がり)を超えて防水層の下に回り込み、大量の雨漏りをもたらした。
防水層の下に大量の雨水が回り込み、屋上はさながらウォーターベッドのようにブカブカになっている。豪雨によって処理しきれなくなった大量の雨水によって屋上全体がプールと化し、瑕疵工事で防水目的を果たさない意味のない防水層がプカプカ浮いている。なんとも情けない現状だ。こんな工事をしておきながら、瑕疵を認めようとしない南辰は建設業界の恥だ。関西の恥、日本の恥だ。
コンクリート打設工事において、当然行うべき打ち継ぎ処理を怠っていたため、鉛直打ち継ぎ部には大きな隙間が存在し、ドライバーが簡単に突き刺さった。建物外部の地下水が多くの隙間を通って大量に立体駐車場地下ピットに漏水し続け、構造耐力をますます低下させている。裁判が長期化する中で台風、大阪府北部地震、関西集中豪雨に見舞われた建物は一層危険な状態になっている。
コールドジョイントとは、コンクリートを打ち重ねる適正な時間の間隔を過ぎてから打設したことによって、前に打ち込まれたコンクリートの上に後から打ち込まれたコンクリートが一体化せず、打ち重ねた部分に不連続な面が生じること。コールドジョイントは、後から発生するひび割れとは異なり、コンクリート打設時から分離している。この建物は打ち継ぎ部の一体化不形成のみならず、コールドジョイント、貫通クラックが無数に存在し、構造体がバラバラで非常に危険な状態だ。
JIS規格外の粗悪なコンクリートによって建てられたこのマンションにはこの写真のジャンカなどの無数のコンクリート不良が存在する。7月初旬に関西を襲った豪雨は、屋上防水の瑕疵が原因で激しい雨漏りを発生させ、14階を水浸しにした。すでに数年前に全滅している14階の次は13階が危険に晒されている。もはや建物の劣化は止まらない。住民が危険に晒されている。
14階の天井コンクリートには、雨漏りの原因にも繋がるコールドジョイントが多数ある。コンクリートが一体化していない基礎及び各階打ち継ぎ部、建物各所にみられる貫通クラック、コールドジョイントにより構造体がバラバラだ。その他、粗悪なJIS規格外品のコンクリートにはゴミなどの異物混入、ジャンカ、クラックが大量に発生している。
平成30年6月18日7時58分に発生した大阪府北部地震で大津京ステーションプレイスは大きく揺れた。この地震の影響によってこの建物に数多く存在する貫通クラックが大きくなっている。新たなクラックも見つかった。建物の劣化が激しく、マンション住民の財産・生命が危険な状態であるにもかかわらず、長期化する裁判をいいことに「行政は民事の争いに関与できない」と大津市はこの問題から目をそらしている。