第十四章 南辰が大覚を追い込み罠に嵌めた計画的企み ・ 後編
~北海電鉄さん、南辰さん、黒幕さん、計画的企みで大覚を追い詰めたら桶狭間の合戦のようになりますよ~
(連載第35回)
目 次
第十四章 南辰が大覚を追い込み罠に嵌めた計画的企み・ 後編
~北海電鉄さん、南辰さん、黒幕さん、計画的企みで大覚を追い詰めたら桶狭間の合戦のようになりますよ~
(覚くんの回想)
<一審判決後15億円の遅延損害金の支払いの交渉。1か月の間に3回も支払条件の変更を要求してきた>
第十四章 南辰が大覚を追い込み罠に嵌めた計画的企み ・ 後編
~北海電鉄さん、南辰さん、黒幕さん、計画的企みで大覚を追い詰めたら桶狭間の合戦のようになりますよ~
(覚くんの回想)
南辰は計画的に企み、大覚を追い詰め、罠に嵌め、仕留める段取りだ。そのためには、ありとあらゆる陰謀謀略を巡らせ、通常では考えられない悪の企みを仕掛けてくる。大覚を追い詰めるために次から次へ、これでもかと、とんでもない悪さを仕掛けてくる。周りの下請け・出入りの業者、社員、南辰の手の回ってないところはない。24時間南辰に見張られているようなものだ。大覚を仕留めるためならば僅かの隙も逃さず入り込もうとする。南辰は大空を舞うハゲタカだ。隙あらば獲物目掛けて急降下して襲ってくる。
中小企業の皆さん、大手は中小企業の良い物件、良い技術、良い人材が欲しいと思えばどんなことでもやってくるんですね。そうなると誰も助けてくれませんよ。弁護士さんも商売人ですからね。いい弁護士は依頼者の立場に立って一緒になって努力をしてくれますが、よくない弁護士は自分の利益しか考えていませんよ。裁判が長引けば長引くほど弁護士費用は莫大なものになります。弁護士費用は決して安くはありませんよ。本当に高くて大変ですよ。資金が続かなければ裁判を続けることはできませんし、勝つこともできません。裁判に勝とうが負けようが、弁護士さんはきっちり請求してきますよ。
弁護士さんは建築などの専門的な知識はありませんよ。解っているふりをしているだけですよ。こちらがすべて自己責任で専門的な証拠書類を集めなければなりませんよ。裁判所に提出する証拠書類はこちらが全部作り、弁護士に渡すのですよ。その証拠書類の説明を弁護士にするのが一苦労です。弁護士さんは法律の専門家ですけど、世の中のことはあまり…? ましてや、中小企業の苦労は分からないと思いますよ。苦労しているのは社長さんとその社員とその家族ですよ。それを何も分かっていない弁護士さんに説明するのは一苦労ですよ。中には依頼者の立場になって考えてくれるいい弁護士もいます。そのような良い弁護士にあたればよいのですが、悪い弁護士にあたればとんでもないことになります。中小企業の皆さん、もめ事やトラブルは起こさない方がいいですよ。でもハゲタカのような大手企業がいつ襲ってくるか分りません。相手が仕掛けてくるんですからね。計画的に企み、根も葉もない話を作り、事実であるかのように突然仕掛けてくるんですよ。仕掛けられた側はまるで韓国ドラマを見せられているみたいです。とんでもない罠が次々に待ち構えているのですから。
前日からの大雨により最上階14階エレベーター前の廊下天井から激しい雨漏りが発生した。共用廊下を水浸しにし、エレベーターピット内に雨水が流れ込んだ。漏電の恐れもあり、危険なため2基あるエレベーターのうち1基を停止しなければならなかった。数年前の検査で屋上防水施工に瑕疵があることが発覚して以来、何度も激しい雨漏りに襲われ14階住戸は全滅した。
様々な人間がどこでどう繋がっているかわかりませんよ。その一例を挙げます。何でこんなことが起こるのかと不思議に思うようなことが最近ありました。突然、計画的に仕組まれたかのように弊社に対して取引業者が裁判を起こしてきたのです。それもよりによって、その取引業者は弊社の社員と手を組んで会社の金を横領し弊社に損害を与えていたのです。
当時、その横領の発覚に対して覚くんは自分自身を抑え、怒りを抑えて、その取引業者を許しました。取引業者に「今後一切このような事はしない」と約束させ、謝罪の一筆を取ってその場を収めました。それが2年前の出来事です。ところが、その取引業者がどこでどうなったのかわかりませんが、あることないことを並べ立て、全て弊社が悪いと話を作り変えて訴えてきました。最近までその業者は弊社に来ていました。来るたびに「お世話になっています」と言っていたのに…。「こんな馬鹿な話があるわけがない」と調査を進めると、色々な事実が分かってきました。この仕組まれた訴訟に関して弊社はたいへんな苦労をしていますが、相手側の企み・魂胆が何とか解読できてきました。次回、小説ブログで詳しく説明したいと思います。
この件以外にも、大覚が評判を落とし、倒産するのを待っているかのように、次から次へと問題が降りかかってきます。覚くんは、命がある限り闘います。南辰さん、これ以上、弊社に対して悪さをしないでください。あなた方が何を考えているかはわかりませんが、大覚はあなた方の思うようにはなりませんよ。覚くんは心身ともに満身創痍ですが、みんなに支えられて、健康には十分気をつけています。覚くんも社員も身体に鞭うって頑張っています。
<一審判決後15億円の遅延損害金の支払いの交渉。1か月の間に3回も支払条件の変更を要求してきた>
1日約60万円、ひと月で約1800万円、1年間で約2億2千万円の遅延損害金の支払いが命じられた。
遅延損害金をなくす為にも、請負残代金を支払ってほしいという控訴審の鬼川弁護士チーム、会社幹部らの必死の説得に折れ、約15億円を南辰に支払う事になった。
双方の弁護士同士が協議をし、15億円を支払えば、14.5パーセントだった遅延損害金の金利が3パーセントに引き下げられ、仮差押えを止めることで合意していた。
まず、15億円を2回に分け、その年の6月に6億円、残りの9億円を翌年4月に支払うことで合意した。しかし、大覚が支払う直前になって南辰は「翌年4月の支払いを1か月前倒しの3月に変更しろ。従わなければこの話はなかった事にする」と言ってきた。社内で協議を重ね、大覚はやむなく南辰のいう変更を承諾した。ところが、南辰は再び一方的に変更を要求してきた。6月に6億、12月に3億、翌年3月に6億円を支払うよう、要求してきた。この横柄な要求にも、大覚は応じることにした。
しかし、南辰の横暴は止まらなかった。今度は6月に6億円、9月に3億円、12月に3億円、翌年3月に3億円支払えと言ってきた。弁護士まで交えて合意していたにも関わらず、一方的に約束を反故にしてきた南辰は、明らかに、大覚を翻弄し、倒産に追い込む段取りをしていたのだ。
東京の弁護士事務所で、鬼川、村下、本村弁護士は口をそろえて「なんとか15億円を支払ってください。毎日60万円も増え続ける遅延損害金を背負って裁判を闘うことは自分たちのストレスになり闘うことができません。遅延損害金を止めてください」と言ってきた。
「1回、2回、3回も約束を反故にする南辰をどうして信用することができますか? 1回目は4月の支払いを3月にしろと言ってきた。2回目は6月に6億、12月に3億、翌年の3月に6億支払えと言ってきた。それも南辰の言う通りにしました。ところが、お金を支払う直前に、6月に6億、9月に3億、12月に3億、翌年3月に3億支払えと、言ってきた。大覚は何も悪くないのになぜ支払わなければならないのだ。完成・引き渡しも受けていない。鍵ももらっていない。完成したと言われながら、竣工図さえもらっていない。完成もしていない建物を工事途中で引き揚げたのは南辰の方だ。どう考えてもこの建物は完成していない。やりたい放題の手抜き工事をし、瑕疵だらけのマンションを建てたのは南辰だ。一審の弁護士は『勝つ、勝つ』と何十回も言っていた。それなのに南辰の罠にはまり、敗訴した。これは裏で糸をひいていた南辰による計画的企み、陰謀・謀略だ。覚くんは弁護士、会社幹部に懇願されて、南辰との合意に従って請負残代金を支払う段取りだった。大覚が6月に6億円支払った後、南辰はあと半年待てば残りの金額を受け取れるはずだったのに、それを支払えないように画策したのは南辰の方だ。南辰ははじめからお金を受け取るつもりがなかったのだ。なぜ支払いを待たなかったのか。初めから大覚を倒産させることが目的だったに違いない。弁護士同士が話し合って合意したことをなぜ反故にするのか。残代金を受け取ってしまえば、大覚の資産を乗っ取れないし、競売にかけることもできない。初めから、大覚がお金を支払いたくても支払えないように仕向けていたのは南辰の方だ。仮差し押さえした大覚の不動産を競売にかけて手に入れ、大覚を倒産に追い込み、大覚の資産を根こそぎ奪う段取りだったのだ。そうでなければ、3度も合意を反故にしてまで受け取りを拒否しないはずだ。」
覚くんは、この15億円を軍資金にして南辰と徹底的に闘う決意を固めた。
コンクリート打設工事において、当然行うべき打ち継ぎ処理を怠っていたため、鉛直打ち継ぎ部には大きな隙間が存在し、ドライバーが簡単に突き刺さった。建物外部の地下水が多くの隙間を通って大量に立体駐車場地下ピットに漏水し続け、構造耐力をますます低下させている。裁判が長期化する中で台風、大阪府北部地震、関西集中豪雨に見舞われた建物は一層危険な状態になっている。
コールドジョイントとは、コンクリートを打ち重ねる適正な時間の間隔を過ぎてから打設したことによって、前に打ち込まれたコンクリートの上に後から打ち込まれたコンクリートが一体化せず、打ち重ねた部分に不連続な面が生じること。コールドジョイントは、後から発生するひび割れとは異なり、コンクリート打設時から分離している。この建物は打ち継ぎ部の一体化不形成のみならず、コールドジョイント、貫通クラックが無数に存在し、構造体がバラバラで非常に危険な状態だ。
JIS規格外の粗悪なコンクリートによって建てられたこのマンションにはこの写真のジャンカなどの無数のコンクリート不良が存在する。7月初旬に関西を襲った豪雨は、屋上防水の瑕疵が原因で激しい雨漏りを発生させ、14階を水浸しにした。すでに数年前に全滅している14階の次は13階が危険に晒されている。もはや建物の劣化は止まらない。住民が危険に晒されている。
14階の天井コンクリートには、雨漏りの原因にも繋がるコールドジョイントが多数ある。コンクリートが一体化していない基礎及び各階打ち継ぎ部、建物各所にみられる貫通クラック、コールドジョイントにより構造体がバラバラだ。その他、粗悪なJIS規格外品のコンクリートにはゴミなどの異物混入、ジャンカ、クラックが大量に発生している。
平成30年6月18日7時58分に発生した大阪府北部地震で大津京ステーションプレイスは大きく揺れた。この地震の影響によってこの建物に数多く存在する貫通クラックが大きくなっている。新たなクラックも見つかった。建物の劣化が激しく、マンション住民の財産・生命が危険な状態であるにもかかわらず、長期化する裁判をいいことに「行政は民事の争いに関与できない」と大津市はこの問題から目をそらしている。
次回は、計画的に目に見えない罠を仕掛け、大覚を倒産に追い込み、すべてを闇に葬ろうと企んだ南辰の段取りの全貌を明らかにします。北海電鉄さん、南辰さん、黒幕さん、あなた方はすごいことをしますね。楽しみに待っていてください。
乞うご期待!!