本件マンションの価値が破格に下落しても、「瑕疵はない」と言う南海辰村建設
先日、平成26年10月14日、第一審判決の仮執行として南海辰村建設が仮差し押さえをしていた大津京ステーションプレイスの引き渡しを受けていない49戸分の住戸が競売により落札されました。
落札された49戸分の住戸の平均落札価格は、販売予定価格の実に20%という破格の下落率により落札されました。
今回、仮執行された大津京ステーションプレイス49戸分の競売入札における各住戸の最低落札価格の平均価格も、販売予定価格の実に20%という破格の下落率によって設定されていました。特に最上階(14階)の住戸については、販売予定価格3800万円の住戸に対して、設定された最低落札価格は29万円と不動産価値としては無きに等しい評価(鑑定)となっていました。
この大津京ステーションプレイス49戸分の競売入札における各住戸の最低落札価格等の資料は先月(9月)には公開されていたので、9月(前回)に開かれた控訴審裁判において、弊社の代理人(弁護士)が裁判官に対し、「本件建物の不動産評価(鑑定)は、競売物件とは言え、常識では考えられない破格の下落率であり、それだけ瑕疵の問題が重大であることを認識してもらいたい」と述べました。
これに対して南海辰村建設の代理人(弁護士)は、「それは大覚の主張が認められた場合でしょ。」とあっさり言ったのです。(弊社の主張するような瑕疵があればでしょ――という意味です)つまり、この期に及んで、まだ瑕疵はないと言っているのです。
今回の大津京ステーションプレイス49戸分の競売入札における各住戸の最低落札価格は、不動産専門家が関連資料や現地視察をもとに、建物の現状および瑕疵の存在などを査定したうえで評価(鑑定)したものです。また、現地視察には南海辰村建設も立ち会っており、弊社が一方的に建物現状や瑕疵の有無を主張したものではありません。
にもかかわらず、瑕疵は存在せず、本件マンションの不動産価値が破格に下落している責任は南海辰村建設にはないと言わんばかりの振舞いは、常識では理解できません。南海辰村建設の常識は、世間の非常識であるとしか思えないのは弊社だけでしょうか。
さらに言えば、今回競売により落札された49戸分の住戸は、弊社が販売するために南海辰村建設に施工を発注した商品なのです。その商品をずさんな手抜き工事や契約違反・法令違反により欠陥商品にしておきながら、弊社が欠陥商品は受け取れない、手直し工事をしてもらえば代金を支払いますと請負代金の残金支払いを拒否したところ(第一回、第二回施主検査で見つかった合計1350箇所以上ある手直し工事は未だ手つかずのまま放置)、本件マンションを仮差し押さえして競売入札を執行するが、本件マンションには欠陥(瑕疵)があるので破格の価格でしか落札できず、本件マンション49戸分の住戸を破格の安値で売り飛ばす――こんな悪質な施工会社がどこにあるというのでしょうか。
このような無茶苦茶なことが世の中で通るはずがありません。仮に今は通っても、いつかほころびが出て南海辰村建設自体が社会的制裁を受けることに必ずなると信じています。
ずさんな手抜き工事や詐欺的行為・法令違反を行う南海辰村建設に対し、弊社は社会正義ためにも本件訴訟を戦い抜いていく所存です。
コメント
今回の平均落札価格20%は、いくら瑕疵があったとしても信じられない評価だと思います。
ここまで下落した評価に対して、南海辰村建設はみずからの手抜き工事でこのような評価になったにもかかわらず開き直っているような態度は腹立たしい限りです。
いずれ社会から見放されるときが、そう遠くない将来だと思います。