マンガ版「覚くんの日記」証人尋問シリーズ 第5話 (最新号)
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覚(さとる)くんの日記
~ 二五五五日の闘い ~
(連載第13回)
目 次
<立体駐車場の地下ピットにコンクリート成分が流出している : 構造体に悪影響な状態>
<立体駐車場の地下ピット : 排水設備が施工不良の為、水が流れない>
~大津京ステーションプレイス(分譲マンション)に罠を仕掛けた南辰の施工不良の数々 その一~
大覚が、あなた方に何をしたのですか。何かあなた方に、一回でも、嫌な事をしたことがあるんですか。大覚が、南辰さんに、何かしたことがあるんですか。これが初めての取引じゃないですか。なぜこんな酷いことをするんですか。なんで大覚を潰そうとするんですか。大覚グループも社員が三百人いるんですよ。また、家族を入れれば千人以上いるんですよ。協力会社もたくさんあるんですよ。社員・家族、協力会社の方々の生活もかかっているんですよ。
南辰さんと大覚はこのマンションが初めての取引じゃないですか。大覚は南辰さんのことは何も知りませんでした。東建物からの紹介がありました。ただそれだけです。計画的に近付いてきたのですか。目的があって近づいてきたのですか。企み、罠に嵌めようとして近づいてきたのですか。そうでなければ、こんなことはしないですよ。南辰さんのやっていることは、普通の会社がやることではないですよ。悪すぎますよ。本当に悪すぎますよ。このあとの写真をよく見てください。
南辰と大覚が調べた千三百五十箇所の不具合も一度も直してもらっていませんよ。南辰、大覚それぞれ十五名の社員で確認しましたよね。現実の瑕疵は、五千箇所以上ありますよ。五千箇所以上の瑕疵を作って、また悪の種を蒔いて、何をしようとしていたのですか。
完成もしていないし、引き渡しもしてもらっていません。竣工図も裁判が始まってからやっと提出されましたよね。鍵も貰っていません。内覧会も大覚社員は参加させてくれませんでしたよね。共用部も一回も見せてもらっていません。電気室も一度も検査させてもらっていません。設備の検査もさせてもらっていません。
南辰さんは上場会社でしょ。このマンションは約十九億円の分譲マンションですよ。また、新築マンションですよ。工事中の現場の社内安全パトロールも一回も無かったですね。建物についての社内検査も一度もありませんでしたよね。監理者の建物検査もありませんでしたね。通常の建設会社なら、何度も社内検査をしてから施主検査を受けるんじゃないですか。その辺をすべて省いていたでしょ。そうでなければここまでひどいマンションはできませんよ。共用部も、手直し後の最終確認検査もさせてもらってないです。そのようないろいろな検査を一度もしていませんよね。特に酷いのは設備検査、一度もしていませんよ。
勝手に物事を進めていましたよね。南辰さん、こんなことは普通の建設会社はしませんよ。大きいからといって、北海電鉄グループだからといって、傲慢なやり方で、迷惑ばかりかけたらダメですよ。施主検査が十一月二十六日、二十七日でしたね。その施主検査が終わって、千三百五十箇所を金谷所長は十二月十日までに直すことを覚くんと約束しましたね。しかしそれを反故にしましたよね。南辰さんが計画的だったというのが分かったのは、十二月四日から七日の短期間に請求書を三回も持って来たからです。十二月十日までに直す約束だったのに、なぜ十二月四日に請求書を持ってきたのですか。一回目は持参してきました。榎課長が持って来ました。榎課長は、「完成していないことを私は分かっているのですが、本社からの指示なのです」と言っていました。その後、本社から一回、弁護士から一回、合計三回請求書が届きました。本当におかしな話ですね。それは金谷、黒幕、仲間さんと相談して、時間稼ぎをしていただけと違いますか。そうでなければ辻褄が合いませんよね。だから、時間稼ぎをするために、覚くんがしゃべると、「ちゃんとやります、信じてください」と言っていましたよね。それは全部ウソだったのですね。
そして、一月七日に、唐突に訴訟を起こしてきましたよね。おかしいと違いますか。一度も話し合いをしていませんよね、手直しもしてもらっていません。それで裁判というのはおかしいのと違いますか。 何の意味があるのですか。なんで、こんなことができるのですか。後で分かったことですが、裁判になれば、民事不介入で、役所も、警察も介入できません。裁判が始まると当事者間では話し合いができず、弁護士を通じてしか、大覚、住民さんは一切、南辰と話が出来ないのですね。初めて知りました。私もたくさんのマンションを建ててきましたが、問題があれば、施主と建設会社が話し合いますよ。話し合って、解決できなかったことはありませんよ。でも、五千箇所も瑕疵を作ったら、そりゃ、話し合いにもなりませんよね。何を考えてこんなことをしてきたのですか。
そして、一遍弁護士、また、建築専門家の薮田氏は、大覚に「勝つ」、「勝つ」これしか言いませんでした。覚くんと社員が調査して見つけた多くの瑕疵の資料にも、全く目もくれず、「そんな細かいことは論点がズレる。覚くん、何が言いたいの? 結論は何?」と一蹴した。結局、覚くんが調べた瑕疵は裁判所で取り上げられることは無かった。薮田氏が作成した、誤っていた構造計算は裁判所に提出したのに、覚くんの資料は全く無視だった。これは何故だろう・・・? そして三年間、一遍弁護士と南辰の弁護士は、裁判所でほとんど話をしませんでした。覚くんは三年のうち一度だけ、裁判官に「補修工事しますか」と聞かれました。「補修工事します」と答えると、「はい、もうこの話は終わり」と言い放ちました。この話の続きは、以前にも記載していますので、これ以上は話しません。そして判決が出る前に、一遍弁護士は、「この裁判は勝ちました。私どもの構造計算を提出した際に、何も反論がありませんでした。これは大覚の主張がすべて認められたのです。今頃、裁判官は、大覚勝訴の判決文を書いていますよ。覚くん、心配しないでください」。
しかし、判決の日には一遍弁護士は来ていませんでした。大覚の全面敗訴でした。そして、遅延損害金。覚くんは遅延損害金という意味すら知りませんでした。
一遍弁護士の事務所に行って、覚くんが、
「言っていることと全然違いますやん、どうなっていますの? 遅延損害金って何ですか?」と聞くと、一遍弁護士は、
「負けたのだから払いなさい。裁判はこういうものです」
「でも、あなたは勝つと言っていたじゃないですか」
「負けたのだから払いなさい」
「そんな馬鹿なことはない。あなた、勝つと言っていたじゃないですか」
「裁判というのはこんなものですから、負けたのだから払いなさい」
一遍弁護士は、覚くんが怒ることばかり言っていた。
そして覚くんが、
「なんで相殺主張したんですか」と聞くと、
「印紙代が七十五万円安くなる」という回答だった。
覚くんが、
「それは、引き渡しを受けたことを認めることになるじゃないですか」と言うと、
「負けたのだから払いなさい」と繰り返すだけだった。
覚くんは感情が高ぶり、自分を必死で抑えていたが、部下も必死で覚くんを止めていた。あとで考えてみると、一遍弁護士はまた別なことを考えていたのかもしれない・・・。法律を利用し、正義の味方のような顔をして、お金儲けの事ばかり考えている悪徳弁護士だったのかもしれない。弁護士にも色々な人がいるのだから、皆さんも気を付けてくださいね。
さらに、遅延損害金。一日六十万円、ひと月千八百万円、一年間で二億二千万円。毎日、覚くんに六十万円が肩にのしかかって来る。毎日ですよ。それで、本来の仕事でもいろいろなことがあるのですよ。こんなことを肩に背負って、覚くんが歩かされていたらどうなると思いますか。仕事でも大変なのに、さらに六十万円背負わされたら、どんな人間でも頭がおかしくなりますよ。それでも、自分自身に言い聞かせて頑張っていました。毎日六十万円と仕事の問題を背負って歩いていたら、どんな人でも大変ですよね。でもここまで歩いてきました。
これはひとえに、神様が覚くんに、どこまで耐えられるか試しているのだと思い、そのように考えれば気持ちが楽になった。そして「頑張ろう。困難に負けたらダメだ」と思い、今日まで頑張ってきました。
北海電鉄グループの会長さん、南辰の社長さん、黒幕さん、こんな気持ちが分かりますか。もうこのへんでやめはったらどうですか。あなた方が考えてきたことは、計画的企み、罠を仕掛け、弱体化させ、追い込み、トドメを刺そうと思っていたのでしょうが、小動物が罠のすき間から切り抜けたのです。それを協力してくれる方もいるのですよ。応援してくれる方もいるのですよ。世の中には大覚を助けようとしてくださる方もたくさんいるのです。
瑕疵はまさにオンパレードという状況で、五千箇所以上あるのですよ。新築マンションに五千箇所以上の悪の種を蒔くのも大変でしたでしょ。でも全部バレたのですから、もうやめはったらどうですか。北海電鉄グループは、関西でも模範となる企業グループですよ。会長さん、よく自分の足元をみて考えはったらどうですか。南辰の社長さんもよく考えてみてください。将来、覚くんに感謝する日が来ると思います。その時は、覚くんに御馳走してくださいよ。規模の大きい小さいの違いはありますが、覚くんも企業のトップとして取り組んでいるのです。
大津京ステーションプレイスの瑕疵をよく見てください。下に挙げるのは、五千箇所を超える瑕疵の一部分です。
<立体駐車場の地下ピットにコンクリート成分が流出している : 構造体に悪影響な状態>
柱がひび割れて、内部の鉄筋の錆び汁が出ている。
<立体駐車場の地下ピット : 漏水の数々>
<立体駐車場の地下ピット : 排水設備が施工不良の為、水が流れない>
このように地下水の漏水、エフロレッセンスが堆積している箇所は、いたるところにある。こんなに酷い状態になっている事に対して、南辰は、大覚のメンテナンスが悪い事を一審で主張していた。そもそもこんなにたくさんの地下水が漏水すること自体、南辰の施工不良なのに、そのことを棚に上げて、大覚のせいにしてくる南辰には、あきれてものも言えない!! こんな主張を南辰は、一審の現地見分のときに、裁判官にむかって言っていた。南辰は何を考えているのだろう・・・?
<立体駐車場に水が溜まっていく>
立体駐車場に溜まった水。チェーンの油やエフロレッセンス、鉄筋の錆び汁など、ありとあらゆる不純物が混ざりあい、水面に不気味な膜を張っている。南辰の施工により、このマンションが目茶苦茶になってしまった。
<立体駐車場の水平打ち継ぎからの漏水 : 内部の鉄筋がさびている>
地下の漏水が酷かったので、大覚は費用を掛けて、外部を掘削して調査することにした。調査したら、信じられない結果が待っていた。
コメント
この記事だけじゃよくわからないけど、これって実話ですか?
民事の裁判で負けたということらしいけど、書いてあることが真実だとしたら
刑事告訴で刑事罰に問える部分はないのでしょうか?
本当に施工した企業の瑕疵であるならあまりにもひどすぎる工事だと
思うのですが・・・。