三年間ずっと無言

専用サイトに「欠陥建物被害にあわない方法」というページを開設し、欠陥建物にあわないためのチェックリストを掲載しています。その中の「トラブル後の弁護士選びの確認項目」では、弊社が第一審において味わった苦い経験、すなわち弁護士選びを誤ったことの反省点をいくつか箇条書きしています。

 

第一審弁護士にまつわる数々のエピソードはこれまでブログ記事漫画ブログ等で紹介してきましたのでご覧ください。

第一審弁護士が口癖のように私たちに繰り返し言っていたいくつかの言葉:

 

 「結論はなに?何が言いたいの?」

 「細かいことは論点がずれる」

 「私が船頭だから、船頭の言うことに従ってください」

 「勝てます」

これらは、私たちが第一審弁護士に裁判準備書面や相手側への反論等について質問や意見、提案を持ちかけた際のいつもの返答でした。

 

今となっては、深く反省していることなのですが、第一審訴訟で弊社は弁護士の指導及び方針に従い過ぎました。
「建替え一本で戦います。構造NGの資料だけ持ってきてください」と言い続け、私たちが構造NG以外の瑕疵について話をすると「細かいことは論点がずれる」と言って取り合ってもらえませんでした。

 

第一審判決文」を読んで、「弊社が主張する構造耐力の安全性を欠く瑕疵が認められなかったのは、弊社が提出した構造NGを立証するための証拠書類が十分に法廷の場で審議されていなかったからではないか」、そんな印象を抱くのは私だけでしょうか。第一審訴訟の三年間、法廷内で弊社の代理人である第一審弁護士は何も喋りませんでした。相手側の主張に反論せず、構造に問題があることについての主張もしませんでした。また、建物調査に関わった方々を証人として法廷に呼ぶこともしませんでした。

結審の数か月前、裁判所から判決期日が知らされましたが、その際に第一審弁護士は「相手から反論はなかった。今頃、裁判官は我々が勝訴する判決文を書いています。この裁判は勝ちました」と言っていました。これは、弊社が最後に裁判所に提出した構造NGの計算書に対して、裁判所から質問事項がなく、南海辰村建設側からも特に反論が無かったことを言っているのですが、裁判所に証拠書類を提出しただけで第一審は結審を迎えることとなりました。

 

第一審判決後に他の弁護士から、「裁判では判決が出る前に証人尋問の申請等をし、主張し尽くすのが一般的なこと」と伺いました。せめて、結審前に証人尋問をし、構造瑕疵について私たちの主張を法廷の場で十分に訴えることが出来ていたなら、違った判決結果になっていたのではないかと悔やまれます。

 

第一審弁護士は裁判を船旅に例えて自身を「船頭」と言っていたのでしょうが、その船頭は「建築裁判」という荒海に何のために私たちを乗せて船出したのか、その結果、私たちは難破してしまいました。

 

控訴審において、建築訴訟に精通した新たな弁護士を迎え、私たちは再出航しました。

現在、私たちは協議を続けながら目的地に向かって船を進めています。

(社員O)

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