■連載第5回■ 第三章 南辰が大覚に仕掛けた企みと罠・前編

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第三章 南辰が大覚に仕掛けた企みと罠・前編
 
 ~最初から仕組まれた南辰の計画~
 
(覚くんの想い)
 
 覚くんは、大津京の街に大きな夢を持っていた。自分が生まれ育った街だ。そこに、どこにも負けない住みよい街を創りたい、皆が幸せになるような街を。一度は大津京を訪れてみたいな、と思われるような街を創りたいと思っていた。
 
 南辰さん、そんな素晴らしい街をなぜ土足で踏みにじるようなことをするんですか。大津京の街には消費者金融もなく、歓楽街もない。そういうのどかな街だ。そして、川端康成の小説ではないが、山科のトンネルを抜けると、一面に美しい琵琶湖が広がる素晴らしい街だ。後ろには比叡山がそびえている。それがある日、南辰さんがその夢を踏みにじったのだ。以前には、紅葉館という素晴らしい温泉旅館もあった。そして近江神宮という歴史のある神社、三井寺もある。千三百年前は天智天皇の都であった。京都にも匹敵する寺社仏閣がある。現在は、京都から電車で十分だ。大阪まで四十分、東京まで二時間半だ。そんな夢を抱いていた土地を、南辰さんが全て壊したのですよ。覚くんも色々なことを考え、何処にも負けない街づくりを目指していたのに。

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山科のトンネルを抜けると、一面に美しい琵琶湖が広がる。
 
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大津京の周りには史跡が多い。写真は三井寺の大門(仁王門)。
 
 大津市で一番大きな公園の中にある三千坪の土地には、どこにも負けない素晴らしいシニアマンションを建設しようとしていた。この土地では以前、大覚がドッグランを経営していた。京滋の人々に人気があったので、みなさんの要望で、シニアマンション計画は少し延期になっていたが、その土地を競売にかけてT社を使って手に入れて、そこに八メートルもの擁壁を作って大規模な造成工事をして何をしようとしているのですか。私が思うところは、宗教法人ですか・・・。これだけ素晴らしい街づくりの夢をあなた方が潰したんですよ。
 
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T社は落札した三千坪の土地に八メートルもの擁壁を作り大規模な造成工事をしている。
 
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T社は競売で手に入れた三千坪の土地で大規模な造成工事をしている。
 
 大覚が潰れたら、南辰さんに何の利益があるのですか。大覚を潰し、大津京の街を我が物にし、どのようにしようとしているんですか。何をしたいのですか。地元住民だけでなく、世間の人々も知っていますよ。これ以上、この街を無茶苦茶にするのはやめてください。私らが生まれ育った大切な、大切な街です。もう一度言いますが、この街には消費者金融も歓楽街もありません。その街を手に入れて、またお金儲けの道具にするんですか。この街は緑も多く、のどかで、交通も便利で、周りに史跡も多く、本当に素晴らしい街です。これからさらにすばらしい街に発展していこうとしているときに、何をしたいのですか。南辰さん、この街で何をしたいんですか。この街は静かな、住み良い、いい街なのです。
 
 
<南辰が仕組んだ五つの罠>
 
<五つの罠: 其の一>
●エレベーターの下が空洞。駐輪場の下にも空洞。二十センチもの水が溜まっている。現在水質を検査している。
 
これがエレベーターの下
これがエレベーターの下。十七・一立方メートルもの不明な空洞がある。漏水のため鉄筋の錆び汁がでており、水が溜まっている
 
 
(覚くんの想い)
 
 覚くんは、豊洲市場の盛り土問題に関連して、このマンションもどうなっているのか心配になった。何のために空洞があり、何故水が溜まっているのか、エレベーターの下には必ず盛り土をして、その上にスラブ(コンクリート製の底床)を設けなければならない。それは、エレベーターの工事として常識であり、命にかかわる問題である。こんなことも南辰は分からないのだろうか。
 
 今まで南辰が建設した他のマンションも心配になる。立体駐車場の地下ピットにおいても累計八メートルの水が溜まったり、年に二回もポンプで水抜きをしなければならないのは、通常ではない。排水溝も逆勾配になっている。鉄筋がむき出しになっている。すでにボウフラが湧いて、不衛生な状態だ。この上に百八戸のマンションがあり、そこでみなさんが生活している。上場している建設屋がこんなマンションを建てる事は考えられない。何か企んでこのマンションを建設したのだろうか。普通では考えられない。このうえ、裁判では、瑕疵がないと言い続けている。話にならない。
 
 南辰の社長さん、一度見に来てください。見たらわかりますよ。裁判で屁理屈ばかり言っている、二名の工学博士さん、見に来てください。南辰の社員も見に来てください。いつでも案内してあげますよ。
 
 
 現在、東京の豊洲市場の主要施設下に土壌汚染対策用の盛り土が行われておらず、この結果、建物の下(基礎)に空洞ができていることが、大きな問題となっている。その空洞には、水が溜まっており、衛生上の問題、建物への影響が懸念されている。
 
 大津京ステーションプレイスにおいても、同様に、地下に空洞があり、そこに水が溜まっているのだ。この空洞の上には、エレベーターが二基設置されている。エレベーター装置を支える為に厚さ三十センチのコンクリートの床が設置されており、なんとその下に高さ一・八メートル、縦二・五メートル、横三・八メートルの十七・一立方メートルの空洞が存在しているのだ。そしてそこには、水が深さ十センチ程度溜まっている。その水は薄茶色で、触ってみるとぬるぬるしている。現在、水質を調査中だ。この水は、コンクリートの打ち継ぎ部の施工が悪く、コンクリートが分離しており(一体化しておらず)、小さな隙間ができ、そこから地下水が漏水しているのだ。JIS規格に適合していない安価な生コンが使用されており、このため、随所にひび割れ、ジャンカが発生しておりこれも地下水が漏水している原因だ。さらに、地下ピットの外側に防水処理を施すことになっていたのだが、これもしっかりと施工されていない。つまり、地下ピットに水が入ってくる原因はたくさんあるのだ。
 
 さらに調査をすると、エレベーターを支えているコンクリートの床にも重大な欠陥があったのだ。なんと規定通りの鉄筋がなかったのだ。さらに、基本的に、エレベーターの下は盛り土(埋め戻し)をしなければならない。万一のエレベーター事故に備えるのが通常なのだが、この盛り土もされておらず、空洞ができているのだ。このため、エレベーターが万一の事故で落下しようものなら、大惨事は免れない。
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 ほかにも不明な・不必要な空洞がいくつもあり、漏水して水が溜まっている。本来であれば盛り土をしなければならないのだが、豊洲と同様、空洞ができているのだ。
 
 機械式の立体駐車場の地下ピットにも水が溜まっている。漏水は累計八メートルにもおよぶ。駐車場面積は五百三十五平方メートルなので、この水は四千二百八十トンだ。この水の重量により、建物が沈下する恐れもある。この危険に対応するため、大覚では専門業者に依頼して年に二回ほどこの水を抜いているが、この水のため立体駐車場は使い物にならなくなっている。この溜まっている水によりコンクリート内部の鉄筋が腐食し、建物の耐久性の低下が懸念されている。
 
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立体駐車場の地下ピットにも水が溜まり続け、漏水は累計八メートルにもおよぶ。
 
 
<五つの罠: 其のニ>
●杭が支持層に到達していない。

平成二十七年、横浜で発覚した、傾いたマンション。横浜市からも建築基準法違反が認定され、すでに建替えが決定している。この原因は杭の施工に問題があり、杭が支持層に到達していなかったのだ。施工会社も杭に問題があったことを認め、真摯に対応することを約束している。
 
 この問題を契機に、大津京ステーションプレイスでも杭について調査を行った。この結果、六本検査したうちの六本ともに問題があった。ニ本は支持層に全く届いておらず、四本の杭が支持層への根入れ不足(杭が支持層に中途半端に刺さっている状態)であったことが判明した。
 
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調査した六本の杭のうち、ニ本が未到達、四本が根入れ不足だった。
         
 この杭の工法について調べてみると、支持層の土質確認を杭毎に行うことになっていた。土質確認は、設計段階で採取した土質サンプルと、杭施工時に採取した支持層の土質と同じであるか見比べて施工しなければならなかった。
 
 覚くんが裁判でそのことを指摘すると、南辰は、「設計段階の土質サンプルがないので、比較はしていない」と悪びれる事もなく平然と回答してきた。一応サンプルを採取したと主張してきたが、そのサンプルも現場で採取されたものだという証拠は全く無く、証拠能力が非常に低いものだった。どこで採取されたものかも不明で、南辰の裁判に対する姿勢は非常に悪質なものだ。
 
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南辰が施工時に採取したと主張する土質サンプルの写真。しかし、本来は現場で撮影するが、明らかに室内で撮影されている。証拠能力は非常に低い。
 
(覚くんの想い)
 
 施工会社としてのモラルが全くないのが南辰。本当に建設会社やろうか?ほんとに上場しているんやろうか? ひょっとしたら、親会社が北海電鉄グループということであぐらをかいて仕事をしているのではないだろうか? 南辰単独なら、杭もまともに打てない会社など、誰も相手にしないですよ。いつまでこんな横柄な態度をとり、瑕疵がない、瑕疵がない、というのだろうか。世の中の方が見ているのですよ。ブログでも百万人以上の方々が見ているのですよ。南辰さん、もうこれ以上嘘はつかないでください。真摯にこの問題と向き合ってください。我社も大変なんです。これ以上瑕疵がないということは言わないでください。お願いしますわ、南辰の社長さん。
 
 
<五つの罠: 其の三>
●JIS規格外の生コン・法律違反の生コンを使っており、ジャンカ・ひび割れが三千箇所以上ある。

基礎から十一階の床までが水セメント、十一階から最上階までがJISの生コン。我社はJISの生コンで契約している。水セメントって、おかしいですね。聞いたことないですよ。水セメントとは、JIS規格外の生コンで、使用する場合には品質を証明して大臣認定を受けなければならない。当然南辰は品質証明もしておらず、大臣認定も受けていない。生コン工事において南辰は総額六千五百万円も詐欺していたのだ。金谷所長は生コン会社と結託して、三百八十九万円も上乗せして請求させ、百九十五万円を金谷の個人口座に振り込ませていた。焼き肉代は持ってこさせるわ、「他の下請けも私が言ったら何でも持ってくる」とか、二百九十七・五立米もの生コンの空伝票を作成したり、この中には、他の現場に持っていった生コン代まで含まれていた。この生コン業者はこの現場が終わると同時に倒産している。倒産直前の業者の生コンが使われており、このセメントの品質にも大きな心配がある。生コンの現場受け入れ試験は、南辰の息のかかったM商事がいつも行っていた。水セメントの生コン使用部分は、ひび割れが多数発生している。本当にこの建物は大丈夫なのだろうか。生コン業者は倒産しているし、南辰も瑕疵がないと言い続けているし、この建物は誰が保証してくれるのだろう。
 
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三階の梁を下から見ると木屑がコンクリートに埋まっている。ジャンカ、ひび割れがひどい。
 
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コンクリート基礎梁から鉄筋が露出している。
 
 南辰は、このような不正な生コンを使用して、覚くんだけでなく、大津市も騙し、確認検査機関も騙し、施主である大覚も騙し、最後にはマンション住民まで騙したのだ。一体南辰は何をしたかったのだろう。
 
 某テレビ局のインタビューの同行において、当の金谷は、「わたしもサラリーマンじゃなかったらなんぼでも言いたいこと、あるんですわ」と言っていた。金谷の「言いたいこと」とはいったい何を意味するのだろう。
 
 
<五つの罠: 其の四>
●契約図面のすり替え。契約通りの施工がなされていない。結果として二億六千万円のスペックダウン。
 
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通常であれば図面は三つ。本件では何故か四つの図面が存在する。
 
 覚くんの知らない間に、三億円近いスペックダウンされた建物が建っていた。しかも一億六千万円高い金額で契約するよう詐欺されていたのだ。さらに施工途中で、施主である覚くんをないがしろにして、設計監理事務所とつるんで、やりたい放題、工事をしていなかったり、品質をおとしたり、三流品を使ったり、計画的な詐欺であった。これは何かが計画されていたのだ。常識ではこんなことは考えられない。南辰さん、何がしたかったのですか。設計管理事務所マサプランニングを使って、何をしたかったのですか。
 

 その仕掛けには、あり得ない四つの図面が存在していたのだ。

 
  ① 契約図面と確認申請図面の違い
   ここで一億六千万円の詐欺。
 
  ② 建築確認申請図面と竣工図
   ここでさらに一億円の詐欺
 
  ③ 得体のしれない第四の図面
 
 まず、①について。確認申請は、平成十九年十二月十四日。この図面を精査すると十七億九千万円であった。にもかかわらず、契約は平成二十年六月六日に十九億五千三百万円で締結されていた。つまり、一億六千万円高いもので契約させられていたのだ。
 
 つぎに②。建築確認申請図面と、竣工図を比較すると、さらに一億円詐欺されていた。つまり、契約図面よりニ億六千万円価値の低い建物が完成し、そのことを隠して覚くんに引き渡そうとしたのだ。
 

 さらに③。南辰は、裁判において自分の主張が苦しくなると、新たな図面を提出してきたのだ。覚くんも見たことのないような、押印もない、記名のない書面を「最終合意図面」として提出してきたのだ。こんな図面は、わけがわからない。南辰は、訳のわからない図面を出してきて、あらゆるスペックダウンを正当化しようとしているのだ。

 
 ①~③の詳細については、このあとで説明します。
 
 
<五つの罠: 其の五>
●建築基準法通りの施工がなされていない。建築基準法違反と大小様々な瑕疵!!
 
・屋根荷重
 
 屋上に構造計算以外の余分なコンクリートが二百四十五トンも載っている。変更の確認申請をしていない。確認申請機関を騙して、検査済書を取得した。
 
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本件建物はパターゴルフ場のように波打ち、パラペットの立ち上がりが四センチしかない。
 
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上の写真は一般的な屋上。パラペットは三十センチ以上ある。本件屋上のように波打ってもいない。
 
 
・屋上のパラペットの立ち上がりが低い(四センチしかない)、防水処理ができていない
 
 屋上に余分なコンクリートを増し打ちしたため、波打った、パターゴルフ場のような形状になっている。そのために通常二十六センチ以上設けるパラペットの立ち上がりが四センチしかなく、豪雨時にはその隙間から雨水が防水層の裏に周り最上階で雨漏りが発生する。当然、四センチの立ち上がりでは、適切な防水工事を行うことは出来ない。
 
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屋上のパラペットの立ち上がりが四センチでは適切な防水工事を行うことは出来ない。
 
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パラペットの立ち上がりが四センチしかなく防水処理ができていないので、豪雨時にはその隙間から雨水が防水層(防水シート)の裏に周り込み最上階で雨漏りが発生する。
 
 
・杭
 
 調査した六本の杭の全てにおいて、支持層への未到達、根入れ不足が見つかった。つまり、調査結果では、適切に施工された杭は一本もなかった。
 
 
・基礎の打ち継ぎ不良
 
 本来、コンクリートは打ち継ぎ部に適切な処理をして一体化させなければならない。しかし、この建物では、適切な処理を怠ったため、一体化しておらず、打ち継ぎ部で分離している。このことを加味して構造計算を行ったところ、耐震性が著しく低いという結果が出た。耐震性のみならず、その隙間から水が漏れている。
 
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南辰がコンクリート工事で適切な処理を怠ったため、このマンションの基礎コンクリートは打ち継ぎ部(つなぎ目)で一体化しておらず、バラバラな状態だ。
 
・地下の漏水(水没した立体駐車場)
 
 打ち継ぎ不良の結果、地下水の漏水により、立体駐車場の地下ピットには大量の地下水が溜まっている。さらにコンクリート成分のエフロレッセンスや鉄筋の錆び汁も大量に堆積している。このため、立体駐車場は水没し、チェーンも錆び、電子機器も誤作動を起こし、立体駐車場として使用できなくなった。
 
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打ち継ぎ不良による地下水の漏水の結果、コンクリート成分のエフロレッセンスや鉄筋の錆び汁が大量に堆積している。
 
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エフロレッセンスが大量に堆積し排水溝を塞いでしまっている。
 
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ガソリントラップにエフロレッセンスが堆積し、使用できない状態だ。
 
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漏水により立体駐車場のチェーンが錆び、現在立体駐車場は使用不可能だ。
 
 
・地下の排水溝が逆勾配
 
 立体駐車場の中に入った雨などを排水するための溝が、逆勾配で施工されたり、排水用の穴をあけていない箇所もあったため、構造体に無理矢理穴をあけた結果鉄筋を切断している。鉄筋が錆びて膨張している。
 
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立体駐車場の排水溝が逆勾配のため漏水が排水されず、エフロレッセンスが堆積している。
 
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構造体に無理矢理穴をあけた結果鉄筋を切断。鉄筋が錆びて膨張している。
 
 
・生コン、コンクリート施工不良(ジャンカ、ひび割れ)
 
 JIS規格外の生コンが使用されている。大臣認定も受けていない。明らかに建築基準法違反の生コンが使用されている。そもそもコンクリートの中に木片が埋まっていることからも、いかに、ずさんで管理がなされていなかったかは明白である。そのため、しっかりとコンクリートが打てておらず、ジャンカやひび割れが多数発生している。
 
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JIS規格外のコンクリートによって多数のひび割れが発生している。ひび割れから漏水し、茶褐色の錆び汁が出ている。
 
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地下ピットのひび割れから漏水が発生し、コンクリート成分が鍾乳洞のように固まっている。
 
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地下ピットのひび割れから漏水が発生し、コンクリート成分が鍾乳洞のように固まっている。
 
 
・電気室の水の配管
 
 六千六百ボルトという高圧の電気が流れる電気室に、なんと水の配管が設置されているのだ。万が一、地震などで、漏水でも起きようもなら、ただちに漏電が発生し、隣にあるキッズルームの子供たちの命にかかわる大惨事の発生が想定される。関西電力を騙し、先に電気工事が終わった後に、水の配管を施工した。電気室に水の配管があってはいけないことを知っていた計画的な犯行だ。
 
 関西電力から是正勧告が出されたにもかかわらず未だに放置されている。事故が起きれば大覚の責任になる。悪質な工事だ。六千六百ボルトもの電気が流れる電気室に、水の配管を施工しては絶対にいけない。水が通っている電気室をみた関西電力の検査員も驚いていた。これは本当に悪質だ
 
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六千六百ボルトの高圧トランスが設置されているすぐ横を水の配管が通っている。排管から漏水した場合、非常に危険である。
 
関西電力是正勧告
 
 
・消防設備(消火栓)の違反
 
 消火栓の配管が、実は地中で錆びていた。これでは万一の火災の際にも使い物にならない。当然、消防署からも是正勧告が出された。消防署からも危険が指摘されているにもかかわらず、南辰は、一向に対応しようとしない。放置だ。人命軽視もはなはだしい。
 
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消防署によるバルブ周辺の調査。
 
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消火栓の配管が地中で錆びていた。
 
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消防署から送られてきた是正勧告

・防風スクリーンの落下

 そもそも強風時にも玄関ドアが開くように設けられた防風スクリーンが、台風により十四階から地上へ落下した。何度も手直し・点検をするよう求めていたが、南辰は瑕疵がないと言ってこれを拒み続けていた。厚さニミリのアルミ製のとても弱い金具で取り付けられていた。実際に落下した後、南辰は全ての防風スクリーンの金具を強度の強いステンレス製の金具に取り替えていった。防風スクリーンの落下という事実が発生したにもかかわらず、瑕疵がないと言い続け、近隣への賠償にも応じず、結果としてマンション管理組合が全ての賠償に応じた。建築の不手際だけでなく、事故が実際に起きた時の対応も、到底上場会社とは思えないものであった。
 
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平成二十五年九月十六日未明の台風十八号の影響により、十四階廊下に設置された防風スクリーンガラス四枚が落下した。
 
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厚さニミリのアルミ製のとても弱い金具で取り付けられていたため強風によりちぎれてしまった。
 
 
・管理人室のぼっとん便所
 
 エントランスホールに異臭がする、と入居者から苦情が来た。よく調べてみると、管理人室に謎のマンホールがあり、開けてみると、なんと、糞尿がたまっていた。トイレは当然水洗式なのだ。すぐ近くまで下水の配管が来ているのだが、接続されておらず、汚水槽が設けられていたのだ。そこがまさにぼっとん便所。駅前の新築マンションでぼっとん便所はない。本当に、南辰は建築会社なのだろうか。なにか意図があったのだろうか。エントランスは、管理人室のすぐ横ですよ。エントランスはマンションの顔ですよ。ここに異臭が漂うというのは、到底考えられない。
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・構造スリットの不備
 
 地震時の揺れが生じた際、柱、梁の破壊を防ぐために、その二つに接している壁との隙間をあけるのが構造スリット。その構造スリットが入っていない箇所や不適切に施工されている箇所などが、なんと七十五箇所もあるのだ。南辰は、構造スリットが入っていることを証明するためにドライバーを差し込んでいたが、覚くんが確認すると、ここは、壁の厚みの半分までしかスリットが入っていなかったのだ。当然南辰はそのことを知っていたにもかかわらず、平気で裁判の証拠として提出してきたのだった。すぐに明らかになる事実まで曲げようとする、平気で嘘をつく会社、それが南辰なのだ。
 
 
南辰スリット証拠.
南辰が裁判で提出した構造スリットがあるとの証拠写真だがよく見ると、ドライバーが中途半端に刺さっている。覚くんが調べると構造スリットがきちっと施工されていなかった。つまり下図のような中途半端な施工だった。

 
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構造スリットは壁の半分までしか入っていなかった。
 
 このような瑕疵、建築基準法違反、契約違反を挙げれば、その箇所、千か所以上。あきれるほかはない!!
 
 
<得体の知れない第四の図面>

四つの図面のうち、一つは、契約図面。二つ目は建築確認申請図面。三つ目は竣工図。四つ目は、得体の知れない、とんでもない図面だ。
 
(一)契約図面と確認図面のズレ
 
 あまりに建築がずさんで、金谷所長、マサプランニング社長の態度が不自然だったので、覚くんは、彼らに何か後ろめたいことがあるのではないかと考えざるを得なかった。
 
 平成十九年十二月十四日、まず、南辰とマサプランニングは、建築確認申請機関に確認申請を提出していた。平成二十年六月六日、大覚と南辰は、工事請負契約を締結した。半年前に建築確認申請が提出されていたが、南辰はこの時点で大覚を騙し、すでに何かを企んでいたのだ。この請負契約代金は税込十九億五千三百万円。後に大覚が建築確認申請に添付された図面を精査したところ、杭径が細くなっていたり、鉄筋の本数が減らされていたり、強度の低い生コンが使用されたりして、結果として十七億九千万円しか価値のない建物となっていた。つまり、建築確認申請時点ですでに十七億九千万円しか価値のない建物を建てる段取りをし、詐欺行為を企てていた。その企みを大覚に隠して、一億六千万円の契約違反の詐欺行為をして約十九億五千万円で請負契約を締結したのだ。
 
 エントランスホールが大覚仕様と異なり、あまりに安物の仕様になっていたことから、覚くんは、どのような仕様、図面で建築されたのか心配になった。そこで、契約図面と建築確認申請図面を精査するよう、建築専門家に依頼した。そこで、杭径、鉄筋、生コンの仕様が変更され、建築費用が安くなるよう細工されていたことが明らかになった。杭径、鉄筋、生コンは建築確認申請後に変更することは不可能であるため、実際の建物と建築確認申請の仕様が一致するよう申請しておき、一方で一億六千万円も詐欺する請負契約を大覚と締結していたのだ。計画的に詐欺行為を働いていたのだ。
 
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契約図面と工事請書
 
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契約図面と工事請書。平成二十年六月六日に十九億五千三百万円で締結。押印、記名がある。
 
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確認申請図面。建築確認申請の日付は、平成十九年十二月十四日だった。
 
 
(ニ)契約図と竣工図
 
 このマンションの仕様があまりに大覚の通常の仕様と異なっていたことから、覚くんは、「一体どのような建物を建てたのだろう?」と心配になった。そこで、覚くんは南辰に竣工図の提出を求めた。何度も竣工図の提出をもとめたのに、南辰は持ってこなかった。竣工図を通常通り、引き渡しに合わせて提出したら、低い仕様で建築した詐欺行為がばれる為、大覚にかたくなに竣工図の提出を拒んでいたのだ。裁判が始まってから、大覚に、「南辰は建築が完了しているといいますが、そもそも竣工図すら受け取っていません」と主張し、そのことを裁判官が認めて、裁判が南辰に不利に進むことを恐れて、裁判を提起すると同時に、そのタイミングをあらかじめ計画しておいて、竣工図を持ってきたのだ。
 
 覚くんは思った。ここまで、自分に都合のよいタイミングで図面を提出するなんて、裁判慣れしていなければ出来ない。通常であれば、引き渡しと同時に竣工図を提出するものなのに、その後も何度も覚くんが依頼しても竣工図を持ってこなかった。しかし、裁判を提起すると自分に不利益が生じないように、すぐさま持ってきたのだ。それにしても、南辰は、山上町の三千坪の土地や、京都市山科区の三百五十坪の土地、なかなか見つけにくいマンションを差し押さえていた。仮に大覚の建築請負代金を求めるだけなら、ステーションプレイスの五十室を、一室三千万円で売却すればこれだけで十五億円になる。南辰は瑕疵もない、駅前のいいマンションだと言っているのだから、これだけで請負残代金を十分に賄える。瑕疵・スペックダウンを行い価値が低いマンションだということを知っていたからこそ、これ以外の山上町、山科区の土地やその他のマンションを差し押さえて来たのだ。
 
 山上町の土地については、現在、資材置き場の名目で造成工事を進めているが、到底資材置き場とは思えない大掛かりな工事をしている。擁壁も八メートルもあり、通常の住宅・マンションではありえない規模の工事だ。詳細は不明だが、規模、仕様からして大規模な宗教法人ではないかな?と思っている。北海電鉄グループは、宗教法人とのかかわりも深く、強い・・・。
 
 ここで南辰の悪事のトリックを説明しよう。一億円もの詐欺を働いたその手口とは、施主の了解なしにスペックダウンをしたり、工事の勝手な取りやめを行っていたのだ。これは、南辰単独ではできず、マサプランニングを抱き込んで、好き放題なことをした結果なのだ。例えば、法令違反の生コンの使用、生コンの架空伝票を持ってきて架空請求し、その上積み分を生コン業者と山分けしたり、どこに納品されたか分からない生コンもある。南辰とマサプランニングは大津京ステーションプレイスだけでなく、京都でも一緒に九件もの仕事をしており、気心の知れた関係であったのだ。
 
 覚くんがさらに調査を進めると、五百五十箇所もの勝手なスペックダウンや工事の取りやめが見つかった。中には、数千万円の規模から、数十万円単位まで、大から小まで、落とすだけ落とし、抜けるだけ抜いた結果であった。北海電鉄グループの子会社の上場会社南辰、関西一の企業がここまでお金に執着し、お客さんを食い物にするとは、びっくりするばかりだ。世の中の何を信じたらよいのだろう・・・。
 
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通常であれば建物と一緒に引き渡すべき竣工図だが、南辰は裁判を提起するまで出さなかった。
 
 
(三)得体の知れない第四の図面
 
 竣工図で発覚した五百五十箇所について、裁判で主張を始めた。するとある日突然、南辰は、裁判所に「最終合意図面」という得体の知れない図面を提出してきた。この内容は、大覚も南辰、マサプランニングも、どの三者の押印もされておらず、記名すらされていない。まったく、誰が合意したかもわからないものだ。かりにも「合意」を証する書面というなら、記名・押印がなければ何の証拠にもならないが、これらが全くない。覚くんもこのとき初めて見る図面だった。南辰は、初めから最後まで嘘ばかりだった。上場企業にも関わらず、あきれるばかりだ。どのような社員がこのような悪事を働いているのだろう。
 
 最終合意図面を精査すると、なんと、確認申請図面とほとんど同じ内容だったのだ。最終合意図面が作成されたのは、平成二十年五月ニ日。つまり、大覚と南辰が請負契約を締結する平成二十年六月六日にはすでに存在していたのだ。これにもかかわらず、契約時には一億六千万円高い別の図面(契約図)で大覚と契約したのだ。まさに詐欺を行っていたのだ。しかも、竣工図は、最終合意図面よりさらに一億円安い建物になっていたのだ。この事実は南辰も認めるべきであるが、南辰は増額ばかり主張している。追加増額金額は千九百五万円、減額が二億六千万円ある。本来であれば二億四千万円の減額になるはずなのに、約ニ千万円の追加増額だけをひたすら主張している。これは詐欺行為だ。こちらから話し合いの場を求めていたにもかかわらず、その提案には一切応じず、詐欺行為がばれるのを恐れ、それを隠すため、先手を打って計画的に裁判を提起してきたのだ。竣工図も出さない、話し合いにも応じないのは、最初から計画的に、瑕疵も含めこの悪事が大覚にばれないように仕組んでいたのだ。
 
 覚くんは考えれば考えるほど、奥の深い、恐ろしい話だと、身が震える思いだ。こんなことを上場会社がするのだろうか。普通に考えれば、こんな話はめちゃくちゃだ。こんな話は世の中通りませんよ、南辰さん。もういい加減にしてくださいね、南辰さん。
 
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裁判で南辰が「最終合意図面」として提出してきた得体の知れない図面(甲第一三三号証)。
 
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「最終合意図面」は覚くんが見たことのない、押印も、記名もないものだった。
 
 
<数々の減額、スペックダウン>

(1)鉄筋の本数が減らされていた・・・千五百万円
 

 大津京ステーションプレイスにおいては、契約していた鉄筋の本数が極端に減らされていた。それは、契約していたこの建物の耐力が無くなっており、つまり、地震などに対する強度が著しく低下しており、倒れるかもしれないのだ。大惨事になってからでは遅いのだ。これだけ鉄筋を抜くということは、構造計算においても数字がごまかされており、確認申請もごまかしていたのではないだろうか。あとで触れるが、生コンも杭も契約より強度の劣るものが使用されている。危険な建物になっている。

 
 そのことは、全く覚くんの耳には入っていなかった。つまり、南辰がマサプランニングを抱き込んで、覚くんを騙していたのだ。
 
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契約図では柱中央部に鉄筋があるが、実際の工事に使われた図面では中央部の鉄筋が減らされていることがわかる。
 
 
(2)杭・・・千三百万円
 
 契約図面では、杭径二メートルであったが、実際施工されていたのは、一・八メートルと大幅に細くなっている。さらに、杭頭(くいとう:建物の力が一番かかる大切な部分)の鋼管(こうかん)の厚さが薄くなっていた。くわえて、杭の中に入っている鉄筋も一回り細くなっている。杭を構成している生コンの量も少なくなっている。
 
 今回調査した結果、この杭には重大な欠陥があった。それは、支持層に届いていなかったのだ。つまり杭が短かったのだ。裁判で、覚くんが南辰にそのことの説明を求めると、南辰が支持地盤の確認をしていなかったことが明らかになった。
 
 結局、杭が本来の強度を持っていないため、建物が傾く恐れがあり大変危険な状態にあるのだ。危険な建物である。
 
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契約図面では、杭径二メートルであったが、実際の工事に使われた図面では一・八メートルと大幅に細くなっている。
 
(3)違法なコンクリート・・・六千五百万円
 
 建物の構造上重要な部分には、建築基準法により、JIS規格か大臣認定の生コンを使用するよう定められている。しかしながら、大津京ステーションプレイスにおいては、そのどちらでもなく、まったく品質保証がない生コンが使用されていたのだ。この結果、ひび割れ・ジャンカが多く発生しており、また、レイタンスも多く、品質が劣っていたことは明らかだ。しかも、覚くんだけではなく、役所も騙(だま)して、違法な生コンを使用していたのだ。これほど大掛かりな悪事は、現場監督金谷個人の仕業(しわざ)ではなく、南辰の仕業だと言わざるを得ない。
 
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大津京ステーションプレイスには、JIS規格品と、規格外品の両方が使用されている。
 
 さらに、金谷は、生コン業者に対して架空の請求書を提出させ、三百九十八万円水増しした代金を南辰から生コン業者に振り込ませ、そのうちの百九十五万円を金谷の個人口座に振り込ませていたことも明らかになった。
 
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生コン業者の告発により、架空発注の事実が明るみに出た。
 
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南辰の現場所長の個人口座に生コン会社社長が四十万円を振込んだときの「振込金受取書」
 
meisai2 南辰の現場所長の個人口座に生コン会社社長が百五十万円を振込んだときの「振込金受取書」。上の図と合わせて、二度に渡りキャッシュバックを受け取っていた事が確認できる。
 
 約三百立米にも及ぶ生コンの架空伝票も見つかっており、また、どこに運んだか分からない生コンの伝票もある。下請け業者に焼き肉代をせびることもあったり、金谷は、「私が要求すれば、下請けはなんぼでも持ってくる」と殿様気分で豪語していた。
 
 ちなみに、現在の裁判においても、金谷は傍聴しており、どういう意味か不明だが、大覚の社員を睨(にら)みつけている。南辰はいつまで、横領した社員・金谷を雇用し続け、裁判にも傍聴させつづけるのだろう。上場会社としてのモラルが疑われる。南辰は金谷を解雇出来ないような弱みを握られているのかもしれない。
 
 
(4)キッチン、レンジフード(換気扇)・・・二千八百万円
 
 大津京ステーションプレイスの住戸にあるキッチンは、本来国内一流メーカー製のはずであったが、きいたことのないアジア製品となっていた。シンク下の扉の模様がそろっておらず、扉自体も波打っている。使用されている金具もマレーシア製であった。レンジフードもがたつきがある非常にお粗末な製品であり、据え付けも乱雑である。キッチンカウンターもおよそ分譲マンションとは思えない、賃貸アパートのようなものであった。
 
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大津京ステーションプレイスに設置のキッチン(上の写真)と、それより以前に大覚の他の分譲マンションで採用している同じメーカーのキッチン(下の写真)を比較すると大津京ステーションプレイスに設置の物(上の写真)は、①扉面材の木目柄が違う。②扉面材の色調が異なる。③木目の向きがヨコ使い(キッチン)とタテ使い(洗面化粧台)とちぐはぐであることが分かる。
 
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大津京ステーションプレイスに設置のキッチン引き出し(左列写真)と、それより以前に大覚の他の分譲マンションで採用しているキッチン引き出し(右列写真)を比較するとキッチン引き出しのレール形状が全く別物であった(下の写真)。大覚の分譲マンションの標準仕様の物(下写真右)は、奥まで引き出せ荷重にも強いエクステンションレールを使用しているが、大津京ステーションプレイスに設置の物(下写真左)は、簡易式のスライドレールで、ホームセンターにも売られている様な安物が使用されていた。
 
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大津京ステーションプレイスに設置のキッチンの引き出し側面に、『Q-FIT』という刻印が入っていた(下に拡大写真)。調べてみたところ、『Q-FIT』はマレーシアの金具メーカーである事がわかった。これにより、このキッチンは、東南アジア製などの部品の組み合わせによる安価な製品である事がわかる。
 
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 納入したであろうメーカーに、覚くんが問い合わせたところ、回答は、南辰に聞いてください、とのことだった。真相は明らかになっていない。おそらく、南辰は工事費用を安くあげるために、安い寄せ集めの材料で施工したのであろう。キッチン、扉、カウンター、レンジフード、さらにキッチン以外にも全く統一性のない部屋になっている。このような仕様変更は、通常は設計監理事務所マサプランニングが覚くんの了解を得なければならないのだが、覚くんは全く聞いていなかった。南辰は、大覚から依頼を受けていたマサプランニングまで抱き込んでいたのだ。
 
メーカー回答書
覚くんがメーカーに問い合わせたところ、「南辰に聞いてください」という内容の回答が届いた。
 
 いま覚くんが考えると、南辰がこれだけ多くの瑕疵を作るということは、購入者からクレームが発生する種を故意に蒔いていたのだとおもう。そうでなければこんなことはしない。すぐにわかることばかりだ。何のためにこんなことをしたのだろう。これは何かを企んでいたのかな? 南辰は明らかに悪意を持ってこれ以外にも多くの悪の種を蒔いていた。これは、大津京ステーションプレイス問題をきっかけに謀略、陰謀をつかって、この瑕疵問題・スペックダウンの全ての責任を大覚に押し付け、大覚を闇に葬ろうとしていたのではないだろうか。南辰の手先のT社は大津京で何をするために送り込まれてきたのだろう。南辰の手先はT社の他に・・・?
 
 
(5)エントランスホールの壁(石張りからタイルに変更)、天井、管理人室・・・五百万円
 
 覚くんが引き渡し前に、足場が外れたことを聞いて、現場を見に行った。すると、設計図面とは全く異なるエントランスホールがあった。一言で言って、貧相。外構のフェンスも安物。外壁が吹きつけだけで、タイルも装飾品も何もなかった。おかしいと思いながら、覚くんがエントランスホールに入ると、天井がマンションではなく、一般の事務所のような仕上がりとなっていた(岩綿吸音板の素地仕上げになっていた)。
 
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エントランスホール天井が契約と異なる事務所のような岩綿吸音板の素地仕上げになっていた。写真は岩綿吸音板の素地仕上げの施工例。
 
エントランスホール天井
覚くんは南辰にエントランスホール天井の工事をやり直させた(写真は現在のエントランスホール天井)。
 
 それよりも覚くんがびっくりしたのは、マンションの顔である玄関の前に意匠上、到底あり得ない下水・汚水のマンホールの蓋が二つも並んでいたことだ。入口に下水のマンホールを設けるなど、意図的にやらなければ出来ない。常識では到底考えられない。南辰の役員が来ていたので、覚くんが指摘すると、さすがに、マンホールの蓋を入口横にずらした。南辰は、住民にマンホールの蓋を踏んでマンションに入るよう仕向けていたのだ。これがマンションか。素人でもこんなことはしない。大覚をばかにするにも程がある。南辰さん、いい加減にしてください。これは明らかに企みを持っていなければ出来ないことだ。
 
入口マンホール当時
マンション玄関の前に下水・汚水のマンホールの蓋が二つ並んでいた。嫌がらせとしか思えない(写真は当時の再現イメージ)。
 
入口マンホール現在
覚くんが南辰の役員に指摘すると、さすがの南辰もマンホールの位置を入口横にずらした(写真は現在のマンション玄関前の状態)。
 
 また、駐車場道路の排水用の溝がなく、小さな枡だけであった。さらに、天井には、すぐにもめくれそうで、落ちたら大けがをするようなタイルが貼られていた。覚くんは、不審に思って、金谷とマサプランニング社長を呼んで、会議をすることにした。その会議では、金谷もマサプランニング社長も、非常に悪い態度であり、金谷は頬杖をついており、覚くんが「施主が話をしているのにそういう態度ですか。エントランスを見せてもらったが全然だめ。ほかもだめだろうから、清算し他のゼネコンに工事してもらう」と覚くんが言うと、金谷は、泣きそうになりながら、「今度はちゃんとやります。最後までやらせてください」と覚くんに懇願したのであった。他のゼネコンが来て、自らの悪事が早く明らかになることを恐れていたのだろう、本当に金谷は必死の表情であった。
 
 覚くんは、このときに南辰と縁を切っておれば、南辰の謀略、策略が早く明らかになり、ここまで悪事が進行することはなかったのかもしれないと悔やんでいる。
 
 その数日後、三〇二号室の入居者様から、雨の日には夜中にすごい大きな音がする、というクレームを受けた。覚くんが見に行くと、三〇二号室の直下にある雨水貯留槽には、本来あるべき配管がなく、六メール下まで滝のように雨水が落下し、轟音を立てていた。これがきっかけで、覚くんは大津京ステーションプレイスを調べ始め、膨大な瑕疵だけではなく、契約違反や現場監督の裏金問題、法令違反が次々と明らかになっていったのだった。
 
 前編はここまでです。後編では、契約違反(瑕疵・手抜き工事・勝手なスペックダウン)、法令違反を全て明らかにします。上場会社である南辰が、設計監理会社のマサプランニングを抱き込んでやったこととは・・・? 南辰が計画した企みとは・・・? 後編にご期待ください。
 

 

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コメント

  1. 江草乗 より:

    読んでいて怒りの感情でいっぱいになりました。
    こんなひどい手抜き工事をしている会社があって
    そのマンションをだまされて買う人がいるわけで
    本当にひどい話です。

    南海辰村建設の悪事が裁判で明らかになって
    このような手抜き工事の責任者には実刑判決を
    喰らわせて欲しいと思います。

    しかし、大手マスコミがこの問題をスルーするのは
    やっぱりマンションが売れなくなると困るからなんでしょうね。
    電通の差し金ですかね。腐った連中ばかりですね。

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