■連載第38回■ 第十六章 写真集:これでも瑕疵を認めないのですか?

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写真集:これでも瑕疵を認めないのですか?

(連載第38回)

目 次


写真集:これでも瑕疵を認めないのですか?

1.南辰(北海電鉄グループ)に苦しめられた9年間

2.南辰(北海電鉄グループ)は初めから大覚の資産を狙って、倒産を計画的に企み、近付いてきた

3.残住戸を買い取るという南辰(北海電鉄グループ)からの不可解な申し出

4.JIS規格外の違法なコンクリートを使用していた

5.南辰(北海電鉄グループ)は「必ず直します」と言いながら現場を引き揚げた

6.南辰(北海電鉄グループ)によって、9年間の血のにじむような苦しみを味わわされた大覚グループ

 
 
写真集:これでも瑕疵を認めないのですか?
 
 
 
 ~ 大欠陥マンション写真集 ~ 
 
 

1.南辰(北海電鉄グループ)に苦しめられた9年間

 南辰(北海電鉄グループ)は、欠陥だらけのマンションを建てておきながら、大覚が工事の手直しを求めると一切話し合いに応じることなく、工事途中で完成もしていない建物を放置して、現場から引き揚げました。弊社は未だに建物の引き渡しを受けていません。お客様が入居すると同時にいきなり工事代金を請求してきました。南辰は一部の入居を以て建物が完成し、引き渡しが完了したことにすり替えて唐突に裁判を起こしてきました。さらに、マンション残住戸を勝手に保存登記し、その他の大覚不動産物件ともども仮差押えしてきました。その後、一審で勝訴すると南辰は仮差押えしていたマンション住戸、大覚不動産物件を片っ端に競売にかけ二束三文で売り飛ばしました。本来であれば、本件建物に瑕疵がなければ十分に工事残代金が回収できるのに、南辰はあえて大覚の他の不動産から競売に掛けました。南辰は本件建物に瑕疵があるので安価に落札されることを承知していたのです。
 

sonsitsu南辰が仮差押えしていたマンション住戸とその他の不動産が競売によって安価に落札された。競売による大覚の損害は24億円以上になる(グラフ赤部分)。

 
 この裁判が始まって間もなく、南辰は自分たちこそが被害者であるかのように、「手直しには誠心誠意対応したのに、大覚は過剰な手直しを要求し、さらに残代金を支払わない」と事実に反したことをインターネットで流しました。その結果、大覚への信用不安が広まり、大覚のみならずグループ会社が多くの取引を失いました。欠陥マンションを建てたのは南辰であるのに、大覚が欠陥マンションを建てたかのように世間に思われ、販売や営業活動が出来なくなりました。お客様にとっては一生に一度の大きな買い物に数ある販売会社の中から大覚を選んでくださいました。しかし、このようなことになってしまい、弊社としてはお客様に対して大変申し訳なく、最後まできちんとした対応をしていかなければならないと思っております。
 裁判開始から9年、南辰(北海電鉄グループ)に滅茶苦茶なことをされながら、このままでは、南辰はやりたい放題のあげく、一切損はしていません。むしろ莫大な利益を得ることになります。「このからくりは追って説明します。」大覚を信じて9年間住み続けているお客様は、今でも新たな瑕疵が発覚する度に不安な思いで夜も眠れない日々を過ごしています。この不安な生活から一日でも早く解放されることがお客様の願いであり、大覚とお客様は二人三脚で闘っています。危険な建物が放置されることによって、第三者である近隣住民にも被害が及びます。南辰の行いによって弊社は大きなものを失いました。このままでは大覚グループの多くの社員とその家族が路頭に迷ってしまいます。
 控訴審では現地見分で裁判官が立ち会った調査が行われ、裁判官もその調査でコアが割れたところを確認しました。その後、証人尋問も行われました。その過程で南辰は主張を反転させ訴訟を長期化させています。専門委員はこの建物について安全性を損なう建物であるとの見解を示しています。それでも南辰は未だに瑕疵を認めていません。
 
 
●立体駐車場地下ピットが地下水の漏水により水没し、駐車場が使えない
 

chikapit基礎梁の打継ぎ不良による隙間、貫通クラックから地下水が侵入し、立体駐車場地下ピットには大量の水が溜まり、一面がプール状態だった。

 

kasshokuコンクリートは漏水の錆汁により、褐色になっていた。これを見て酷いと思いませんか。新築分譲マンションですよ。

 

haisuikou排水孔(はいすいこう)が逆勾配(ぎゃくこうばい)の為、排水できない。さらに漏水によりエフロレッセンス(コンクリート成分)がにじみ出て溝に堆積(たいせき)している。さらに、コンクリートから不明な鉄筋が飛び出ている。この写真をみて、酷いと思いませんか。新築の分譲マンションですよ。

 

taisekiエフロレッセンスが山のように堆積している。新築マンションではあり得ない話だ。この状態のまま工事をほったらかして、南辰は現場を引き揚げた。酷い話です。やり過ぎですよ。

 

higeコンクリートの隙間からヒゲのように生えた物体。コンクリートの成分が溶け出し、水が乾いた後にその結晶がヒゲのように固まっているのだ。異様な臭いがし、吐き気がする。

 

tedesukuu水に混ざった状態のエフロレッセンス。手ですくってみたら、シャーベットのような感触だった。こんなところにコンクリート成分でできたシャーベット状の物体が溜まる立体駐車場は、日本中探してもここしか無い。

 

sarasare基礎の貫通クラックから大量に水が浸入し、沢山のエフロレッセンスが堆積している。コンクリートは正常な状態ではない。コンクリートの中の鉄筋は水にさらされ、錆びてきている。この上に14階建のマンションが載っているのだ。コンクリート構造体の中にできた、不気味な鍾乳洞のようだ。

 

sonobashinogi地下ピットでシールが剥がれている箇所は南辰が水平打ち継ぎ部の処理をせずにコンクリートを打ち継いだところだ。そのために基礎のコンクリートは一体化せず、隙間から地下水が絶えず侵入し続けている。工事をしている最中に漏水が発覚したために、それを隠ぺいするために、南辰はその場しのぎの防水処置をしていた。

 

rittaikikai立体駐車場内部に浸入した地下水による錆び、大量のエフロレッセンスなどが付着した、立体駐車場の機械装置。駐車場メーカーから使用禁止が通告されている。

 

●045錆び汁が湧き出ている。立体駐車場は新築当時から使い物にならない。何十年も経過したような老朽化した建物のようだ。数々の施工不良によってこのマンションは構造耐力(こうぞうたいりょく)だけでなく、耐久性まで著しく落ちている。つまり、価値の無いマンションなのだ。

 

pit050立体駐車場地下ピットのコンクリート打ち継ぎ部は隙間ができている。打ち継ぎ部の施工不良によって漏水している。床一面に錆びやエフロレッセンスがヘドロ状に溜まっている。非常に汚い状態だ。

 

usui雨水貯留槽内部。貫通(かんつう)クラックがいたるところにあり、漏水していた。新築マンションでこのような状態はあり得ない。南辰は共用部の施主検査を一切させなかった。ずさんな工事の実態がばれてしまうからだ。

 

2.南辰(北海電鉄グループ)は初めから大覚の資産を狙って、倒産を計画的に企み、近付いてきた

 もともとこの土地にマンションを建てるつもりはありませんでした。この土地については商業施設を含めいろいろと検討していたところ、南辰役員が設計監理事務所マサプランニングの社長を従えて、「いいマンションを建てますから、ぜひとも建築させてください」と弊社に近づいてきました。何度も営業にきましたが、その度にマンション事業をする予定は無いと断っていました。何度断っても、しばらくすると南辰はまたマサプランニング社長と共に何度も営業に来て、頭を下げて言いました。
 「駅がすぐそばなので、即日完売します」
 「どこにも負けない、最高のマンションを建てます」
 「是非とも工事をさせてください」
 「仕事が無いのです。何とかお願いします」
 「すでに当社の売り上げ計画に入っているのです」
 「信用ある北海電鉄グループの南辰に安心して任せてください」
 度重なる南辰の申し出に最後には根負けしてしまいました。それまで弊社は南辰(北海電鉄グループ)との付き合いはありませんでしたが、北海電鉄という関西を代表する大企業を親会社に持つ南辰を疑うことなく工事請負契約を結びました。この時から、弊社は南辰(北海電鉄グループ)が企てた計画的企みの陰謀・謀略に引きずりこまれていきました。
 
 弊社はお客様によい物を販売できると信じて、南辰に建築を任せることにしました。しかし、手直し工事もせず建物は完成していないのに、南辰は現場を引き揚げました。欠陥だらけで建築基準法違反の建物だけが残されました。
 
 
●屋上排水通気管の欠陥
 

●tsukikou_014排水通気管はどれもずさんな仕上がりで、廃材が埋め込まれ、ベントキャップは簡単に外れた。「臭いものにフタをする」ように、南辰は通気孔にフタをして悪の種を隠そうとしていたのだ。

 

okujou02排水通気管として機能せず、汚水が逆流、水洗トイレが突然流れなくなれば、室内に悪臭が漂い、日常生活ができなくなる。

 
 
●屋上に増打ちコンクリートを過大に打設
 

mashiutisekou屋上に254トンもの余分なコンクリートを増し打ちしたことにより、屋根の形状がパターゴルフ場のように波打っている。こんなにいびつな屋上のマンションは、日本中どこをさがしても大津京ステーションプレイス以外見つからない。構造計算にない余分な荷重(コンクリート)が本件建物に載っており、非常に危険な状態だ。

 
 
●屋上防水の欠陥
 

tachiagari2大津京ステーションプレイス(上写真)と通常のマンション屋上(下写真)の比較。通常なら立ち上がり寸法は25センチ以上あるが、このマンションではわずか4センチしかない。こんなわずかな隙間では防水シートを固定する「押え金物」を、170℃もある高温のアスファルトの上に腹ばいになって施工することは不可能だ。

 

okujoutawami屋上防水に欠陥があったため、防水層の下に水が入り込み防水層が浮き上がり、ウォーターベッドのようになった。その上を歩くと防水層が浮き沈みする。

 

tachiagari30図の下側が通常の屋上の立ち上がり、図の上側が大津京ステーションプレイス屋上の立ち上がり。通常二十五センチ以上必要であるが、四センチしかない。吹き降りの雨や、集中豪雨時には雨漏りが発生する。建築常識では考えられない施工だ。

 

roof30414階に雨漏りが発生し、大覚は屋上防水層の調査を行った。防水層をめくると、やはり雨水が入り込んでいた。大雨の翌日屋上を歩くとウォーターベットように浮き沈みするのは、防水層に入り込んだ雨水が原因なのだ。

 

bousui_19214階に雨漏りが発生し、大覚は屋上防水層の調査を行った。最下層の防水シートが短かったため、屋上の端まで届いていなかったのだ。これでは、防水シートとしての機能を果たす事は出来ない。

 
 
●大量の雨漏りが発生した14階室内はカビだらけで悪臭を放っている
 

kinoko_033大量の雨漏りが発生した14階室内には、現在、大量のカビ、キノコ、コケが発生し、とても人が住める状態ではない。大覚が南辰に依頼していたのは、販売するためのマンションだったのに、これではまるでお化け屋敷ではないか。

 

11614階住戸のリビング。床一面にどす黒い緑色のコケが大量に発生している。ヌルヌルと滑るので立っているのも困難だ。部屋中、湿気で生臭く、目も痛くなる。

 
 

3.残住戸を買い取るという南辰(北海電鉄グループ)からの不可解な申し出

 3回に渡って請求書が送られてから一週間が過ぎた平成21年12月中旬、南辰からとんでもない話が舞い込んできました。
 「支払いするお金が無いなら、残りの住居を買取りましょうか」と南辰の役員から電話がありました。マンションは完成してないし、手直しもしていない。そのマンションを買い取る、未販売の49戸を買い取ると言ってきたのです。
 「南辰は一体何を考えているのだ?」
 南辰側の申し出について確認すると、「未販売の49戸を販売価格の70パーセントに当たる10億円で南辰が買い取ります。大覚が2億円を払ってください。合計12億円となり、前渡金の4億円を加えると工事代金の19億円のうちの16億円となります」と返答されました。
 「残りの3億円はどうするのですか?」と覚くんが聞くと、
 「それは16億円を貰った後で相談しましょう…」そんな話でした。南辰の意図がわからず、その話は断りました。南辰はその後もその話を何回も持ちかけてきました。
 「我社はあなた方に買い取ってもらうことなど一切考えていません。話し合いの場を早く設けてください。手直し完了後に代金を支払います。だから早く直してください。お金はちゃんとあります」と伝えました。弁護士を通じて残高証明も見せていました。
 覚くんはきっぱりと断りましたが、これはなにか変だ、裏があるのではないかと思いました。
 その頃、マンションの周りを不動産業者がうろうろしていました。後に、南辰(北海電鉄グループ)の関係した不動産業者であることが分かりました。もし、この49戸を南辰に渡していたら、どうなっていたでしょうか。弊社をどうしようと企んでいたかは知りませんが、手直しも完了していない、完成もしてないマンションを何故買い取ろうとするのか。南辰は他所でも多くの施主から物件を奪い取り、膨大な利益を上げていたことが調査で明らかになっています。
 南辰は瑕疵のある建物を大覚が販売したことにし、瑕疵の責任を大覚になすりつけようとしていました。
 
 
●基礎梁コンクリートの水平打継ぎ不良(基礎が一体化していない)
 

4honme04大阪高裁の現地見分によるコア抜き調査で南辰側が抜いたコアは4本すべて容易に分離した。きちんと打ち継ぎ処理をしていれば割れることはない。JASS5(建築工事標準仕様書・同解説:鉄筋コンクリート工事の基準書)で定められている、打ち継ぎ面の目荒し処理も、レイタンス除去作業もされていなかったことがはっきり分かる。

 
 
●基礎梁鉛直打継ぎ部が柱と一体化されていない(基礎がバラバラ)
 

enchoku2-4-3鉛直打ち継ぎ部のコンクリートを抜くと、コンクリートコアは真っ二つに分離した。一体化していなければならない建物の基礎がバラバラだ。写真のコンクリートコアにはコンクリート内部の鉄筋の錆びが付着している。この調査から、打ち継ぎ部の隙間から地下水が侵入し、内部の鉄筋を腐食(錆び)させていることが明らかになった。建物の構造耐力と耐久性を著しく低下させている。

 

uchi144鉛直打ち継ぎ面は付着しておらず、隙間が開いている。鉛直打ち継ぎ部の隙間は基礎梁のコンクリートを貫通しており、外部から絶えず地下水が侵入し、コンクリート内部の鉄筋の腐食(錆び)を進行させている。建物の構造耐力、耐久性を著しく低下させている。

 

coresabi鉛直打継ぎ部のコンクリートを抜き取り、内部を見るとコンクリートが打継ぎ部ではっきり分離していた。内部の鉄筋も錆びていた。

 
 
●各階床レベルのコンクリート打継ぎ部が一体化されていない
 

●244地下ピット床レベルの水平打ち継ぎ部のコアを抜くと、床レベルで分離していることが判明した。打ち継ぎ面には白いレイタンスが見て取れる。南辰はコンクリート工事において打ち継ぎ面の処理を全く行っていなかったのだ。

 
 

4.JIS規格外の違法なコンクリートを使用していた

 大津京ステーションプレイスでは、基礎から11階床まで水セメント比発注によるコンクリートが使用されていますが、これらは全てJIS規格に適合しておらず、建築基準法第37条に違反しています。また、確認申請の変更届もしておらず秘匿して施工されており建築基準法違反の建築物です。水セメント比発注とは、設計基準強度を満たすためだけの、水とセメントの配合比率で製造された生コンクリートを発注する方式であり、使用するには国土交通大臣の認定を必要としますが、南辰は認定を受けていませんでした。
 
 裁判で南辰は「生コンにおける水セメント比発注については、確認検査機関及び大津市建築指導課におけるヒアリングにより承認されていた」と主張しています。しかし、大覚が I-PEC(確認検査機関)、大津市の担当者に面会に行き、直接確認をすると「そのような事実はなく、JIS規格に適合していない水セメント比発注によるコンクリートで施工していることすら聞いていませんでした。知っていたら許可を出すはずがない」との回答でした。大津市は、そもそも水セメント比発注のデタラメな生コンが使用されていたことすら、知らなかったのです。
 

mizusemento02施主に無断でJIS規格外の安価な生コンを使用していた(上図青い部分)。明らかに建築基準法違反だ。コンクリート不良で崩れても補償のない危険な建物にされた。

 
 
●コンクリート不良が3000箇所以上ある
 
<貫通クラック>

076建物にはこのような貫通クラックがいたるところに存在する。原因はクラックが発生しやすいJIS規格外の粗悪な生コンを使用していたことに加え、南辰のコンクリート管理や打設自体がずさんだったためだ。

 
<漏水によりコンクリート内部の鉄筋が腐食>

tekkinsabiクラック(隙間)から侵入してくる地下水によってコンクリート内部の鉄筋の腐食・錆びが進行していることがあらためて確認された。このような箇所は地下ピットのいたるところにあり、構造体である基礎梁の構造耐力と耐久性を低下させている。基礎梁として成り立っていない状態になっている。

 
<コンクリートに異物混入>

mokuhen構造体である3階梁のコンクリートに木片が埋まっている。生コンはJIS規格外の粗悪なコンクリートを使い、基礎はコンクリートを何層にも打ち継ぎ、レイタンスの除去を行っていないにもかかわらず、「JASS5」に準拠した工事をしていたと、裁判で虚偽の証言をしていた。

 

kikuzuコンクリートに大きな木くずが入っていた。南辰のずさんな工事の一端だ。

 
<ジャンカ>

093癒えない傷口のようなジャンカに突き刺した画びょうが痛々しい。コンクリートが悲鳴を上げている。建物が泣き叫んでいる。ジャンカ・クラックなどのコンクリート不良は3000箇所以上確認された。南辰はJIS規格外のボロボロのコンクリートを使用しており、まったく品質が確保されていない。

 

janaka01柱部分のジャンカ。南辰がJIS規格外の違法で粗悪な生コンを使用していたため、構造体コンクリートのいたるところでコンクリート施工不良が発生している。

 
<コールドジョイント>

053b3階梁下のコールドジョイント。生コン打設の際の管理が適切になされていないため、強度のないコンクートで建設されてしまっている。

 
 

5.南辰(北海電鉄グループ)は「必ず直します」と言いながら現場を引き揚げた

 もし、大覚が南辰に49戸を売っていたら、確実に陥れられていたと思います。なぜならば、販売済みの59戸にこれらの49戸を加えれば、108戸全てが販売済みとなるからです。
 マンションに瑕疵や不具合が多く見つかったので、覚くんは途中で販売を中止しました。多くの瑕疵や不具合について、南辰(北海電鉄グループ)に「手直ししてください」と言っていました。南辰は、「必ず手直しします」と言っていたので、覚くんは「入居後に必ず直す」という条件で契約済のお客様に入居していただきました。南辰が残住居を買い取れば108戸全てを入居させて、マンションが完成したことにしたかったのです。もし、建物の瑕疵を知らずに南辰(北海電鉄グループ)に49戸を売っていたら、瑕疵が発覚したのち、瑕疵物件を販売した会社として大覚が責任を負うことになります。結果として大覚は世間から非難を浴び、大変な事になっていたでしょう。大覚を倒産に追い込み、大覚を乗っ取る南辰の段取りが全て成功していたかもしれません。しかし、そうはいきませんでした。覚くんと社員たちの頑張りによって、地元、世間が大覚を応援してくれたので、なんとか持ちこたえることができました。
 時間が経つに従って、南辰の多くの悪だくみが発覚し、明るみにでてきました。立体駐車場地下ピットは漏水で池のように水が溜まり、ボウフラがわき、悪臭を放っています。JIS規格外の粗悪な生コンを使い、ジャンカ・クラックなどのコンクリート不良が3000箇所以上あり、鉄筋は全部錆び、基礎梁の打ち継ぎ部は一体化しておらずバラバラです。屋根には254トンもの構造計算にない増し打ちをされ、電気室には6600ボルトもの変圧器の上に水の配管が通っています。消火配管も腐り、消防署から是正勧告を受けています。屋上防水ができておらず14階全室に雨漏りが発生し、住居として使い物にならなくなっています。北海電鉄グループさん、なぜこんな酷いことをするんですか? 住宅設備機器は契約通りではなく海外製の安価な三流品を使っていました。これらのスペックダウンは約3億円にも上ります。構造体がバラバラな大津京ステーションプレイスは大きな地震が起これば倒壊してしまいます。このブログの写真を見ればいかに危険な建物か誰でも理解できます。この瑕疵だらけの危険な建物こそが南辰の計画的企みの産物なのです。
 
 
●耐震スリットの欠陥

sl05歪んだ耐震スリットに鋏(はさみ)を突き刺すと壁側ではなく、柱の方に突き刺さった。耐震スリットが柱の方にめり込んでしまっているからだ。柱が歪んで変形した耐震スリットによって断面欠損を引き起こし、柱の鉄筋のコンクリートのかぶり厚さが不足している。構造体に悪影響を及ぼしている。極めて危険な状態だ

 

081鉄筋コンクリート造の建物においては、地震などの力により構造体の柱・梁が損傷しないように、壁との間にスリット(緩衝材)を設置する。これがないと、地震が起きた時に、建物が損傷する恐れがある。現在発覚しているだけでも、大津京ステーションプレイスには75箇所ものスリットの施工不良がある。

 
 
●電気配線工事の施工不備

ad10工事で使われた仮設照明が乱雑に配線された電気ケーブルとともに撤去されることなく放置されている。

 

●584大量の電気配線が全く固定されず、あたかも天井から大量の雨水が落下しているかのようにぶらさがったままだ。奥の方に見えるガス管に、大量の電気ケーブルが無造作に束ねられ、細い鉄線で括られている。通常であれば、これだけ大量の電気配線ならケーブルラックなどを設置し、その上に電気ケーブルを固定させるなど安全性を考慮した施工をしなければならない。南辰の工事はずさんで危険すぎる。北海電鉄グループさんはいろいろな事業をやっているでしょう? この電気配線工事を見てまともな工事だと思いますか? これでも瑕疵がないのですか? 人の命にかかわりますよ。

 

7222電気配線が切断され、むき出しのまま放置されていた。常識では考えられない工事だ。実際に電気が通っているかは不明であるが、仮に使われていない配線であったとしても、この様な状態で放置せず、適切に処理をするべきである。南辰の工事はずさんすぎる。

 
 
●水の配管のある危険な電気室

6600ボルトの電気が流れる変圧器の上に直径25センチの水の配管が通っていた。安全性を無視するにもほどがある。漏水があれば感電し、隣にあるキッズルームで遊んでいる子供たちの命が危険にさらされている。※現在、キッズルームは使用禁止になっています。

 

●628こんな危険な電気室が大津京ステーションプレイス以外にあるだろうか。南辰はこのような危険な工事をしていたから、共用部の施主検査を最後まで拒んでいたのだ。

 
 
●ずさんな工事が原因で防風スクリーンが落下

●118平成25年9月16日未明、台風18号の強風により14階から落下した防風スクリーンの残骸(ざんがい)。重さ約50キロもある防風スクリーンが、下を歩いている人に当っていたら、大惨事になっていたことは間違いない。なぜこの建物だけが台風被害を受けたのか。

 

●1042落下した防風スクリーンガラスが粉々になって飛び散っている。早朝であったため、駐輪場に利用者はなく、人身事故になることはなかった。不幸中の幸いと言うべきか 

 
●悪臭の元を辿ると、管理人室に汚水桝が・・・?

897悪臭がエントランスホールに漂い、住民の苦情が殺到した。悪臭の元を探っていくと、管理人室にたどり着いた。なんと室内に汚水桝が存在していたのだ。図面には載っていない施工だった。すぐそばに大津市の下水管が通っているのになぜそこに繋がなかったのだろうか? まさに嫌がらせだ。

 
 
●基礎梁(きそばり)スターラップ(あばら筋)が切断されている

あばら筋切断01構造体の鉄筋である「あばら筋」を切断した事により、鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートに貫通クラックが入っている。あまりにもずさんな工事だ。構造耐力をおおきく低下させている。

 
 
●システムキッチンの品質が落とされている

tateyokohikaku洗面化粧台(左)は木目が縦方向。システムキッチン(右)は木目が横方向。色目もはっきりと異なっている。契約通りの品質が確保されていなかった。

 
 
●高級エッチングガラスを取りやめ、フィルムでごまかす

hagare4南辰は工事費を浮かせるために、エッチングガラスを普通のガラス(フロートガラス)に変更し、エッチング模様に見えるフィルムをガラスに貼りつけて、ごまかしていた。子供だましとはこの事を言うのだろうか。

 
 

6.南辰(北海電鉄グループ)によって、9年間の血のにじむような苦しみを味わわされた大覚グループ

 北海電鉄の会長さん、南辰の社長さん、黒幕さん、何が目的だったのですか?
 訴訟開始からすでに9年が過ぎました。南辰はこの裁判を長引かせることで、大覚が力尽き、倒産することを待っていたのかなあ…? 南辰は乗っ取りに失敗しただけのことじゃないのですか?
 弊社の評判を落とす為、殺人マンション、幽霊マンションと世間で呼ばれる瑕疵だらけのマンションを意図的につくったのですね。南辰の陰謀によって建てられたこのマンションは地震で倒壊するとんでもないマンションです。防風スクリーン落下事故以来、住民だけではなく、周りの人々も震え上がらせる最悪な建物を建てました。まさに殺人マンションと呼ばれる所以(ゆえん)がここにあります。9年も裁判が続き、世間からは「危険なマンションに近づいてはいけない」と思われています。危険な建物であることが広まり、「友人を招待することもできない」とお客様に言われています。弊社としては、お客様が普通の生活がおくれるように、お客様のためにもこの訴訟が解決することを望んでいます。
 
 南辰は計画的企み、陰謀・謀略によって大覚の資産を奪い、大津京で何を企んでいたのでしょうか? 南辰は本当に酷い、ハゲタカのような会社です。いまでも南辰は大津京から大覚を追い払うためにありとあらゆる手を使って攻撃しています。北海電鉄の会長さん、南辰の社長さん、これらの写真を見てください。もう見て見ぬふりはできませんよ。これらの大津京の駅では一日何千人もの通勤・通学者が乗り降りするのですよ。もし大津京ステーションプレイスが倒壊するような事故が起これば、すぐ隣の京阪大津京駅、JR大津京駅はとんでもない大惨事になります。このマンションの周りにはたくさんの高層マンションがあり、多くの人々が住んでいますよ。どの方向に倒れたとしても大惨事になります。すぐそばに複数の断層があり、大津京ステーションプレイスは地震が起これば必ず倒壊します。北海電鉄グループの会長さん、南辰の社長さん、地震でこのマンションが倒壊し、大惨事になった時に責任が取れるのですか。
 9年間の裁判を通じて大覚は、瑕疵を追及し、南辰の攻撃にも耐え忍んできました。南辰は自らが造った瑕疵だらけのマンションを目の前にしても「瑕疵がない」と未だに言い切っています。とんでもない話です。ウソ・デタラメを言うのはもうやめてください。大覚の地元や世間の方々は全部見抜いていますよ。弊社はこんな建物を残しておくのは極めて危険であると裁判で闘っています。
 
 弊社としては、欠陥建物を建てた南辰の責任を追及し、地元の安全を守り、この裁判を通じて世の中の欠陥建築問題がなくなることを望んでいます。
 大津京を住民とともに、どこにも負けない素晴らしい町にしていきたいと思っています。そのためにも、弊社はこの危険な建物を取り壊し、更地に戻したいと思っております。
 
 次回は南辰(北海電鉄グループ)が弊社に仕掛けてきた数々の計画的企み、仕組まれた罠、陰謀・謀略のからくりを明かします。
 
 乞うご期待!!
 
 
 
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