■連載第4回■ 第二章 南辰と裁判に潜む魔物たち・後編

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第二章 南辰と裁判に潜む魔物たち・後編

 ~裁判には莫大な資金と労力、時間が要求されます。弁護士は自分自身です~
 

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コンクリート打ち継ぎ部からの漏水により水没した立体駐車場のパレット。すでに八回も水を抜いており、溜まった水の量は累計八メートルにも及ぶ。この水のせいで、立体駐車場は使い物にならなくなった。

 
<覚くんの回想>
 
 覚くんは現在、鬼川、本村、村下三人の弁護士を迎え、控訴審を闘っている。
 弁護士というのはどこまで依頼人のことを考えて裁判を闘ってくれるかということが重要な問題だ。
 控訴審弁護士の人選に際して、覚くんは不安を拭(ぬぐ)いきれなかった。今までが今までだったからだ。一遍(いっぺん)弁護士のときは大変だった。結果として一審では負けてしまったからだ。覚くんの頭の中をいろいろな過去の出来事がよぎった。
 
 一遍弁護士の場合はよく考えてみるとおかしなことが多かった。
「自分が一番。自分より賢い弁護士はいない」とでも言いたいのか、いつも自慢話ばかりしていた。「私が判例を作っていく」と自信満々に言っていた。
 一遍弁護士の助手の野原弁護士も、一遍弁護士のことをすごい弁護士と言っていた。
 一遍弁護士は公認会計士の資格も持っていると覚くんに自慢げに話していた。S銀行と裁判をして勝ったと自慢していた。
 
「この裁判には最高の布陣で臨みます」と覚くんは一遍弁護士から言われた。
「今回は、大きな訴訟でもあり、最高のスタッフによる、絶対に負けない陣営です」
 助手の成瀬弁護士は裁判官のタマゴ。一週間に一回裁判所に行って、裁判官の補佐をしながら研修をしており、裁判所でも仲の良い人が多いとのことだった。
 一遍弁護士の紹介による四人の建築専門家は、裁判所からの信頼も厚く、裁判官の補佐をし、いろいろな問題を解決しているので、裁判官から抜群の信頼を得ているという触れ込みだった。「この四人と成瀬弁護士がいるのだからこの裁判は絶対に負けない」と言っていた。
「建築違反だから、必ず勝てます」と自信満々だった。
「この陣営だったら勝てるかも知れない」覚くんは一遍弁護士の言葉を信じてしまった。
 とてつもなく自信に満ちた弁護士だと思い、「必ず勝ちます」という言葉に惑わされて、覚くんは一遍弁護士に第一審の代理人を依頼することにした。今思えば、覚くんは、焦りにより人選を誤ってしまった。「必ず勝ちます」という言葉にほだされてしまったのだ。
 
 一遍弁護士の事務所に行くと、いつもわけのわからないクラシック音楽がかかっており、覚くんが音楽を止めてほしいと依頼すると、「打ち合わせの際には、この音楽を聞くと頭が冴える」と言っていた。あまりの自信満々な態度に圧倒され、「偉い先生だから、こういうものなのかな?」と思ってしまった。
 今から思えば、一遍弁護士は、本当に口がうまかった。詐欺師、ペテン師並みだ。一遍弁護士に「勝ちます。必ず勝ちます」と何度も言われ、建築専門家からは「構造計算がNGだから裁判では建替えが認められる」と言われた。プロにそこまで言われたら、誰でも信用してしまう。裁判に素人の覚くんはその気になってしまった。
 第一審では一遍弁護士の「勝ちます」という言葉に翻弄(ほんろう)されていたのだが、そのことに気付いた時は遅かった。覚くんは一遍弁護士の甘い言葉に乗せられていたのだ。
 
 建築専門家に最初の検査で一千万円もの多額の調査費用を支払った。訴訟のフォローも含まれているとのことだったのだが、最後には忙しいからと協力を断られた。調査費用に一千万円も出せる会社や個人はいないものだが、覚くんは建築専門家を信じて支払った。
 
 妙なことがあった。建築専門家が追加資料を作成した。一遍弁護士に依頼されたとのことだったがその費用は二百六十万円に及んだ。覚くんは追加資料の作成のことなど何も聞いていなかったので、納得できなかったが、これすらも支払った。裁判を勝つためならばやむをえない。それほど一遍弁護士と建築専門家を信じていたのだ。にもかかわらず、この追加資料は裁判で一回も使われなかった。
 一遍弁護士には八百四十万円を支払った。この裁判では、次から次へと湯水の如(ごと)くお金が出て行った。「裁判に勝ったら戻ってきますから」と一遍弁護士に言われた。会社も大変だった。覚くんは毎日が大変だったが、一遍弁護士の「負けません」という言葉を信じて、「裁判には必ず勝つ」と自分に言い聞かせながら闘ってきた。
 
 南辰の社長さん、地方の一企業にとってこれだけのお金を支払うということがどれだけ大変か分かりますか。三回も倒れても訴訟を続けている私の気持ちがわかりますか。手術もしないでリハビリで応急措置をして、会社に出てくる者の気持ちがあなたに分かりますか。
 南辰の社長さん、北海電鉄のオーナーさん。人として私の気持ちが分かりますか。我社にも三百人の社員がいるのですよ。
 あの建物ですよ。瑕疵(かし)がないというのはおかしいと思いませんか。
 
 二人の工学博士が現場も見に来ないで、二百五十もの書類を裁判所に提出し、「瑕疵がない」と言っていることはおかしいと思いませんか。膨大な資料を用意しなければ、瑕疵がないことを証明できないのですか。だとしたら、それは普通では考えられないような多くの瑕疵がこのマンションに存在していることを何よりも物語っているのではないですか。
 コンクリートのコアが裁判官の前で分離しても、割れてないとか、瑕疵じゃないとか、鉄筋が入っているから大丈夫だとか‥。
 屋上はパターゴルフ場のようになっています。雨が降ったら十四階は雨漏りで大変なことになりました。
 
 いったい我社に何をしたいんですか。

水島bk
思いのほか簡単に分離したコンクリートコアを目の当たりにして、呆然とする南辰の水島工事部長。

 

アンジュレーション
パターゴルフ場のような高低がついたこれがマンションの屋上・・・?

 

滝のような雨漏り
屋上防水の欠陥による滝のような雨漏り。十四階の部屋は使い物にならない。

 

とい
植栽部分の樋(とい)を調べると途中で切れていた。ずさんな工事の一例だ。

 

とい
樋(とい)の中には土が詰まっていた。

 
 
 我社も協力して瑕疵に対応しましょう、と言っていたじゃないですか。あなたも社長なら分かると思いますが、何を考えてこんなことをしてくるのですか。これだけの瑕疵があるにも関わらず、未だに瑕疵はないとなぜ主張しているのですか。おかしなことを言いますね。外堀を埋め、次は内堀も埋めて、我社に対して何を企んでいるのですか。我社を攻めて何かいいことでもあるんですか。
 
 南辰は何を考えてこんな卑劣なことをするのですか。まともな会社はこんなことはしませんよ。これだけの瑕疵について、解決に向けて我社も手伝うと言いましたでしょ。何を企み、どんな謀略を巡らせ、誰と裏取引をしているのですか。あなた方のやっていることはおかしいと思います。
 
 第一審判決の二カ月前、最終弁論が終わると一遍弁護士は覚くんに言った。
「相手側から反論がありませんでした。裁判所からも質問がなかったので、構造計算のNGが認められたのです。大覚の勝ちです。今頃、裁判長は大覚の勝訴の判決文を書いているはずですから、心配しなくても大丈夫です」
 一遍弁護士は、第一審において、最初から最後まで覚くんに「心配しなくても大丈夫です」と繰り返していた。打ち合わせは少なかったし、覚くんが何か質問や意見を投げかけようとすると必ず言い返してきた。
「これから手術する医者に素人が指示するのですか!! 船頭は私です」
 
 我社の集めた証拠に見向きもしなかったし、聞く耳も持たなかった。最初から最後まで「勝ちます。必ず勝ちます」と繰り返して、覚くんや社員を安心させるために話をうまく取り繕(つくろ)っていたのだ。それを見抜けなかった覚くんは、今となっては、恥ずかしい思いが募る。裁判においては、南辰の弁護士に対しても、裁判官に対しても一度も議論にならなかった。これは、南辰が初めから計画した段取りだったのではないだろうか、そうでなければ、こんな理不尽な流れはあり得ない。
 
 今から思えば、第一審はおかしな裁判だった???
 
 
<大覚にとって大凶の日:一審判決当日>
 
 平成二十五年二月二十六日は大覚にとって最悪の日になった。
 第一審の一遍弁護士は事あるごとに「この裁判は必ず勝ちます」と自信を持って言っていた。一審での三年間、「勝ちます。必ず勝ちます」と何十回も言い続けていた。負けるということは、我々には一言も言わなかった。そこまで弁護士に言われたら、誰でも安心してしまう。覚くんも一遍弁護士を信頼し、疑うことなく、全面的に任せてしまっていた。
 
 しかし、誰もが予想していない判決が下された。
 
 その内容は、残代金十五億円、金利年十四・六パーセントの遅延損害金五億円、合計二十億円を南辰に支払えというものだった。覚くんは、何が何だかわからず、頭の中が真っ白になった。周りの者が何を言っているのかさえ聞こえなくなった。
 
 判決当日、裁判所で覚くんは開廷前に、「今日はなんで一遍弁護士が来てないのですか?」と一遍弁護士の助手の成瀬弁護士に尋ねた。
「一遍さんは事務所で待機しています」と告げられた。
 その時に覚くんは一抹の不安を覚え、成瀬弁護士に聞いた。
「三年間も一緒に闘ってきて、なぜ判決の日に一遍弁護士は来ていないのか?」
 成瀬弁護士は再度「先生は事務所で待機しています」と言った。
 そうこうしている間に、第一審の判決が言い渡された。
 三年間、「勝ちます、必ず勝ちます」と言われていたので、裁判に勝つことしか頭にはなかった。ところが裁判官から予想もしていなかった判決が下されたのだ。
その時、何かわからないが、大きなもので自分の頭をガーンと殴られたような気持ちになった。
 覚くんは、その判決について成瀬弁護士に説明を受けるまで事情が呑み込めなかった。裁判所を出てからすぐに成瀬弁護士に質問した。
「今の判決はどういうことですか。一遍弁護士の言っていたことと全然違うじぁないですか。遅延損害金ってなんですか。一年で十四・六パーセントの金利ってなんですか?五億円を払えとは何を払えと言っているんですか?」
 成瀬弁護士は淡々と説明した。
「判決の内容は、請負残代金十五億円、並びに反訴時を起算日として遅延損害金の五億円(年十四・六パーセント)を支払えというものです」
「負けるなんて聞いてないし、五億円(年十四・六パーセント)の遅延損害金を支払うなんて聞いていない。一遍弁護士のところにすぐに行って話を聞きたい。なんで今日は一遍弁護士は裁判所に来ていないのですか?」と覚くんは成瀬弁護士に言った。
成瀬弁護士はただ「理由はわかりません」と答えるのみだった。
 
 すぐに覚くんは、一遍弁護士から説明を聞こうと、一遍弁護士の事務所に直行した。
 一遍弁護士が説明した。
「一部の瑕疵は認められたものの、建替えは認められなかった。御社の敗訴です」
 覚くんは頭の中が真っ白になった……。
 どれぐらい時間が経ったか分からないが、ふと我に返ると、最初に疑問が浮かんだ。
「遅延損害金ってなんや? 十四・六パーセントの金利ってなんや?」と覚くんは一遍弁護士に説明を求めた。
「裁判とはこういうもの。負けたのだから、払えばいい。ただそれだけ」
 一遍弁護士は他人事のように自分の非など顧(かえり)みることもなく言い放った。
 覚くんは一遍弁護士の態度と発言で、「負けたのだから払いなさいってどういうことや!!」と、大きな声を出し、怒りに体が震え、今にも一遍弁護士に飛びかかりそうになった。
 まったく謝罪する様子もなく、椅子にふんぞり返って、「負けたのだから、払いなさい。裁判はこういうものだから」などと依頼者に発言することは考えられない。
 今から思えば、一遍弁護士は覚くんを挑発して、何かを企んでいたのではないか?
 周りの皆が覚くんを一生懸命なだめた。
 覚くんは、皆に止められて、ようやく我に返ることができ、落ち着きを取り戻した。
 そしてもう一度、一遍弁護士に問い質(ただ)した。
「遅延損害金ってなんですか? そんな言葉は今まで聞いたことがありません。遅延損害金が発生するという話も一度も聞いていません。五億円、そして十五億円。これは全面敗訴ではないのですか?」
 一遍弁護士は同じ言葉を繰り返した。
「負けたのだから払えばいい。裁判はそういうものです。払いなさい。それだけです」
「何故、遅延損害金について説明しなかったのですか」
 一遍弁護士は説明することなく同じことを言った。
「負けたのだから払えばいい」
「もう話にならない」と、覚くんは頭の中が真っ白になり、怒りは頂点に達していたが、「なんとか、冷静にならなければならない」と思い、自分自身を抑えて一遍弁護士の事務所を後にした。
 
 遅延損害金が発生した理由は、大津京ステーションプレイス建替をめぐって反訴した時に相殺主張を行ったためであった。一遍弁護士は我社に相談することなく勝手に相殺主張していたのだ。その理由はというと、反訴をするときに印紙代が安く済むという、お粗末な内容だった。
 
 どうやって一遍弁護士の事務所を出たかさえも覚えていない。
 会社に戻ると、三日間くらいは何も手に付かなかった。社員と何度も相談した。いろいろな人たちに相談した。
 控訴期限が迫っていたので、頭にくることはさておいて、とりあえず控訴することにした。覚くんは、一遍弁護士ではなく、他の弁護士に代理人を依頼しようと思ったが、時間もなかったので、とりあえず、一遍弁護士に控訴手続きのみを依頼した。
 
 
<第一審の一遍弁護士とは>
 
 第一審の一遍弁護士は大阪にあるカルビ法律事務所の所長である。とにかく上から目線で言葉を発し、自信満々で裁判を仕切っていた。
 一遍弁護士の事務所での打ち合わせは、いつも、わけのわからないクラシックの曲がかかっており、打ち合わせに集中できず、いらついた中で打ち合わせを強いられていた。
「集中できないので、音楽を止めてください」と何度も頼んだ。
 また、説明を受ける時に「昨日酒を呑んでいたな」とすぐにわかるような赤ら顔で出席していたことも多くあった。
 大覚が調べた数々の瑕疵についての証拠を持っていくと、いつも言っていた。
「何が言いたいの?」
「結論は何?」
「細かいことは論点がズレる」
「私が船頭です。私の言うとりにしてください」
「これから医者が手術をしようとするときに、素人が手術の指図をするのですか?」
 覚くんも言い返した。
「船頭を雇っているのは我社です。医者を雇っているのも我社です。我社の意見も聞かないといけないでしょ」
 すると一遍弁護士はふてくされた態度で切り返した。
「建て替え主張のためのNGの構造計算書を早く持ってきてください」
 
 一遍弁護士はいつも同じことを言って数々の瑕疵については議論せず、建て替え一本で勝てると言っていた。
 今から思えば、一遍弁護士に翻弄されていたが、「勝てる」という言葉だけを信じていた。
 
 大覚は第一審敗訴後、すぐに控訴した。
 覚くんは一遍弁護士に対して怒りがおさまらなかったが、自分自身を抑えて、控訴の手続きが判決後二週間以内と決まっていたこともあり、仕方なく、一遍弁護士に控訴手続の依頼をした。
 その後、一遍弁護士は、「今度は必ず勝てますから、私にやらせてください」と悪びれることもなく、一審で負けたことがなかったかのように言い放った。
「作戦はあるんですか?」と、覚くんは半分呆れ顔で言った。
 すると、一遍弁護士はおかしなことを言い出した。
「あの欠陥マンションを売り出してください。そうすれば、あの欠陥マンションが安くしか売れません。本来あるべき価格と比較した差額が、損害分となり、賠償請求することができます」
「そんなことで、裁判に勝てるんですか? そんな判例あるんですか?」と、覚くん。
「こんなことは、私しか発想できません。常識に捉われず、判例は作っていくものです」
 一遍弁護士は自信満々にドヤ顔で云い切った。
「それで、裁判において建替え主張ができるのですか?」
「建築基準法に違反している建物でしょ。大丈夫です。必ず安くしか売れません」とすぐさま一遍弁護士は答えた。
 一遍弁護士の助手成瀬弁護士も言った。
「こんな発想はうちの先生しかできません。お願いします」
「でも、一遍先生は建築のこと解っているんですか。構造的な問題についてとか」と覚くんが切り返した。
「私は建築のことはわかりません」、一遍弁護士はあっさりと答えた。
 行き当たりばったりの一貫性のない訴訟方針だった。
 覚くんは、半ば呆れて、「おかしなことを言いますね。建築のことをわからないのに、何故、安く売れるとわかるのですか?」とため息をつきながら問いかけた。
 その場にいた全員が同じ疑問を抱いた。
「…」
 一遍弁護士は開き直って、「他に方法があるんですか?」と逆切れしてきた。
「一遍先生、勝てるというのなら、その作戦を聞かせてください。いい話があればもってきてください」と覚くんがいうと、数日後、一遍弁護士は再び我社にやってきた。
 一遍弁護士はこれといった作戦もなく、同じ言葉を繰り返した。
「私に任せてください。次は絶対に勝てます。他の弁護士を探しているのでしたら、その弁護士をセカンドオピニオンとしてつけてください。私に建築の専門家、権威のある学者をつけてください」
 覚くんは一遍弁護士に「皆で相談します」と伝え、帰ってもらった。
 その話を幹部社員に伝えると、皆呆れて一遍弁護士に控訴審は任せられないことを確信した。
 その後も、一遍弁護士は何度も覚くんに言いに来た。
「次は必ず勝てますから、私にやらせてください」
「そんなに関りたかったら、次の弁護士のセカンドオピニオンで協力してやってくれますか」と言ったところ「それはできません。私にセカンドオピニオンをつけてください。それよりももっといい方法は、私に建築の専門家、権威のある学者をつけてください。そうすれば、次は必ず勝てます」と同じことを何度も言ってきた。
 覚くんは一遍弁護士の顔を見るのも嫌になったが、怒りを抑え、丁寧に一遍弁護士の申し出を断った。
 弁護士は、莫大な報酬や経費がかかります。自分自身が勉強して、自己責任で証拠を揃えなければなりません。論理展開も自分自身で考えていかなければなりません。弁護士はあくまで代理人ですよ。
 
 しばらくして、一遍弁護士から捨て台詞とも思えるような一通のメールが覚くんに届いた。
「もう、あなた方とは、関わりたくない」
 裁判に負けたのだから、普通なら覚くんに謝るのが当たり前なのに、謝るどころか開き直って、勝手なことばかり言っていた。
「こっちこそ、関わりたくない」と覚くんは思った。
 
 当時を振り返ってみると、おかしな出来事ばかりだった。
 
 
<建築専門家>
 
 第一審が始まった当初、一遍弁護士は自らの助手である成瀬弁護士は有能な弁護士であり、裁判官の知り合いも多く、裁判官のタマゴであり、週に一回は、裁判所で仕事をしている、と言っていた。さらに、四人の建築専門家を我社に紹介してきた。四人とも大阪地裁から厚い信頼を得ている建築専門家であり裁判を有利に進められる、とのことだった。
 そのキャッチフレーズは「絶対に負けない、最高の布陣」であった。
 その言葉を信用して覚くんは、四人の建築専門家に瑕疵調査を依頼した。
 四人のうちの構造担当の薮田氏が調査した結果、屋根に三百五十トンもの余分なコンクリートが載っているとのことだった。
 率先して薮田氏が構造計算を行ったところ、衝撃的な報告が出てきた。
「構造耐力的にNGであり、地震が起きれば倒壊する」
 その報告から、一遍弁護士と薮田氏が「建替え主張で勝てます」と、意気投合して覚くんに建替え一本で戦うことを先導した。
 
 ところが、薮田氏は調査ミスをしていた。屋根の余分なコンクリートは三百五十トンではなかったのだ。「余分なコンクリートは二百四十五トンだ。二百四十五トンなら構造計算的に問題ない」と次の裁判を待っていたかのように南辰からすぐに反論された。
 覚くんはその時、おかしいな、と思った。余分なコンクリートは三百五十トンだった。構造計算をするには膨大な時間がかかるにもかかわらず、薮田氏の構造計算書の提出を待っていたかのように、南辰が構造計算書を提出してきた。そして覚くんがいろいろ質問すると、薮田氏は、わけのわからないことを言って、「もうこの件からは下ろしてもらう」と言い出した。
 コンクリート増し打ちは二百四十五トンでも建築違反であり、大きな瑕疵である。通常、コンクリートを増し打ちするならば、確認申請の変更をしなければならない。ところが、南辰は変更の届け出をせず、建築基準法に違反していることを知っていながら、大覚に黙って建物を引き渡そうとしていたのだ。これは犯罪とも呼べる行為であり、このことを知らずに引き渡しを受けていたら、我社はどのようになっていたかわからない。覚くんは考えただけで恐ろしくなった。
 覚くんは薮田氏に質問した。
「南辰が出してきた二百四十五トンでも大丈夫であるという構造計算書は、本当に正しいのですか?」
「南辰の構造計算書を見ると数字が変更されているみたいです」と薮田氏は答えた。
 覚くんは薮田氏に尋ねた。
「数字が改ざんされているのでしたら、裁判で主張したらどうですか?」
 薮田氏はいいかげんな返答しかしなかった。
 その後、薮田氏から「二百四十五トンであっても、その他に構造スリットの不具合が三か所もあれば、必ず構造NGになります。すぐに調査してください」と覚くんに言ってきた。
 調査した結果、十七か所以上のスリットの不具合が出てきた。
 そのことを薮田氏に報告すると、薮田氏はまたおかしなことを言い出した。
「十七か所ですと、構造的に頑丈になります。それならNGにはなりませんよ」
 覚くんが「他に方法はあるんですか」と聞くと、
「仕事が忙しいから、これ以上無理です」と断られた。
 
 後に判明したことだが、この薮田氏は時を同じくして南辰と一緒に仕事をしており、接点を持っていたのだ。その仕事とは南辰が施工していた大阪の病院の建設工事の監理であった。普通なら、薮田氏は我社と契約して報酬を受け取っており、商道徳上、また裁判中の話なので訴訟相手側と接点を持つことはあってはならないものだ。
 
 裁判が進む中、数々の瑕疵や構造の欠陥が次々に見つかった。
 杭、スペックダウン、図面のすり替え、違法なコンクリートの使用など詐欺的行為が見つかった。
 そのことを、大覚が監理費三千万円を支払い工事監理をしていたマサプランニング社長に聞こうとしたところ、連絡がまったくつかなかった。覚くんが知り合いにマサプランニング社長を知らないかと探したら、「もう亡くなっています」と言われた。
「えっ!なんで亡くなったのですか? いつの話ですか?」
「つい最近です」とのことだった。
 噂によれば、自殺という説もあり、病死だったという者もいた。
「あんなに元気だったのに…」
 また、マサプランニング社長は、某建設会社からお金を借りていたという噂もある。
 
 当事者のマサプランニングの社長が亡くなってしまったので、マサプランニングの社員である朴(パク)氏に事情を聞こうとして覚くんが何度も面会を求めたが、連絡もつかず、面会することはできなかった。そうこうしている間、裁判が進む中、裁判官から設計監理を行った者を呼んで、事情聴取したいので連絡がつく方は居ませんか? と言われると、真っ先に南辰が手を挙げて、「うちが声をかければ来てくれます」と言った。
 覚くんはおかしいと思った。
「我社が設計監理料を払っているのに…」
 南辰を監理する立場の人間が、逆に南辰に監理されているように思えた。覚くんは確信した。
「南辰とマサプランニングは共謀して我社を食い物にしていたのだ。杭、スぺックダウン、図面のすり替え、違法なコンクリートの使用などの詐欺的行為…。本来ならマサプランニングはお金を払っている我社に協力しなければならないはずなのに、南辰に協力してお金をもらっていたのではないだろうか。我社がマサプランニングの平沼や図面を画いた朴を、何回呼んでも、来ることはなかった。それなのに、南辰が呼んだらすぐに来るなんて、共謀していることを認めているようなものだ」
 
 次の裁判に、朴氏と平沼氏がやってきた。当時最も争点になっていた屋根の余分なコンクリート増し打ちについて裁判官は二人に事情説明を求めた。
 平沼氏は「私はメッセンジャーでした。マサプランニング社長のメッセンジャーです」と言った。
 朴氏は「基礎工事中に退社しました」と言い、自分たちは関係ないような言い訳をし、すべてマサプランニング社長の責任にしようとしていた。まさに死人に口なしだ。覚くんはその様子をじっと見ていた。すると南辰の者たちは皆ほくそ笑んでいた。
 
 
<机を叩く裁判官>
 
 そういえば、一審裁判の中でも不可解なことがあった。
 あるとき、裁判官が聞いてきた。
「大覚さん、補修するつもりはありますか?」
「はい、補修する気持ちはあります。ただ、南辰さんではあかんし、南辰さんもうちではあかんでしょう。南辰さんとうちで話し合いをして、お互いが納得できるスーパーゼネコンに補修してもらいましょう」と覚くんが言うと、裁判官は机を二回叩いて言った。
「はい。この話は終わり!」
「ちょっと待ってください。私が何か気に障る事を言いましたか。私はただ、南辰さんではあかんし、南辰さんもうちではあかんでしょう。と言っているだけでしょ。それをなんで怒らはるんですか。何か気に障ったことを言いましたか? 裁判官が補修しますかと言ったから、私は補修しますといっただけなのに、なんで机を叩いて怒るのですか」と覚くんが言うと、裁判官はまた机を二回叩いて言った。
「この話は終わり!!」
 その時、一遍弁護士も成瀬弁護士も黙っていた。南辰側の弁護士も黙っていた。
 後で、覚くんは考えた。裁判官は「建て替えしか認めません」と私が答えると思っていたのではないか。そうすれば裁判官の思い通りになっていたのではないか。ところが、私が「補修する」と答えたので、裁判官の思惑が外れた。客観的に見れば、この補修の話は、和解の話の意味だったのだろうか。
 一審では和解の話は一回もなかった。通常、これだけの訴訟であれば、正式な和解の話があるはずなのに。もし、この補修の話が和解の話ということになれば、裁判官は覚くんが建て替え一本を主張して、和解の話を断わったように持っていきたかったのではなかろうか。覚くんが和解を断ったことにすれば、判決が出しやすかったのだろう。
 
 その夜、成瀬弁護士から覚くんに電話があった。その内容は裁判官から覚くんに対する謝罪の電話があったとのことだった。
「今日の裁判では言い過ぎました。覚くんに謝っておいてください、とのことでした」
 さらに成瀬弁護士は聞いてきた。
「覚くんにもう一度聞きますが、補修する気はありますか?」
 覚くんが「補修する気はあります」と答えると突然電話を切られた。
 
 覚くんが裁判についていろいろ思い出していると、疑問に思うことがある。
 第一審裁判官は現場検証に来て、水没した立体駐車場、余分なコンクリートの載った屋上、屋上防水の不備、構造スリットの不備、管理人室に設置された汚水槽、基礎コンクリートのひび割れ・ジャンカ、木片が埋まっている構造体の梁、そして排水管のある電気室などたくさんの瑕疵を見ていたのに、結局判決は簡単な補修程度しか見てもらえなかった。これだけの瑕疵があれば、普通ならそれ相応の判決が出るはずなのに何故だろう? この裁判はどこかおかしいと、覚くんは思った。
 

立駐センサー水没
立体駐車場の電気機器が水没し、誤作動を起こし、危険なため現在は駐車場として使用できない。

 

汚水槽
管理人室内に設置されていた汚水槽からエントランスホールに悪臭が漂っていた。糞尿が溜まっている。

 

ジャンカ
コンクリートの不具合箇所(ジャンカ)が数多く見つかっている。

 
 
 よく考えると、一遍弁護士はこの裁判にほとんどいつもギリギリに来ていた。裁判が始まってから来たこともあった。打ち合わせは少なく、自分の紹介した建築専門家との打ち合わせもほとんど無かった。それなのに、一遍弁護士は、敗訴した理由として「建築専門家の言うことを聞き過ぎた」と言っていた。
 ほとんど打ち合わせをしていないのにそんな言い訳をしている。この裁判は初めから終わりまでおかしい。一回も一遍弁護士は裁判で発言していない。証人尋問もしていない。本当におかしな話だ。打ち合わせも音楽を流しながら行っている。口を開けば「NGの構造計算を持って来てください」と言っていた。建築専門家と打ち合わせをほとんどしていないのに、「建築専門家の話を聞き過ぎた」などと訳のわからないことを言っている。
 
 一遍弁護士に控訴審の手続きを依頼していたが、わざとやったかのように、控訴理由書に仮執行宣言を求めるという記載がされないまま、裁判所に提出されていた。そのことを、控訴審の鬼川弁護士が気づき、訂正したものの、「本当に弁護士なのか」と呆れていた。
 こんな初歩的なことを弁護士が知らないはずがない。覚くんは思った。我社は南辰にマンション用地三千坪を押さえられており、また、薬科大学前の三百五十坪の土地も、五十一室のマンションも押さえられ、競売にかけられていた。どうやって探したかは不明だが、我社の資産をことごとく競売にかけてきた。そもそも仮執行宣言により我社の資産が競売にかけられたのだから、控訴する際に弁護士が仮執行の必要性に気付かないはずがない。忘れるはずがない。

これが何を意味するのか、よく考えてみてください。裏取引があったと考えざるを得ない。南辰さん、もういい加減にしておいてください。
 
※仮執行宣言:民事訴訟において判決が確定する前に財産上の支払いなどの請求を認めること。
 
 
<新たな弁護士との出会い>
 
 一審判決後、他の弁護士に聞くと、建築裁判では建替えは非常に難しいと言われた。その背景として、建替えは経済的損失が大きいためであるとのことだった。また、建築訴訟では相殺主張を行わないのが常識なのだ。つまり、一遍弁護士は建築裁判の経験が乏しく、弁護過誤であったことが明らかとなったのである。
 
 控訴審を闘う上で、覚くんは控訴審の弁護士として建築専門の弁護士を探した。いろいろと奔走した末、東京法律事務所の鬼川弁護士チームに辿り着いた。弁護士チームは、建築裁判専門の弁護士で各々個性が強く、年配のリーダーに若手二名という三名の構成であった。
 
 鬼川弁護士は、五十歳過ぎで、チームリーダーであり、名前のごとく一見怖そうに見えるのだが、人の話に耳を傾けてくれる。通称:鬼弁と呼ばれている。
 村下弁護士は、京都大学を卒業した、三十歳過ぎのエリート弁護士、あまりインパクトはないが、法律について説明させると、素人に分かりやすく説明してくれる。
 本村弁護士も、三十歳過ぎで、見た目も合わせて東大卒の正義感あふれる好青年である。少し線が細いが、依頼者とのパイプ役をこなすいわゆるキーマン。
 この三名なら我々の力になってくれると信じ、覚くんは、控訴審の弁護士として依頼をした。建築訴訟の闘い方についてこの三人に再度確認したところ、瑕疵の一個一個の積み重ねが大切であり、建替え訴訟は非常に難しいと言われた。
 ここで、鬼弁から「控訴審を闘う上で、遅延損害金を何とかしなければならない」と、言われた。遅延損害金を、なんとか無くして欲しいという依頼であった。
 覚くんは「そんなことは言わないで闘ってください」と頼んだ。
「一審裁判で一遍弁護士が勝手に相殺の主張をしたのです。真実は真実ですから、このまま闘ってもらえませんか。一遍弁護士が勝手にやったことで私たちは何も承諾してません。控訴審で真実を明らかにしてください。一遍弁護士は裁判で三年間何も言ってません。勝てる、勝てると言っていただけです。裁判にもよく遅刻していました。勝てると言って、打ち合わせも少ししかしていません。一遍弁護士が私たちに言っていたことは全て嘘ばかりでした」と覚くんが言うと、鬼弁は覚くんを説得しようとした。
「相殺主張によるマイナス(大きな金利)を抱えたまま闘うことは、我々にとってストレスになりますから、支払うことを考えてください」
 社運を賭けての問題なので何日も協議が行われた。
 覚くんは、幹部社員と相談し、南辰と交渉することにした。
 交渉の結果、南辰から「工事残代金十五億円を払えば、遅延損害金について金利を十四・六パーセントから三パーセントに下げます。また、大覚の物件の仮差押えを外します」と提案された。
 その結果、南辰に工事残代金十五億円(六月に六億円、翌年四月に九億円)の支払いをすると決定し、そのことを南辰弁護士に伝え、南辰もその支払い条件に合意した。
 すぐさま、覚くんは最初の六億円を振り込む準備に着手した。
 ところが、振り込む寸前に南辰弁護士から、「南辰の決算対策のため、支払い期限を翌年四月から、三月に一カ月早めてほしい。三月までに振り込まないとこの話を白紙に戻す」と、言われ一週間前の合意事項を反故にされた。
 電鉄グループ企業が一週間で約束を破るなどということは、到底納得し難く、理不尽に思った。九億円もの支払いを一カ月も前倒しすることは、大変だった。住民との合意解除により合計八億円もの払い戻しに応じており、覚くんにとって、一カ月支払を早めるということは、資金繰りに大きな影響を与えるものであった。覚くんはその要求を断ろうとした。しかしながら、鬼弁、会社幹部らのたび重なる説得にやむを得ず、しぶしぶ前倒しの要求を受け入れることにした。
 さらに、その数日後、東京の鬼弁の事務所で打ち合わせをしている際、再び南辰から、支払期限前倒しの要求が届けられた。今度は、六月に六億円、九月に三億円、十二月に三億円、翌年三月に三億円を支払えと言ってきたのだ。
 鬼弁・会社幹部は、南辰の要求に応じるよう覚くんの説得を試みたが、覚くんはその要求は到底承服できず、鬼弁・会社幹部と激しい口論になった。
 覚くんは率直な気持ちを鬼川弁護士とその場にいた皆に伝えた。
「一回、二回までは我慢できるが、三回目はもう我慢の限界だ。我社をバカにするにもほどがある。企業であれば資金繰りの問題もある。それを、何を思ってか知らないが、何度も支払期日の変更を言ってくる。お互いの代理人同士が話し合って支払期日を決めたにもかかわらず、何度もその約束を反故にするのは商道徳に反する行為だ。南辰は我社を潰しにかかっている」
 鬼弁も会社幹部も、なかなか主張を譲ろうとはしなかった。結論が出ないまま議論は堂々巡りで、長時間に及んでいた。その時、覚くんは決意も新たにきっぱりと言い切った。
「瑕疵だらけのマンションを建てた南辰に我社が支払う義務などあるはずがない。私は腹を括(くく)った。さっきまでは南辰に支払うことにしていた十五億円だが、この金を軍資金にして、南辰と裁判で全面的に闘う!! みんな、私についてきてくれ!!」
 覚くんの決意の固さが鬼弁に伝わった。一同は覚くんの意見を受け入れ、残代金の支払いを取り止めることに同意した。
 こうして、覚くんたちは、一日六十万円、ひと月千八百万円、一年間で二億二千万円に上る遅延損害金という大きな重荷を背負いながらも南辰と闘っていく決意を新たにした。
 
 覚くんは世の中の欠陥建物で苦しんでいる人々のためにも闘っていく。
 
 現在、東京の豊洲市場の地下に土壌汚染対策用の盛り土がなされていないことが大きな問題になっている。しかし、大津京ステーションプレイスにあっては豊洲盛り土以上の問題が隠れていたのだ。
 

不明な空洞
地下に不明な空洞が存在していた。漏水した水が溜まっているだけで、何のための空間かわからない。

 

EV地下
エレベーター下の空洞には漏水により十センチ近くの水が溜まっている。さらに漏水により構造体の鉄筋が錆びている。

 
●エレベーターの下が空洞。駐輪場の下にも空洞。二十センチもの水が溜まっている。現在水質を検査している。
 
●杭が支持層に到達していない。
 
●JIS規格外の生コン・法律違反の生コンを使っており、ジャンカ・ひび割れが三千箇所以上ある。
 
●契約図面のすり替え。契約通りの施工がなされていない。結果として二億六千万円のスペックダウン。
 
●建築基準法通りの施工がなされていない。建築基準法違反と大小様々な瑕疵!!
 
 
 次回は、この五つの問題を徹底的に明らかにします。乞うご期待。
 
(『第二章 南辰と裁判に潜む魔物たち』終わり)
 
 
 
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