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(連載第33回)
目 次
南辰が企んだ中小企業を倒産に追い込む罠を仕掛けた陰謀・謀略の手口
~計画的悪の企みの流れ~
●スペックダウンの一例:<粗悪品に変えられたシステムキッチン、洗面化粧台>
南辰は、8年過ぎた今でも瑕疵を認めようとはしません。完成・引き渡しもしていないマンションを、あたかも完成したかのように取り繕って、法律を悪用し、裁判を悪用し、弁護士を悪用し、計画的に企み、訴訟に持ち込んだ。ましてや、完成・引き渡しもしていないマンションを、あたかも完成したかのように施主を騙し、突然訴訟を起こしました。その段取りは、まさに裁判を熟知し、法律を熟知し、弁護士を操る南辰でなければできません。法律の裏をかき、ウソで固めた裁判を、計画的に企み、段取りし、相手を最期まで追い込む。ありとあらゆる手口を使って相手の会社を調べ上げ、法律的に裁判所の中で加害者が被害者を装って、段取りをしていくのが南辰の手口です。こんな段取りをされたら、どんな中小企業も持ちません。法律を悪用して、裁判所の中で料理する。そんなヒドイ話はありませんよ。ウソで塗り固めた主張を押し通し、裁判所の中で料理されれば、世間は納得しますわな。それが南辰の手口なのです。
中小企業の皆さま、次はあなたが狙われるかもしれませんよ。自分の会社は自分で守らなければなりませんよ。他人に頼ったらあきませんよ。中小企業は、問題が起きれば、自分たちが相手と話し合い、納得いくまで相手と話し合って解決するのが一番ですよ。南辰は裁判を熟知しているので、話し合いの場すら持てませんでした。裁判をすれば、よほどの決意と覚悟が無ければ、大きいところには勝てませんよ。建築裁判には莫大な費用がかかりますよ。被害者は自らの責任で瑕疵を立証しなければならないため、建築トラブルに詳しい弁護士を立て、建築専門家・技術者、調査会社を雇い、頻繁に打ち合わせを重ね、裁判所に通わなければなりません。建築裁判は本件のように長期に及ぶことが多く、途方もない出費を覚悟しなければならなくなります。気をつけて頑張ってください。
(覚くんの回想)
<共同事業からの突然の撤退>
関連マンガ→マンガ版「覚くんの日記」第3話
契約図面と工事請書。工事費約18億6千万円の契約図面で請負契約を締結し、その裏で工事費約17億円の図面で建物を建てていた。大覚を騙して、その差額約1億6千万円を不当に得ようと企んでいた。しかし、南辰はさらに材料、設備品目のスペックダウン(品質落とし)を繰り返し、合計で約3億円もの利益を不当に得ていた。そればかりでなく、幽霊マンションと呼ばれる、日本一悪いマンションを建てたのだ。南辰は、それを大覚に押し付けようとする、とんでもない会社だ。裁判が始まってから8年も経つが、いまだに「建物に瑕疵は無い」などと言っている、訳が分からない会社だ。
図面による工事費比較。確認申請図面と契約図面は同じものでなければならない。南辰とマサプランニングは結託して意図的に工事金額の高い図面を作成し、高い工事金額で大覚に契約させた。詐欺に等しい企みだ。
関連ブログ→<得体の知れない第四の図面>(連載第5回)
関連ブログ→<虚偽に満ちた南辰のIR情報>(連載第9回)
南辰は裁判の途中で「最終合意図面」などという得体の知れない第四の図面を持ち出して、「これで合意していた」と主張してきた。契約図面で施工していない事を、自ら認めたのだ。施主大覚に黙って行った3億円にも上るスペックダウン(品質落とし)を正当化しようと企んでいた。「第四の図面」には、施主、施工者、設計監理会社の記名押印はない。
<考察> 南辰と大覚が契約した図面は、俗にいう契約図であり、お互いに監理者を交えた三者が捺印した正式の図面である。実際に工事施工をするために使用した設計図は、確認申請図であり、意匠図に関しては、工事着工時に勝手にモデルルームにおいていた参考図である。また、参考図を工事中に勝手に変更して、製品仕様を変えて、品質を落とした結果、出来た建物を反映させた図面が、竣工図である。
よって、契約図と竣工図との相違点をリストアップして、金額査定したところ、約3億円という莫大な金額を計画的に抜いていたのだ。南辰は、詐欺的行為を契約時、工事中を通じて行っていたのである。
関連マンガ→「詐欺的行為、契約図面のすり替え」
関連ブログ→●スペックダウン:施主に内緒で、勝手に品質を落とし総額2億6千万円を不当に請求(連載第31回)
<考察> 大津京ステーションプレイスの建物に施工された杭本数は、本体22本、階段室2本の計24本であった。
当初契約図の構造図で設計された杭の径サイズと杭主筋本数と杭柱上部の鋼管の厚みが、確認申請図の構造図で提出されたそれらと、全てことごとくサイズダウンされており、本数や厚みが勝手に変更されていたのである。また、杭先端部1メートル程度も鉄筋が挿入されていない杭もあることも判明した。これらの変更によって、当初より大幅に杭強度が低下したのは、誰の目にも明らかである。それに加えて、実際の杭施工においても、杭先端部が支持地盤に到達していないことも、われわれの現地での土質ボーリング調査で判明した。
調査方法は、打設された杭から1メートル程度離れた位置で杭長よりも深くまでボーリング調査を行って、ボーリング穴に超音波探傷可能な検査装置を下ろして、杭の鉄筋配筋状況と杭姿を確認した調査であった。
この調査の結果、次のような重大な瑕疵が新たに見つかったのである。まず、調査を行った6本のうち2本において、杭先端部が設計で決められた地耐力を持った地盤に未到達であった。他の4本はその地盤に必要な埋め込みが不足していた。
もし、大地震でも起きれば、この杭の施工瑕疵のせいで、マンションが倒壊することは十分予想が出来る。
関連ブログ→●杭(くい)工事の不正と品質落とし(連載第32回)
関連マンガ→「キケン!杭が支持層に到達していない!」
<契約前に仕組まれていた詐欺まがいの工事>
大覚が後日入手した極秘文書。南辰は、1億2千万円以上もの金額を、東建物と相談していた・・・?? 南辰が、大覚に対する計画的企み・罠を仕掛け、陰謀・謀略を巡らせていた、一つの証拠だ。
南辰と東建物は、どんな相談をしていたのだろう? ここには、金額が1億2千万円となっているが、実際には、もっと大きな獲物を狙っていたに違いない。
さらに、ここには「杭工事全額」として、5千5百万円の記載があるが、大覚との請負契約においては、約9千150万円となっていた。驚くべきことに、大覚との契約では、工事金額が2倍近くにまで水増しされていたのだ。
大覚を計画的に倒産に追い込む段取りを考えていたのではないだろうか。これは一つの餌にすぎない。
契約時の工事請書の内訳明細書には、杭工事の費用として約9千150万円が計上されている。ところが、弊社が入手した南辰が送信元の極秘文書には「杭工事全額」として5千500万円と記載されている。意図的に実際の工事費より大幅に高い工事金額で大覚に契約させ、水増しした3千650万円もの金額を大覚からだまし取ろうと初めから計画していたのだ。これを詐欺と呼ばずして、いったいなんと呼んだらいいのだろうか?
設計監理会社マサプランニング朴(ぱく)氏立ち会いによる杭工事の写真。不正な杭工事の例を挙げると、杭の直径は契約図面では2メートルなのだが、実際に施工された杭の直径は1.8メートルだった。さらに、鋼管の厚みも、16ミリから14ミリに変更されていた。裏で何種類もの工事費の異なる図面を描いていたのは朴氏だ。杭工事以外でも、南辰と結託し会社ぐるみで多くスペックダウン(品質落とし)に関わり、詐欺まがいの工事で誤魔化した工事代金を関係者と山分けしていたと思われる。大津京ステーションプレイス建設工事で甘い汁を吸っていた一人ではないだろうか…。
関連ブログ→◆覚くんが見抜いた南辰のウソ:<暴かれたウソ①>(連載第7回)
関連ブログ→●杭(くい)工事の不正と品質落とし(連載第32回)
関連マンガ→マンガ版「覚くんの日記」第5話
関連マンガ→マンガ版「覚くんの日記」第7話
南辰によるスペックダウン(品質落とし)は枚挙にいとまがない。工事請書に記載されているシステムキッチンと洗面化粧台の見積もり金額の合計は約4千万円。大津京ステーションプレイスの各住戸に設置されたこれらの設備品が正規品であれば、妥当な金額と言えるかもしれない。しかし、大覚が調査をすると、カタログにも載っていない非正規品であることが分かった。アジアのどこかの倉庫で余っていた材料を使って作らせたような粗悪な製品と言っても過言ではない。南辰は設計監理会社と結託してスペックダウンを繰り返し、不当な利益を得ていた。
見つかった不具合の手直し工事を依頼する文書を南辰に送った。その中でシステムキッチンと洗面化粧台の木目方向が縦と横で異なっていることについて報告を求めた。南辰からは何の返答もなかった。当時、きちんとした検査も終わっておらず、建物の安全性、設備の品質が契約通りのものか施主として確認できる状態ではなかった。システムキッチン、洗面化粧台は契約していた品質から程遠い粗悪品であり、南辰に誠意をもって対応してもらわなければ、事業主として自信を持ってマンションを分譲することは到底できなかった。
関連ブログ→●システムキッチンの品質が落とされている(連載第32回)
<考察> 設計図では、生コンクリートの品質は、設計基準強度によるものとされていた。通常JASS5において、生コンクリートはJIS規格に則った製品使用が義務づけられている。規格外のコンクリート材料使用の際には、国土交通大臣の個別認定を受けた材料を使用することが義務づけられているのは当然である。
しかし、南辰は、確認申請図と異なった、水セメント比強度仕様の生コンクリートを使用したのである。
セメント量が少ないことにより、当然材料費は安価になる。強度も当然低くなる。南辰は公的検査機関、担当官庁、発注者にも無断で、主要材料である生コンクリートの品質規準を勝手に変更してしまって、後でその行為がバレれば、「大津市と確認検査機関に電話によるヒアリングで許可を得た」というような詭弁をろうして煙に巻く始末であった。
このような、法律違反および契約違反をおかしたことにより、大覚が蒙った被害は誠に甚大と言わざるを得ない。
※JASS5は「鉄筋コンクリート」の工事標準仕様書。日本建築学会の建築標準仕様の一つで、建築工事の教科書とも言えるもの。
南辰が訴訟を提起する約ひと月半前の平成21年11月20日、大覚は南辰に対し、コンクリート工事の様々な不正を問い正す文書を送っていた。コンクリート強度に関する工事、JIS規格外の生コン(水セメント比発注)に変更した経緯、品質確保の為に南辰がどのような検査を行ったのか報告するように求めていた。当時南辰から明確な返答はなかった。金谷現場所長は下請業者からの裏金確保と焼き肉代をせびることに忙しく、建物の品質確保、安全確保などを気に掛けることはなかった。北海電鉄と南辰の品質管理、安全管理はかくもずさんなものなのだ。
関連ブログ→●JIS規格外の違法コンクリートを使用していた(国土交通大臣認定なし)(連載第30回)
関連ブログ→●不当な生コンのスペックダウン(連載第31回)
関連マンガ→「違法コンクリート」
本件のコンクリート工事では材料だけでなく施工にも大きな問題が隠されていた。南辰はJIS規格外の粗悪な生コンを使用していただけでなく、コンクリート打設においてもレイタンス除去、目荒らしなどの打継ぎ処理をやっていなかった。そのため写真のように打ち継ぎ部のコア抜きをすると簡単にコンクリートが分離した。基礎は幾層にも分離し、各階もバラバラの構造体として極めて危険な建物であることが判明している。
関連ブログ→①基礎梁の鉛直打ち継ぎ不良によるコンクリート一体化不成形(連載第19回)
関連ブログ→②基礎梁の水平打ち継ぎ不良によるコンクリート一体化不成形(連載第19回)
関連マンガ→「建物がつぶれる…!」
関連マンガ→マンガ版「覚くんの日記」第11話
南辰が屋上に250トンもの余分なコンクリートを打設したことにより、屋根の形状がパターゴルフ場のように波打っている。確認検査機関、大津市に確認したところ、南辰から確認申請の計画変更が出された事実はなかった。建築会社としての当然の手続きもしない、それが南辰という会社だ!!
<考察> 屋上パラペットの立ち上がり寸法が、通常25センチ程度必要であるところ、現況は、4センチ程度と極端に低い箇所が見つかった。スラブ厚を確認するために、現地コアをあけて調査したところ、スラブ厚が40センチの箇所が見つかった。つまり、構造スラブ厚20センチのところ、さらに20センチもの余分なコンクリートが打設されていたことが判明した。このような、違法な増し打ちがなぜ行われたのかは、いまだに不明なままだ。この施工も南辰現場監督の施工計画の誤りの成せる所業・・・?
立ち上がりが低いため、防水層下側に漏水し、14階室内に雨漏りが生じた。結果として、人間が住めない、カビだらけの部屋ができてしまったのである。
通常なら立ち上がり寸法は二十五センチ以上あるが、このマンションではわずか四センチしかない。 こんなわずかな隙間では防水シートを固定する「押え金物」を、百七十℃もある高温のアスファルトの上に腹ばいになって施工することは不可能だ。この隙間から雨水が防水層の裏に周り込み14階室内に大量の雨漏りをもたらした。
瑕疵のオンパレードのマンション14階は大量の雨漏り発生後、カビ、キノコ、コケのパラダイスと化してしまった。もはや人が住める状態ではない。
関連マンガ→マンガ版「覚くんの日記」第12話
関連ブログ→③ 二百五十四トンのコンクリート増し打ちによる余分な屋根荷重(連載第19回)
関連マンガ→「凸凹(デコボコ)屋根」
南辰による唐突な訴訟提起の4か月前、9月23日に現場を見に行くと、エントランスホールの天井が契約と異なる、まるで事務所の天井のような岩綿吸音板の素地仕上げになっていた。黄色枠内写真は大覚が手掛けた別のマンションのエントランスホール天井。
関連ブログ→③ 二百五十四トンのコンクリート増し打ちによる余分な屋根荷重(連載第19回)
関連マンガ→マンガ版「覚くんの日記」証人尋問シリーズ第1話
<施主を前にした金谷所長の悪態>
関連マンガ→マンガ版「覚くんの日記」証人尋問シリーズ第1話
金谷所長は下請業者と結託して裏金作りに励んでいた。生コン業者に対して架空の請求書を提出させ、三百九十八万円水増しした代金が生コン業者に振り込まれると、そのうちの百九十五万円を金谷個人の口座に振り込ませていた。他の業者とも・・・?
関連ブログ→<悪事を極めた南辰>(連載第3回)
関連ブログ→現場所長の裏金問題(連載第30回)
関連マンガ→マンガ版「覚くんの日記」第3話
関連ブログ→全百八戸のうち五十九戸のみの施主検査(連載第2回)
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』証人尋問シリーズ第6話
関連ブログ→同社(大覚)も本物件の表示登記を完了した(連載第9回)
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』証人尋問シリーズ第6話
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』第9話
・建築基準法37条違反:JIS規格外の水セメント比発注の生コン使用を秘匿していた。
関連ブログ→<不当な生コンのスペックダウン>(連載第31回)
・建築基準法6条違反:構造計算にない250トンもの余分なコンクリートを屋根に増し打ちした。施工前に事業主の承認を受けていないだけでなく、確認申請の計画変更も行っていない。
関連ブログ→●屋上工事の不備(連載第3回)
関連ブログ→◆南辰が企んだ悪のシナリオ:<南辰のウソ②>(連載第7回)
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』第7話
南辰は、ずさんな工事を繰り返し、多くの材料・設備品目の品質を落として、安全性を無視したマンションを建てた。親会社の北海電鉄は公共性の高い鉄道会社だ。多くの人々の命を預かる企業として、子会社を管理・監督する責任が問われている。
関連ブログ→<南辰がマンション住民に配布した文書>(連載第14回)
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』証人尋問シリーズ第6話
工事請書に記載されている引渡期日は「平成21年10月31日」だが、南辰はこの期日を守らなかった。初めから建物を完成させる気はなく、大覚にその場しのぎの言い訳を繰り返し、訴訟を起こす準備をしていた。
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』第7話
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』第5話
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』第7話
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』証人尋問シリーズ第7話
大覚が南辰に手渡した建物の確認と手直しを求める依頼書。南辰の工事には当時から多くの不審な点が見受けられた。それらについて南辰に問いただし、契約通りの建物を引き渡してもらうよう求めることは事業主として当然のことだった。
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』第7話
<南辰からの一方的な請求>
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』第8話
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』第8話
関連マンガ→「建物の引渡しはいまだに完了していないのに!?」
大覚は南辰に第二回施主検査で見つかった不具合の手直し工事を依頼した。すでにお客様が入居しているため、早急に手直しの対応をしてほしかった。南辰は「必ず直します」といい返事だけを金谷所長にさせて、全く対応しようとせず、残代金を払わなければ手直し工事はしないと言い出した。当時大覚が南辰に送った手直し要求事項(写真)の8番目には、数年後に台風の影響で14階共用廊下から落下し、あわや大惨事になるところだった防風スクリーンの脆弱な設置を手直しするように要求している。南辰は大覚からの手直し要求を一顧だにせず、現在に至っている。防風スクリーン落下事故の際に南辰社長は「瑕疵はない。安全性は確保されている」と住民の不安を逆なでする内容の手紙を送ってきた。
14階共用廊下から落下した防風スクリーンの残骸(ざんがい)。大覚が南辰に手直し要求を送ったのは平成21年12月、事故が起きたのは平成25年9月のこと。約5年の歳月を経て、南辰の蒔いた悪の種が芽を吹き、恐ろしい形相でマンション住民を襲った。周辺住民までも巻き込み、人々を恐怖のどん底に突き落とした。南辰による唐突な訴訟提起前夜の平成21年12月、マンションは未完成で多くの箇所に不審な工事の痕跡を伺わせていた。そんな状態で大覚は危険なマンションの引き渡しを受けることなど、できるはずがなかった。
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』第8話
関連ブログ→完成もしていないマンションを買い取る?(連載第2回)
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』証人尋問シリーズ第5話
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』証人尋問シリーズ第7話
12月中旬に南辰から届いた通知書。南辰はお客様がすでに入居していることを盾にとり、引渡しは完了し、手直し工事も完了していると主張している。支払いに値しない建物を造り、大覚が支払いたくても支払えないようにさせているのは南辰だ。南辰は裁判を起こせば、大覚がすぐに引き下がると思って、一方的で高圧的な通知書を送ってきた。12月17日の時点で、手直し工事は完了どころか着手すらしていない。大津市と確認申請機関を騙して取得した建築確認検査済証を盾に、裁判になれば大覚に勝ち目はないと勝ち誇ったような言い分だ。南辰は自らが描いたシナリオに従い、この通知書送付からわずか数週間後に訴訟を提起してきた。
大覚が南辰社長宛てに送った手紙(南辰「通知書」への返答)。大覚は終始一貫、話し合いによる解決を呼びかけていたが、南辰から誠意ある返答は最後までもらえなかった。南辰は、現場の金谷所長も本社の榎課長らもすでに数か月前から訴訟ありきで画策していたのだ。
関連ブログ→◆南辰が企んだ悪のシナリオ:<南辰のウソ⑤>(連載第7回)
南辰は電気室にも悪の種を蒔いた。六千六百ボルトの電流の上に直径二十五センチの水の配管を施工したのだ。さらに危険なことに、金谷所長らはこの電気室内に材料やゴミを置きっぱなしにして、現場から引き揚げた。引火性の薬品類は大覚が別の場所に移動しなければならなかった。金谷らは何を考えて、危険な薬品類を高圧電流の流れる電気室に置き去りにしたのだろうか。
大津市が定める火災予防条例には「変電設備」について「水が浸入し、又は浸透するおそれのない位置に設けること」とある。また「可燃性又は腐食性の蒸気又はガスが発生し、又は滞留するおそれのない位置に設けること」とも明記している。南辰は法律、条令を遵守するという建築会社として当たり前のことをおろそかにして、危険極まりない建物を造り、住民を恐怖に陥れている。住民の安全を考えたら、このような工事はできない。あまりにも悪質だ。
地震が発生し、配管から漏水するようなことが起これば6600ボルトの電流が流れる電気室は大惨事になる。電気室の隣にはキッズルームがある。こどもたちが危険にさらされる。
関連マンガ→「危険な電気室!」
<考察> 通常、電気室内には水周り給水、排水管の同居は考えられない。関西電力の竣工検査時には指摘されて改善しなければ検査は合格しない。電動モーターによって駆動するエレベーターの昇降路(EVシャフト)内に樋(とい)配管等の水周り配管設置がご法度であるのと全く同様のことである。エレベーターの設備検査時に、もしその様な施工があれば検査は不合格となり、改善をしなければ使用許可が下りないのは自明である。電気室内の排水管設置は関西電力から是正勧告が出された。
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』第6話
南辰が大阪地方裁判所に訴訟を提起してから8年の歳月が経った。多くの事実が明らかになった現在、大阪高等裁判所で控訴審を闘っている。
関連マンガ→マンガ版『覚くんの日記』第8話
金谷所長らは多くの工事を未施工のままほったらかして現場を引き揚げた。雨水貯留槽地下ピットに降りるためのタラップは途中で無くなっており、仮設のはしごが、木を付け足し、針金で括(くく)りつけただけの危険な状態のまま放置されていた。このような状態では危険過ぎてだれもメンテナンスに降りることができない。
<考察> 深さ7メートルにもなる雨水貯留槽地下ピットに下りるための昇降路は、設計図では、ステンレスタラップをコンクリート躯体に打ち込んだ上に、墜落防止用の防護設備が施工されるべきであった。しかし、実際は、防護設備が施されてない上に、打ち込みタラップの途中が1メートル以上も抜けている状態であり、それをつなぐ様に、木の切れ端に番線を使用して結束しただけの、非常に危険な状況であった。
つまり、タラップを打ち込み忘れた上に、新たに設置することもなく、仮設用に梯子を設置しただけの出鱈目な施工を行っていたのである。。
尚且つ、タラップに近接した雨水パイプに至っては、7メートルの位置からピット底まで伸張されることなく、寸止め状態で放置されていて、雨天時には、大音響の落下水の騒音がマンション上階にも響きわたって、苦情が来た位であった。
雨水貯留槽の中を調査すると、二つのポンプの間になんと南辰が置きっぱなしにした箒(ほうき)がはさまっていた。周りには廃材やゴミが散乱していた。雨水貯留槽を工事途中でほったらかし、ピット内の清掃すらせず、南辰は現場を引き揚げたのだ。あまりにも施主を馬鹿にしている。建物がこんな状態では引渡しができるわけながない。
関連マンガ→「謎の音の正体」
大覚は手直し工事が完了すれば、請負残代金を支払うと言っていたのに、南辰は大覚の手直し依頼に全く対応しなかった。大覚は南辰がすでに裁判を起こしたことさえ知らず、手直しの依頼について回答を求める書面を送った。また当時、完成・引き渡しが完了したという主張とは裏腹に、南辰は竣工図を施主大覚に提出しておらず、裁判が始まってから急ごしらえで郵送してきた。
1月15日付で大覚が南辰社長宛てに送った手紙。大津京ステーションプレイスが地域デベロッパーとしてお客様に自信を持って提供できない状態であり、このままでは会社が窮地に追い込まれることを説明し、早期解決に向けて話し合いに応じていただきたいとお願いした。しかし、南辰から返事はなかった。南辰に大覚の切実な訴えが届くことはなかった。最後まで大覚の呼びかけに耳をかたむけることはなかった。
コメント
南辰って上場企業を語った詐欺グループなんですか?
住む人の気持ちを考えた事も無いんでしょうね!
瑕疵は無いと言うなら、そのマンションに住めよって思う。
裁判所も明らかに詐欺だと分かるでしょ?
誰が一番悪い奴なのかは一目瞭然。
もっともっと、メデイアを動かして世間に伝えましょう。
拡散します
大覚さん!
がッばってください!
サッシ工事は完全な手抜き工事です!