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劇画版『新・覚くんの日記』
第10話
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(連載第40回)
目 次
第十七章 苦しみに耐え、嫌がらせに耐え忍んだ3200日・後編
<違法生コン使用とずさんな品質管理が瑕疵だらけのマンションを生んだ>
ません) ~
JIS規格にはコンクリートに使用する水の量(単位数量)が定められており、工事でコンクリートを使用する前の検査で、単位水量の測定を行うことが定められている。南辰(北海電鉄グループ)が裁判所に提出した資料には、大津京ステーションプレイス新築工事に使用したコンクリートは単位水量を185 ㎏と定められている。単位水量の測定で±20㎏以上あれば使用を禁止しなければならない。ところが、南辰(北海電鉄グループ)が提出した写真を検証すると164.9kgとあり、単位水量測定が-20㎏以上のコンクリートが使用されていた。使用してはいけない危険なコンクリートが使用されていたのである。南辰(北海電鉄グループ)がずさんな品質管理をしていたことが明らかになった。
コンクリートを使用する前の検査において、黒板の数値が同じなのに、全く形状が異なっている。さらに通常ならばあるはずの数値を測定する為のスケールが写っていない。意図的に検査を誤魔化していたことが覗える。この検査の目的は、コンクリートの柔らかさ(スランプ値)を測定し、適正かどうかの判断をする検査であり、規定値を超えればそのコンクリートは使用できない。南辰(北海電鉄グループ)は、鉄筋工事でも黒板の数値のみ改ざんをしていた。南辰(北海電鉄グループ)がコンクリートの品質管理もデタラメであることは疑いの余地がない。
スランプ試験解説。スランプ試験とは、凝固前の生コンクリートの流動性を示すスランプ値を求める試験。スランプ値が大きくなるほど生コンクリートの流動性が高いことを示す(単位はcm)。上記参考写真の「スケール」を見ればスランプ値が18cmであることは誰が見てもわかる。しかし、南辰(北海電鉄グループ)が提出したスランプ試験の写真にはスケールが存在せず、南辰(北海電鉄グループ)の試験そのものに信憑性がないことを物語っている。
工事の記録写真を残すのであれば、測定する箇所にスケールをあてスケールの数値を写真に残すものだ。しかし南辰(北海電鉄グループ)が裁判所に提出した工事記録写真(南辰スランプ試験写真)には、スケールがあてられておらず、「黒板に書かれた数字はデタラメだ」と言わざるを得ない。南辰(北海電鉄グループ)は過去にも黒板の数字を書き換えて工事記録写真をごまかしていた。
南辰(北海電鉄グループ)は、裁判中にしぶしぶ、生コン工事中の写真を提出してきた。そこには、工事記録写真としながらも、スケールも当てられておらず、到底、生コン工事が適切に行われていたとは証明できないものであった。上の黒板には、「フロー値37×37cm」とあるが、下の南辰(北海電鉄グループ)の写真には、そのフロー値を示す、スケールも当てられていない。黒板の記載は、全く信用できない。工事もデタラメ、記録もデタラメ、それが南辰という会社だ!!
コンクリートはセメントに対して水の量が増えれば、強度が下がる。つまり、本件のような大規模な建物のコンクリートを打設する場合、雨の日にコンクリートを打設すると、雨水がコンクリートに入り、加水状態となる。つまり、規定値を超えた水の量によってコンクリートの強度が低下し、硬化不良(ジャンカ、コールドジョイント)やひび割れ(クラック)が発生する。南辰(北海電鉄グループ)が裁判所に提出したコンクリート検査の写真を見ると、雨合羽や傘をさして検査を行っていたことが分る。その時に検査したコンクリートは極度に柔らかく流動性の高い(シャバシャバな)状態であった。それを誤魔化すために南辰(北海電鉄グループ)は黒板の数値を改ざんしていた。やってはいけないことを平気でやったのであり、建設会社として極めて悪質である。その結果、本件建物は、ひび割れ、ジャンカなど3000箇所以上のコンクリート不良が確認されている。施主である大覚と大津市建築行政に黙って違法なコンクリートを使っていた。検査もデタラメ、施工もデタラメ、管理もデタラメ、コンクリートもデタラメ、建築もデタラメ、計画的企みのためにウソを平気でつくのが南辰(北海電鉄グループ)という会社だ。
波打つ屋上。南辰(北海電鉄グループ)が約二百四十五トンもの構造計算にない余分なコンクリートを大覚に無断で増し打ち施工していたため、屋上の形状はパターゴルフ場のように波打っている。南辰(北海電鉄グループ)は役所に変更届けを出していなかった。確認申請機関をだまして、検査済証を取得していたことが明らかになった。
大津京ステーションプレイスの屋上はいびつな形状をしている。設計図にない245トンもの余分なコンクリートが増し打ちされているからだ。この余分なコンクリートのせいで周囲のパラペット(立ち上り)が極めて低くなっている。このような極端に低い立ち上りでは防水施工がまともにできるわけがない。
●漫画ブログ「テレビ取材への南海辰村建設の回答はウソばかり」
http://daikaku-saiban.com/manga/1013867504/
南辰(北海電鉄グループ)は確認申請の変更届も提出しておらず、建築基準法違反の工事をしていた。それは雨水勾配(うすいこうばい)を確保するために屋根に余分な約245トンものコンクリートを増し打ちするという常識では考えならない工事だった。設計時の構造計算では算定されていなかった屋根荷重が建物の構造耐力を低下させている。このコンクリート増し打ち工事により、屋上外周部のパラペット立ち上がり寸法が低くなっている。極端に低い立ち上りの高さはわずか4センチしかなかった。人の手も入らないわずかな隙間では、固定金具も施工できず、まともな防水施工ができるはずがなかった。
立ち上がりが低い箇所の防水層をめくると、雨水が入り込んでいた。屋根スラブ(コンクリート床面)に接する防水シートが立ち上がりの奥まで達していないことも判明した。立ち上がりが極端に低いために奥まで手が届かず、ずさんな工事を放置して防水施工を終わらせていたのだ。防水シートが屋根スラブを隙間なく覆っていなければ、防水の機能を果たせるはずがない。南辰(北海電鉄グループ)の工事はずさんすぎる!
調査のために防水層をめくると、やはり雨水が入り込んでいた。防水の役割を全く果たしていない。台風などで大雨に襲われると防水層の下に雨水が廻りこみ、ダダ漏れ状態の雨漏りを発生させている。
黒いキノコのようなカビが壁紙に貼りついている。大量の雨漏りによって14階はどの部屋も、カビ、コケ、キノコ等が発生し、到底、人間が住める状態ではない。
不気味なキノコと黒カビが交じり合っている。見ているだけで気分が悪くなってくる。14階室内は激しい漏水によって部屋中が湿気だらけになり、何もかもがカビだらけで不気味なキノコまで生え、空気さえも腐っている。激臭が鼻をつき、涙も出て、息もできない。まともに立っていることさえできない。
床一面に緑色のコケが大量に発生し生臭く湿気で、歩こうとすると床はヌルヌルとすべり、立っていることさえ困難だ。壁にはカビ、キノコ、キッチン周りの床は抜け落ち、池のように水が溜まっている。こんな部屋に長く居たら発狂してしまう。
平成27年9月15日に実施された現地見分の前日、打ち継ぎ部のコア抜き箇所を決定するために南辰(北海電鉄グループ)自らが基礎梁の鉄筋探査を行い、配筋の間隔を測定した。この測定により、基礎梁コンクリート内のあばら筋の間隔が、本来あるべき間隔よりも10センチ以上広い箇所が多数あることが露呈した。鉄筋工事における南辰の手抜きを自ら証明してしまったのだ。
基礎梁の配筋間隔を鉄筋探査機で調査すると、配筋間隔が設計より広くなっている箇所が何十カ所も発見された。上の写真は、140ミリ、150ミリの配筋間隔だが、本来は100ミリ間隔で配筋されなければならなかった。いたる所で鉄筋の本数が少なくされていた。
南辰(北海電鉄グループ)の工事記録写真を調査すると基礎梁のスターラップ(あばら筋)が密着していない箇所が数多く見つかった。鉄筋を密着させなければ、せん断補強として有効に作用せず、構造耐力の著しい低下を招く。基礎梁コンクリートが打ち継ぎ部で一体化していないばかりか、コンクリート内部でも鉄筋が一体化していなかったのである。それなのに、南辰(北海電鉄グループ)ネズミ部長は現地見分のコア抜き調査で自社が抜いた基礎梁打継ぎ部のコアが割れると「鉄筋が入っていればコンクリートはくっ付いてなくても大丈夫」とそれまでの主張を180度変更してきた。コンクリート工事だけでなく、鉄筋工事もずさんな南辰(北海電鉄グループ)!コンクリートの品質も管理もダメ!コンクリートもダメ!鉄筋もダメ!建物の安全性が確保されていないことは明白だ。デタラメな施工だ!
南辰(北海電鉄グループ)の工事記録写真。建設工事では鉄筋の継ぎ手部は鉄筋同士重ねて密着し、一体化させなければならない。鉄筋を密着させなければ、せん断補強として有効に作用せず、構造耐力が低下し、建物の安全性が確保できない。ずさんな鉄筋配筋に加え、ずさんなコンクリート打設により危険な建物が作られてしまった。大きな地震が来れば倒壊してしまう。
南辰(北海電鉄グループ)の工事記録写真。スターラップ(あばら筋)の2段目と3段目の鉄筋が密着していない。このままではだるま落としのように建物が崩れてしまう!ずさんな工事だ!!
平成27年9月15日に実施された現地見分のコア抜き検査前日に南辰(北海電鉄グループ)は大津京ステーションプレイス基礎梁の鉄筋探査を行った。南辰(北海電鉄グループ)は工事記録写真のみならず、鉄筋探査でも、あばら筋が重ね継手部で密着していないことを自ら証明した。この鉄筋探査の翌日、南辰(北海電鉄グループ)が抜いた基礎梁水平打継ぎ部のコアは4本全て打継ぎ部で真っ二つに割れた。その後の裁判で南辰(北海電鉄グループ)は「鉄筋が入っていればコンクリートはくっ付いていなくても大丈夫」とそれまでの主張を180度変更し、建築専門家や有名大学名誉教授らを使って自社に都合のよい意見書を書かせ、裁判を混乱に導き、長期化を図った。しかし、コンクリート打設も鉄筋の配筋もこれほどの手抜き工事であれば、どのような工学的理論も机上の空論でしかない。南辰(北海電鉄グループ)に加担した工学博士らは南辰(北海電鉄グループ)によるずさんな工事の現場を見に来ていなかった。ずさんな工事を積み重ねてまともな建物が出来るわけがないことは、建築知識のない者にも容易に理解できる。
大覚の調査でも、あばら筋の重ね継手部で鉄筋同士が密着していない箇所が多くみつかった。南辰の工事は本当にずさんだ。
(2)本件建物を解体し更地にするため、競売落札分50戸を元に戻してください。弊社が買い取る58戸分及び解体を補償してください。
(3)前渡金を戻してください。
(4)逸失利益を補償してください。
(5)南辰(北海電鉄グループ)によって競売にかけられた山上町土地を戻してください。
(6)南辰(北海電鉄グループ)によって競売にかけられた厨子奥土地を戻してください。
(7)南辰(北海電鉄グループ)によって競売にかけられたマンション1室を戻してください。
南辰(北海電鉄グループ)は打ち継ぎ部に適切な処理(レイタンスの除去)をしていなかった。本来ならば、基礎梁は一体化しているはずなのだが、実態は、上の絵で色分けしたように、基礎梁がバラバラになっていた。建物の重要な基礎が積み木を積んだだけの状態だった。さらに建物の上階を調査すると、1階から14階までの各階打ち継ぎ部が全部分離していることが判明した。
●漫画ブログ「上から下までバラバラのマンション」
http://daikaku-saiban.com/manga/1039112233/
鉄筋コンクリート造の建物におけるコンクリート工事は、1階から最上階まで順次コンクリートを打ち継いで建設する。各階の床レベル(床面)のコンクリート打ち継ぎ面は、コンクリートが一体化するための適切な打ち継ぎ処置が必要だが、南辰(北海電鉄グループ)はこれを怠っていた。一体化していないため、各階が積み重なっているだけだ。地震が来たら、だるま落としのように崩れ、バラバラになってしまう。
●漫画ブログ「上から下までバラバラのマンション」
http://daikaku-saiban.com/manga/1039112233/
各階床レベルのコンクリート打ち継ぎ部を調査するために、コンクリートコアを採取した。その結果、打ち継ぎ部は床レベル打継面で一体化していないことが明らかになった。各階床レベルでのコンクリート打ち継ぎにおいて南辰(北海電鉄グループ)が打継処理を全く行っていなかったため、コンクリートが一体化していなかったのだ。地震時にすべり破壊が生じる危険性が極めて高い。
平成27年9月15日の大阪高裁裁判官立会いによる現地見分の調査では東階段と西階段の床レベルのコンクリートコアを採取し、打ち継ぎ部の状態を調べた。
コアを抜いた穴の中をよく見ると、打ち継ぎ目の線が横に走り、コンクリートが分離しているのが見て取れる。
採取したコンクリートコアは床レベルで一体化していないことが明らかになった。すなわち、大津京ステーションプレイスは基礎部だけでなく、建物全体でコンクリートが全部バラバラだった。
貫通クラック。構造体コンクリートに斜めに走るクラックは裏側まで貫通している。この建物は縦に、横に、斜めに隙間が開いている。鉛直打ち継ぎ不良、水平打ち継ぎ不良、コールドジョイント、貫通クラック。コンクリート強度が確保できないJIS規格に違反した生コン、異物混入、無数のジャンカ。断面欠損。バラバラな構造体。これほど危険な建物をこのまま放置すれば、地震で倒壊してしまう。建物の周囲には複数の高層マンションおよびJR湖西線、京阪電車が存在している。大地震時には四方八方どのように倒れても、周辺に甚大な被害をもたらす。
貫通孔補強筋(かんつうこうほきょうきん)施工不備によるクラック(ひび割れ)。貫通孔(かんつうこう)は基礎コンクリートに孔(あな)を開けるため、どうしても強度が低下する。その為に孔(あな)周辺に補強筋を設置することが義務付けられている。しかし南辰(北海電鉄グループ)は基礎にとって重要な補強筋を設置しなかった。その結果、基礎部の構造耐力が低下し、コンクリートがひび割れてしまった。南辰(北海電鉄グループ)の手抜き工事は建物のいたる所で発見されている。
耐震スリットとは、大きな地震が発生した際に、RC(鉄筋コンクリート)造の建築物の柱や梁、さらには架構全体が破壊しないように、柱際、梁上、梁下などに設ける緩衝材のこと。建物の構造体と、袖壁など(雑壁)を切り離す目的がある。写真(上)では耐震スリットが柱内にめり込んでおり、断面欠損状態になっている。地震時には重大な損傷が発生する。
壁側に設置されるべき耐震スリットが柱の方にめり込んでしまっている。そのため、柱のコンクリートに断面欠損(柱のコンクリート寸法が耐震スリット分小さくなっている)が生じ、建物を支える構造体である柱に必要な強度が得られない。南辰(北海電鉄グループ)のずさんな工事によって大津京ステーションプレイスは非常に危険な建物になっている。
「かぶり厚さ」とは鉄筋を覆っているコンクリートの厚さ、つまりコンクリートの表面から鉄筋の表面までの距離のこと。充分なかぶり厚さがないと設計通りの強度が得られない。上の写真では、耐震スリットがずさんな施工によって構造体の柱にめり込み、柱の鉄筋に必要なかぶり厚さが確保できていない状態だ。柱としての構造耐力不足をもたらしている。建物が危険に晒されている。ずさんな工事と言う他ない。
調査をすると耐震スリットが正常な位置に存在せず、デタラメな位置に歪んで施工されていた。南辰(北海電鉄グループ)のずさんなコンクリート打設によって耐震スリットが歪(ゆが)み、変形したままコンクリートの中に埋まってしまったのだ。写真のように耐震スリットはコンクリートの異物となりクラックが発生している。建物の耐震性能を上げる目的の耐震スリット施工が、建物を危険なものにしている。こんな施工をして南辰(北海電鉄グループ)は恥ずかしくないのだろうか?
基礎部にあまりにも多くのクラックが存在しているので、大覚はクラック箇所のコンクリートコアを抜いて内部がどうなっているのか調査を行った。すると、多くの箇所で耐震スリットが変形し、歪んでコンクリート内部に異物として入っていた。南辰(北海電鉄グループ)の工事はずさんで悪質だ。基礎コンクリートの水平打ち継ぎ不良、鉛直打ち継ぎ不良、無数のジャンカ、クラックによって基礎はバラバラ状態だ。こんな危険な建物を建てていながら南辰(北海電鉄グループ)は未だに「建物に瑕疵はない」と主張している。
南辰(北海電鉄グループ)は、壁内の耐震スリット施工箇所にドライバーを突き刺した写真を裁判所に提出した。ドライバーが突き刺さったので耐震スリットが施工されている事を証明しようとしたのだが、大覚があらためて調査するとドライバーは、解説図のように、壁の途中までしか入っていないことが明らかになった。壁と床の縁が切れていないため、地震時に耐震スリットとしての機能を果たさない。ずさんで危険な施工と言わざるを得ない。
解決を望んでいません。信用・信頼を取り戻したいと切に願っています。
コメント
既にご存じかと思われますが、2020年3月3日に最高裁は南海辰村側の上告不受理を決定しているとお伝えしておきます。