前回のブログ記事でもお伝えしましたように、先日、第一審判決の仮執行として南海辰村建設が仮差し押さえをしていた大津京ステーションプレイスの引き渡しを受けていない49戸分の住戸が競売により落札されました。
落札された49戸分の住戸の平均落札価格は、販売予定価格の実に20%という破格の下落率により落札されています。
大津京ステーションプレイス49戸分の住戸が競売により落札されたことを受けて、本件マンションの欠陥問題に関する住民の方々からのご意見・ご要望が弊社に寄せられています。
弊社にとっても心の痛む住民の方々の悲痛な思いを今回はあえてご紹介したいと思います。
最初に、本件欠陥マンション問題により大変なご迷惑とご不便をおかけしているにもかかわらず、日頃より本件マンションの瑕疵(欠陥)調査およびメディア取材に関して、ご理解とご協力をいただいている住民の方々に対し、心よりお礼を申し上げます。
弊社に寄せられている住民の方々のご意見・ご要望には、下記のようなものがあります。(ご意見・ご要望を一語一句ありのままご紹介しているものではありません。ご意見・ご要望の主旨を要約して紹介していることをあらかじめご了承願います。)
住民 A様
競売で資産価値が5分の1になっているので、大覚に元の価格で払い戻してほしい。――当初、大覚は販売価格での払い戻しに応じていたではないか。――払い戻しに応じれば南海辰村建設に差し押さえられ瑕疵の立証が出来なくなるというなら、南海辰村建設が払い戻すべきではないのか。
他にも払い戻ししてもらって出て行きたい人はいる筈、それを邪魔しているのは南海辰村建設なのか。
住民 B様
住民は、善意の第三者でまったく責任はない。住民を救済してから、業者同士で係争するべき。――それが出来ないのはなぜか。
住民 C様
資産価値は目減りする一方なのに、競売自体がとどめを刺す行為。――何の責任もない私たちにドロを塗る南海辰村建設は許せない。
住民 D様
台風や地震に対する不安がずっと付きまとう。台風が来るニュースを聞くと、また何か起こらないかと不安に思ってしまう。――台風が来ると管理組合の人や大覚が見回ったりしているが、住んでいること自体ストレスになっている。
住民 E様
競売になってから、品の悪そうな人がマンションの周りをうろついているのを何度か見かけた。――競売で落とされた部屋にどんな人が入居(購入なのか賃貸なのか?)してくるか分からないので不安になっている。――管理組合の意見もまとまらなくなるのではと心配している。
このように不安な日々を過ごされている住民の方々に対し、大変なご迷惑とご不便をおかけしていることに関して、弊社と致しましては、あらためて心より深くお詫び申し上げます。
本来ならば、少しでも早く住民の方々へのご迷惑やご不便を取り除く解決策を講ずるべきところでありますが、安易な解決策が行く行くは住民の方々のためにはならないと弊社は考えておりますので、企業として社会的責任を果たすべく、控訴審において抜本的な解決策を講ずる最大限の努力をしているところです。今後も何卒ご理解とご協力の程、心よりお願い申し上げます。
一方、南海辰村建設は、これまでにも本ブログでお伝えしていますように、テレビ取材への回答やIR情報などの種々の文書において、「誠意をもって」という言葉を多用しています。
しかし、自らが施工した欠陥・手抜き工事によって、住民の方々に多大なご迷惑とご不便をおかけしているにもかかわらず、弊社が欠陥商品(マンション)なので、受け取れない、手直し工事をしてもらえば代金を支払いますと請負代金の残金支払いを拒否したところ(第一回、第二回施主検査で見つかった合計1350箇所以上ある手直し工事は未だ手つかずのまま放置)、本件マンションを仮差し押さえして競売入札を行い、欠陥(瑕疵)があるので破格の価格でしか落札しなかったことによって、本件マンションの資産価値を大きく下落させ、住民の方々の資産にドロを塗る行為そのもののどこに「誠意」があるというのでしょうか。
住民の方々に対して、二重三重の被害を浴びせる南海辰村建設のこの競売行為は、「誠意」ではなく「悪意」の塊としか言いようがありません。このような南海辰村建設の悪意に満ちた行為は決して許されるものではありません。弊社はこれからも、南海辰村建設の悪質な行為を社会全体に声を大にして発信していきたいと思っています。