① コンクリートの設計基準強度
竣工図のコンクリート設計基準強度は、契約図のコンクリート設計基準強度と比較して、基礎~10階スラブまで3N、10階柱~11階スラブまで6N、11階柱~13階スラブまで3N不足している。特に、これらの強度の変更について、発注者は何ら承認をしておらず、工事請負契約内容の不履行である。
② コンクリートの発注強度(呼び強度)
契約図面に指定された発注強度(呼び強度)は、設計基準強度に品質強度を+3N/m㎡とすることとしている。また、乙第19号証の工事請書に添付された見積書には、温度補正費が計上されているが、呼び強度にこれらの強度は加味されておらず、工事請負契約内容の不履行である。
③ コンクリートの品質
建築基準法第37条では、「建物基礎及び主要構造部で使用するコンクリートは、その品質がJIS規格(日本工業規格)に適合することを定めている。