TBSテレビ「Nスタ」でも南海辰村の欠陥マンションを放送

これまでの「スーパーニュース」「ミヤネ屋」での放送に引き続き、先日、11月3日のTBSテレビ「Nスタ」においても、南海辰村建設が施工した大津京ステーションプレイスの欠陥マンション問題が放送されました(この放送は関東地方のみ放送されました)。

弊社と致しましては、現在もなお不安な日々を過ごされている住民の方々に対し、大変なご迷惑とご不便をおかけしていることに関して、あらためて深くお詫び申し上げます。

不安な日々を過ごされている住民の方々が、一日でも早く安全に安心して暮らせるようになるため、控訴審において弊社の主張が認められるように最大限の努力をしてまいりますので、何卒ご理解とご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

本ブログ記事などを通して何度もお伝えしていますように、弊社は、欠陥住宅の被害に遭われている多くの方々のためにも、本件欠陥マンション問題がメディアで報道されることにより、欠陥住宅が大きな社会問題として取り上げられ、欠陥住宅をなくすための仕組みや制度づくりに役立ててほしいという思いから、メディアの取材に応じています。

先日の放送では、本件欠陥マンション問題に関する住民の方々の憤りや悲痛な思いが生々しく放映されており、弊社と致しましては、胸が締め付けられる思いになっております。

本来であれば、弊社が負担して瑕疵を補修してから(耐震上の重大な瑕疵については、補修困難なものもありますが)、裁判を行えば、少しでも住民の方々へのご迷惑やご不便を解消することが出来るのかもしれません。

しかし、瑕疵を補修すれば証拠がなくなり、瑕疵を立証することが困難になることや表面的な瑕疵の奥にさらに重大な瑕疵が隠されていないか等の調査が出来なくなるため、安易に瑕疵の補修を行うことが難しいというジレンマを弊社は抱えています。

このような状況の中で、今回のテレビ放送に限らず、これまでの放送においても「住民置き去りの泥沼裁判が繰り広げられている」と言われることに関して、弊社としては住民の方々に対して、非常に心を痛めております。

今回の放送では、Nスタが独自に本件欠陥マンション問題に係わりのない第三者の一級建築士である高塚哲治氏(欠陥住宅を正す会)に建築トラブル(欠陥)の原因について、本件マンションの検証を依頼していました。

高塚一級建築士の検証をまとめると下記のような検証結果となっていましたので紹介します。

[屋上の水漏れ]

原因は、屋上を取り囲む壁(立ち上がり)の高さにあり、壁(立ち上がり)の高さが異常に低いので、防水効果がほとんど無い状態。

[地下水があふれ続ける地下駐車場]

水があふれるコンクリートの隙間の原因については、普通はコンクリートの継ぎ目に隙間がないように掃除をしたり、きれいにしてコンクリートを打ち継ぐのだが、それがされていないので隙間が空いてしまっている。

建物の基礎にあたる駐車場の壁に、本来隙間があってはならないが、施工が甘く、生じた隙間から地下水があふれ出している。

[天井に配水管がある電気室]

「理解できないですね。」の一言。

最後に、高塚一級建築士は「できるだけ早いうちに補修して、それで使用するというのが賢明だと思います。」と一刻も早い補修を求めていました。

このことについては前述しましたように、少しでも早く住民の方々が、安全に安心して暮らせるような解決策を講ずるべきところでありますが、安易な解決策が行く行くは住民の方々のためにはならないと弊社は考えておりますので、企業として社会的責任を果たすべく、控訴審において抜本的な解決策を講ずる最大限の努力をしているところです。今後も何卒ご理解とご協力の程、心よりお願い申し上げる次第でございます。

しかし、最善の解決は、欠陥マンション問題の根本的な原因をつくった南海辰村建設が、自らが行ったずさんな欠陥・手抜き工事を認め、瑕疵(欠陥)に対する抜本的な改善策を一刻も早く講ずることです。

にもかかわらず、今回のNスタの取材に対し南海辰村建設は「一審の判決どおり、このマンションには建て替えを必要とする瑕疵、欠陥は無いと思っています。控訴は残念だが、裁判をやっていかざるを得ない」と相変らずのコメントをしています。

これまでの各テレビの取材に対する南海辰村建設の回答が、いかに虚言に満ちたつじつまの合わないものであるかについては、下記のブログ記事を是非ご覧いただきたいと思います。

※テレビ報道に関する南海辰村建設HPのコメントについて
※フジテレビの取材に対する南海辰村建設の回答について
※読売テレビ「ミヤネ屋」でも南海辰村の欠陥マンションを放送
※フジテレビ「スパーニュース」、南海辰村の欠陥マンションを放送
※読売テレビの取材に対する南海辰村建設の回答について

誤解が生じないように申し添えますが、上記の南海辰村建設のコメントに関して、弊社は控訴審において「建て替え」を主張しているものではありません。重大な瑕疵(欠陥)の補修費用の積み重ねが、マンション建設費用を上回る場合には「建て替え」もあり得るという立場の主張をしているというのが実際のところです。

いずれにしましても、自らが行ったずさんな欠陥・手抜き工事を認めようとはしない南海辰村建設に対し、弊社は住民の方々のためにも控訴審において、一つ一つの瑕疵(欠陥)の立証を丁寧に積み重ねて、一日も早い抜本的な解決策が講じられるように出来る限りの努力をしていく所存です。

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