<瑕疵と減額の数々 計画性のない施工 その1>
このマンションには、一般の方には分かりづらい減額工事(詐欺)が潜んでいた。
(1)南辰はインターネット設備工事をやっていないのに、工事をしたことにして請求してきた(千七百万円)
契約図面には記載のあった各住居へのインターネット配線・配管は、別途工事となった。このため、竣工図面からは全て削除されている。通常ならば減額すべきであるが、南辰は減額せず請求している。
大覚がインターネット業者と結んだ設備構築契約書。各住戸へのインターネット配線・配管の工事費用は別途業者負担となった。
大覚がインターネット業者と結んだ設備構築契約書(別表1に設置設備、設置場所を示す)
インターネット設備工事として一千七百万円で契約していたが、大覚が直接インターネット業者と契約をして、その工事を南辰の工事から外した。ところが、南辰は、いっこうに話し合いの場を設けずに、減額の話はなく、やっていないインターネット工事代まで請求してきた。我社がインターネット業者と契約して設備を整えたにもかかわらず、その分まで南辰は請求してきたのだ。南辰は、裁判において、これらの工事をしなかった減額については一切触れず、追加工事分ばかり請求してきている。減額分は約三億円、追加工事分が約二千万円と、減額分が追加工事分の十五倍以上にも及んだ。
このような減額要素については、訴訟を進めるにあたって、覚くんは「細かい事実の積み重ねが必要だし、大切ですよ」と一審の弁護士に説明したが、一切取り合ってもらえなかった。「建て替えなら全部認めてもらえるのだから、そんな細かいことはどうでもいい」と言われた。覚くんは、していない工事分まで請求されるのはおかしいと、現在も裁判で闘っている。
南辰は、とりあえず、増減額の問題にしても、やっていない工事分まで、全て訴訟を踏まえて、計画的に請求してきた。上場会社だからと信用していたのに、やっていない工事代金まで支払わせようとする、とんでもない会社だ。悪すぎますね。
(2)大津市企業局(ガス企業局)の経費の水増し(二百四十万円)
施工票によると、大津市ガス企業局に実際に支払われた金額は約百五十万円であった。
ガス工事において、大覚は大津市の企業局経費として、南辰と三百九十万円の契約をしていた(大津市においては、大津市企業局がガス供給の窓口になっている)。しかし、覚くんが大津市企業局に問い合わせて明細書を取り寄せてみると、実際は約百五十万円しか支払われていなかった。南辰は、約二百四十万円分の減額があったにもかかわらず、満額の三百九十万円を請求してきた。役所に支払う金額までごまかすとは、上場企業としては考えられない悪どい手口である。
(3)集会室の未施工(鏡、腰板(こしいた)、カウンターなど)(三百万円)
覚くんはなかなか共用部の検査をさせてもらえなかった。そこで自ら調査を行った結果、入居者が使用する共用施設の集会室で数々のやっていない工事が見つかった。契約当時、計画されていたフィットネスを行うための集会室の壁一面の鏡張りがなかった。さらに、キッズルームを兼ね備えていたので予定していたクッション用の腰板張が施工されていなかった。カウンターすら設置されていない、と無いものづくしであった。これらのやっていない工事についてすら、南辰は、契約図に基づいた請負代金を請求してきた。徹底的にごまかすことばかり考えていたのだろう。工事の取りやめについては、南辰からも設計監理事務所マサプランニングからも一切の報告がなかった。そもそも建設会社としてはあり得ない、信じられない出来事で、本当に困ったものだ。北海電鉄グループの工事はこんな程度なのだろうか。
集会室にはもともと、壁面に鏡とステンレス手摺の設置が設計されていたが、それらもことごとく取り止められている。
集会室内壁面をグレードアップする為に、天然木突き板を高さ八十センチまで張り上げる予定であったが、これも取り止められていた(写真右は本来施工すべきだった腰壁)。現状では一見、壁一面に天然木突き板が施されているように見えるが(写真左:現状)、コストダウンを図るため、壁全面を木目調の無機質クロス張りに変更されていた。これにより、折角グレードアップした内容が、ごくありふれた集会室になってしまった。
(4)フローリング、巾木(はばき)の品質ダウン:安価なものに変更(千三百万円)
住戸のフローリングについても大幅なスペックダウンが行われていた。もともと契約していたフローリングは、傷の付きにくい高級なフローリングであった。実際に施工されていたフローリングは、一見同じように見えるものを使用していた。ところが、よくよく調べてみると、契約していた高級品ではなく、傷のつきやすいフローリングに替わっていたのだ。このやり口は一般の方では見抜けない、非常に悪質な手口だ。
一見普通のフローリングに見えるがコーティングがされていないので当初契約していたものに比べて傷付きやすいフローリングに勝手に変更されていた。一般には見抜けない悪質な手口だ。
現状のフローリングにはピュアハード塗装という表面が傷付きにくいコーティングがされていない(写真は契約していたフローリングのカタログ)。
巾木(はばき)は契約では、木製の高級な素材を用いることになっていた。しかし、実際は、安価なビニール製のものが使われていた。巾木という細部に至るまで、南辰は熱心にお金を抜くために安い材料を用いたのであった。この件についても覚くんには一切の報告もなく、当然了承もしていない。
足元は木製巾木の設計であったが、こちらも安価なソフト巾木に無断で変更されていた。この変更により、安っぽく感じられる室内になってしまっている。機能的にも、ソフト巾木の方が強度的に弱くて、汚れやすい欠点がある。
引き渡しから数年たって、入居者が一人でも品質ダウンに気が付いて、大覚に対して詐欺だと訴えて来たなら、大覚は百八戸全戸に対して対応しなければならない。単にやり直すだけではおさまらず、大覚の信用問題が発生し、大津京でマンション事業が立ち行かなくなる。
覚くんは一流メーカー品を使用するよう契約していたのに、全て三流品が使用されていた。これは詐欺的行為であり、南辰は大覚に対して悪の企み、謀略、陰謀を持って、計画的に、大覚を罠にはめようとしてやっていたとしか考えられない。
ここまで大覚をはめようとしてやっているその裏には誰がいるのですか。これを指示しているのは誰ですか。
そうでなければ、ここまで全体に及ぶ仕様ダウン、詐欺的行為をし、ここまでひどい手抜き工事を行うはずがない。単なる怠慢による手抜きではなく、悪意を持った計画的な手抜き工事としか言えない。我社をどうしようとしていたのだろうか。
南辰さん、ひどすぎますね。
(5)サッシュ遮音性(しゃおんせい)のダウン:30 → 25等級(契約図通りに取替えた場合の工事費は二億円以上)
大津京ステーションプレイスは、駅の近くにあり、電車の通る音も聞こえる。これに対応するために、遮音性が高いものを使用する契約になっていた。ところが、実際には遮音性の低い安価なサッシュが使われていたのだ。遮音は、生活の質を大きく左右する重要な要素だ。これにもかかわらず、南辰からもマサプランニングからも、覚くんに全く相談もなく一方的に仕様ダウンされていた。これも、フローリングと同様、一見しただけでは見抜けない、まさに、悪質な仕様ダウンであった。さらに、フローリングと異なり、いったん施工されたサッシュを交換することは現実的には不可能である。お金がかかるだけでなく、百八戸の入居者にはいったん退去してもらわなければならない。大変な工事になる。サッシュが四千万円、取替工事が二千万円、内装のやり直し工事も二千万円、これに引越費用を含めると、二億円以上になる。
大津京ステーションプレイスは、駅の近くにあり、電車の通る音も聞こえる。
(写真は大津京ステーションプレイス14階から撮影)
遮音性の仕様:数字が大きいほど遮音性が高い。契約図ではT-2(30等級)になっていたのだが、南辰は覚くんに何の相談もせず勝手にT-1(25等級)に仕様ダウンしていた。
南辰がここまでやるのは何の恨みがあるのだろう。ここまで来れば、詐欺、刑事事件である。我社を大津京で事業展開出来なくするための手段であったのだろうか。サッシュの取り換えには莫大な費用、交渉、時間、手間が発生し、大覚の信用にも大きな傷を残す。南辰さん、我社があなたの会社に何をしたというのですか。何が目的ですか。本当におかしなことをしますね。何の目的をもって大津京に進出してきたのですか。我社はこの物件で南辰さんと初めて取引したのですよ。計画的犯行ですか。
(6)配管工事に関する減額(二千万円)
立体駐車場の地下ピットに水が溜まっている原因について、覚くんは、専門家に依頼して調査を始めた。すると、建物南側にある消火栓用の配管が錆びていた。消火栓という性質上、万が一、火事になったら大惨事に発展する。こんなことは素人でも容易に想像ができる。それにもかかわらず、南辰はすぐに錆びる材料で施工したのだった。材料の品質を落とした結果であった。消防署に確認してもらったところ、やはり危険ということで、是正勧告が出された。
覚くんが専門家に依頼して調査を始めると、建物南側にある消火栓用の配管が錆びていた。
電気室においても、すでに述べたとおり、水の配管が通っている。六千六百ボルトという高圧な電気が流れるすぐそばに水が流れているということは想像しがたいが、これが大津京ステーションプレイスの実態である。南辰は、関西電力の検査が終わった後に、水の配管工事をしたのだ。その結果、このような建物が出来てしまった。関西電力からも、是正命令が出された。
覚くんは、普通、常識で考えても、六千六百ボルトの上に二十五センチ径の水の配管を通すなどということは聞いたことが無い。どこの住宅でも、マンションでも、どんな建物でも、常識では考えられない。南辰さん、何を考えて建設したのですか。本当に建設会社ですか。素人でもこんなことはしませんよ。関西電力が検査をした後で配管を入れるような、悪質な行為をしたらだめですよ。我社に何の恨みがあるのですか。我社をどこまで陥れようとしているのですか。どうしたらこんな工事ができるのでしょうか。南辰の監督、社員は何を考えているのですか。これは電力会社も、役所も、我社も、住民も騙す、常識では考えられない悪質な行為ですよ。
南辰は関西電力が検査をした後に配管工事をしていた。常識では考えられない悪質な行為だ。
二階の植栽部分で水が大量にたまっていた。掘り起こしてみてみると、樋(とい)のパイプが枡(ます)に接続されておらず、水が漏れていたのだ。パイプが短かったのだ。余った材料で施工されたのだろう。さらに、パイプには土が詰まっていた。パイプは樋の役目を全く果たしておらず、ただ土の中に埋まっていただけなのだ。
樋(とい)のパイプが枡(ます)に接続されておらず、水が漏れていた。ずさんな工事の一例だ。
エントランスホールに漂う悪臭について、住民から苦情が寄せられた。あちこち調べた結果、なんと、管理人室の床下に糞尿が溜まっていたのだ。さすがに覚くんもたまげた。すぐそばにJR、京阪電車の駅があり、近くに下水の本管が通っている。そこにつなぐだけなのだが、それさえせずに枡を設け、いまどきあり得ないぼっとん便所になっている。
一見するとモダンなエントランスホール。しかし、この裏側に・・・。
南辰さん、本当に建設会社ですか。こんな会社は日本中探しても、他にはないと思います。南辰のやることは考えられないことばかりだ。南辰の社長さん、社員の教育をもう一度考え直されたらどうですか。親会社に迷惑かけすぎですよ。南辰は親会社の顔に泥を塗っていますよ。これ以上迷惑をかけたらだめですよ。
雨の日に轟音が発生し、住民の苦情の原因となった雨水貯留槽においても、排水口から地下までの六メートルの配管がなされていなかったため、雨水がまさに滝のように地下に流れ込んでいたのだ。
雨水貯留槽の排水口から雨水が滝のように地下に落ちていた。
本来は右図のように排水管を設置すべきであった。
雨水貯留槽のタラップ(はしご)は、点検口のすぐ下に排水口があるため点検口と、ずれた位置に設置されており、昇降できない。さらにタラップは途中で無くなっており、仮設のはしごに木を付け足し針金で括(くく)りつけただけの、危険な状態のまま放置されている。
これ以外にもさまざまな材料がスペックダウンされている。つまり、材料費から工事費まで全てを浮かすために、施主、入居者のことを全く顧みずに、自らの利益を追求するためには、南辰さんは手段を選ばずに何でもするんですね。少しは、社会のルールを守ることを考えた方がいいんじゃないですか。
(7)避難階段の縦格子の間隔が広い:本数を減らし、間隔を広くした(二百二十五万円)
建物に火事、地震など、万が一の時に備えて設置されている避難階段。外部に設置された階段である為、転落防止のために縦格子が設けられている。格子の隙間が、契約では七・五センチなのだが、実態はなんと十一センチで取り付けられていた。十一センチも隙間があっては、例えば、こどもが誤って足を踏み外し、転落もしくは大惨事になる。
契約通り七・五センチであれば大人の足が隙間を通ることはない。マンションということもあり七・五センチであればこどもでも安全に利用できる避難階段だったはずなのだが…。
隙間の問題だけではなく、縦格子の取り付けが不十分で、手でゆするだけでぐらぐらする。避難階段なので、慌てて、必死の状況で使用することが想定されるが、その状況下で、万が一、格子や手すりに当たり、それが外れようものなら、まさに、避難階段の目的を達成できない。危険な避難階段だ。消火栓の配管不備、電気室の水の配管もあり、本当に、万が一の時に危険なマンションだ。
(8)クローゼット:ユニットタイプのクローゼット → 在来工法(三百万円)
契約では、工場で作りあがったものを、設置するユニットタイプのクローゼットであった。しかし、実態は、現場で大工さんが安価な材料で、まさに日曜大工のような安っぽい仕上がりであった。百八戸において、全く統一性もない。
一例を挙げるなら、棚板の枚数も契約より少なく、取付も雑でぐらぐらしており、すぐに外れる状況だった。クローゼットの扉の枠もない。
写真のように棚と扉を付けただけの物だった。この様なクローゼットの造りは、可動式の棚ではないため、多目的用途では使えない。
【契約図面での仕様 ユニットタイプのクローゼット】(現状はこのようになっていない)
ユニットタイプのクローゼットの利点は、上下二段の棚板が可動棚になっており、自由に高さを変えられることにある。
クローゼットだけではなく、洗面室の棚も統一性が全くない。さらに、洗面化粧台のサイズと、設置する場所のサイズが異なっていたため、ごまかすように、両側に二センチ以上の隙間にコーキングを注入しており、まったく不細工な仕上がりになってしまった。行き当たりばったりの施工だ。
極太ボールペンが落ちるような隙間をコーキングでごまかしていた。こんな大きな隙間があること自体がおかしい。通常であれば片側五ミリ程度の隙間である。四倍の二センチの隙間は明らかに施工ミスだ。
通常であれば、洗面化粧台のサイズと設置する場所のサイズは合っているので、写真のようにコーキングを注入する必要はない。
<この建物はゼロ円の価値もありません。仲間とお金を抜きすぎですよ。我社を倒産に追い込み、何を企んでいたんですか。やりすぎですよねぇ?>
(覚くんの想い)
南辰さんの計画的スペックダウンが1億円、計画的ごまかしが一億六千万円、会社の利益が一億九千万円、経費が二億五千万円。これらを合計すると七億円。請負金額十九億円から、これらの金額を引くと、純工事費は約十二億円だ。十二億円では建物は建ちませんよ。南辰さん、やりすぎやで。
仕事のやり方が間違っていると思うよ。マンションに住んでいる方は、夢のマイホームのために一生懸命働いて三十年のローンを支払っているのですよ。夢の住まいやで。家族の絆(きずな)の、家族の大事な、大事な住まいを、南辰さん、その夢を全部踏みつけにするなんて、そんなことは絶対したらいけませんよ。
一生懸命働いて、やっとマイホームを購入する事ができ、家族みんなが楽しく幸せな家庭を築くために、頑張って努力しているんですよ。それなのに、南辰さん、あなた方は、それらを全部踏みつけ、壊(こわ)し、何をしたいのですか。自分たちのことだけしか考えていないんですね。
南辰は、自分たちの利益しか、考えていないですね。仲間は何人居るんですか。黒幕は誰ですか。二億六千万円は分けごたえがあったでしょ。何人で分けたんですか。どのように分けたのかいっぺん、聞かせてもらえませんか、金谷所長さん。南辰さん、仲間の悪だくみさん、やりすぎやで。一生懸命働いている人の夢を全部踏みつけ、壊し、何が楽しいんですか。皆さんが汗水たらして稼いだお金ですよ。人に迷惑かけすぎやで。南辰の社長さん、会社内部、並びに他の部署も、いっぺん調べてみはったらどうですか。調べる事が大切ですよ。調べたらいろんなことが出てきますよ。
そして、腑に落ちないことがあります。金谷所長は、いまでも毎回毎回裁判に出てきていますがこれもおかしなことですね。下請けから金をもらってやりたい放題だったのに、まだ会社にとって必要なのですか。金谷が辞めたら会社に都合の悪いことがあるのですか。あなた方がやっていることは理解できないです。
南辰さん、藤野弁護士さん、あなた方は何を考えてこの裁判をやっているんですか。この裁判は初めから計画的なやりかたですねぇ。一審の裁判では、藤野さんと一遍さんはほとんど話しませんでしたね。一審裁判は三年間ほどありましたけど、裁判官が一人でしゃべっていたような気がする。はじまってから十分くらいで、「はい、終わり」が口癖でした。その間、相手の弁護士もこちらの弁護士も何もしゃべらない。そりゃ、結論が分かっているからしゃべりませんわな。今考えたら、藤野弁護士も、三年間自信満々でした。余裕がありました。一遍弁護士は遅れてくるし、ものはしゃべらないし、打ち合わせもほとんどしないし、最悪の弁護士でした。
一遍弁護士の口癖は、「勝ちます、勝ちます」。私らが不安になり、裁判の資料を持っていくと、「構造計算のNGを持って来てください。建替え一本で行きます」そして、覚くんや社員が話しかけると、「私が船頭です」が口癖でした。
「これから手術する医者に、素人が口を出すんですか」と訳のわからないことばかり言っていました。そしてその後には決まって、「これは建替え一本で勝てます」。この言葉に我々は翻弄されていました。持って行った資料は見もしないで、「論点がずれるのでだめです」と言っていました。こちらが何か言うと「何が言いたいんですか」と聞いてもらえませんでした。
「裁判も積み重ねが大切ではないですか」と言うと、「何が言いたいんですか。構造計算NGの資料を持って来てください」を繰り返すばかりでした。
口論になりかければ、屁理屈ばかり言って、言葉をすり替える。最後には、「必ず勝てますから心配しないでください」と言われました。
弁護士が「勝てる」という、その言葉に我々は翻弄されて、何も言えなくなってしまいました。その言葉を鵜呑(うの)みにした我々も悪かった。
一遍弁護士、藤野弁護士、建築専門家の薮田氏、南辰は見えない糸でつながりがあったと思います。
「負けたんだから、金を払えばいい。ただそれだけ」と、そんなことを言う弁護士はあり得ない。「勝てる」と繰り返していたのに、「負けたのだから、金を払いなさい」、そんな馬鹿な話はありませんわな。
金谷所長も、森副所長も、下請けの金山組も、マンション建築を知らないんじゃないか。ジャンカとクラックが千か所以上あるのもおかしい。打ち継ぎが正しいようなことも言っているがこれもおかしい。
南辰は、初めから、大津京ステーションプレイスの建築を計画的にごまかしてやろうと思い、見栄えをよくみせて、中身は空っぽで、その時点で種を撒き散らし、芽を出す段取りをしていたと思う。そして五年から八年後に刈り取る時期も考えていたと思う。だから、話し合いも一回もしない、そして手直しもしない。そして鍵の引渡も受けていない。共用部の検査もさせてもらえなかった。おかしなことだらけです。そうでなければ、刈り取れませんわなぁ。初めから、大覚を倒産させる段取りをしていたと思う。だから初めから、計画的に七億円もの金を抜き、千か所以上のジャンカ、クラックを造っている。あまりにも露骨すぎたから、覚くんもおかしいと思い現場を見に行って、次々とごまかし、手抜きを見つけた。そこで南辰は初めは計画的にいったけど、あまりにやりすぎたから、綻(ほころ)びがでてきたと思う。
<瑕疵と減額の数々 計画性のない施工 その2>
(9)アルコープの玄関門扉(もんぴ)が未施工(一千万円)
契約では写真のようにアルコープに門扉を設置することになっていたが、現状は設置されていない。
実際はアルコープに門扉は設置されていなかった。
契約図面においては、アルコープ(廊下から少し引っ込んだ各住戸の玄関部分)に門扉を設けることになっていた。ところが、アルコープに門扉は設置されなかった。誰が見ても一目でわかる未施工だ。ここまで大きな意匠の変更にもかかわらず、またしても、南辰からは覚くんにまったく相談がなかった。南辰と、図面を書いたマサプランニングの朴(ぱく)とが結託していなければこんなことは出来ない。いずれ入居者が契約図面を確認したら、現地との不一致により大きな騒動になることは明らかだ。契約違反で、事業主である大覚が訴えられる。南辰は、大覚をこのマンションで罠にはめて、大津京から追い出し、葬る計画をしていたのではなかろうか。そうでなければ、上場会社がここまでずさんなマンションを建築することは考えられない。瑕疵だらけのマンションを前に、南辰が、二人の工学博士を雇い裁判で二百五十にも上る膨大な言い訳を提出してきた。そのこと自体が、逆に、これほど膨大な言い訳を提出しなければ瑕疵がないと証明できない、実態として瑕疵だらけのマンションであることを証明しているのだ。
図面ではアルコープに門扉がなければならないのだが、勝手に門扉を排除している。大きな問題だ。後になって百八戸の住居のお客様が気づいて、お金を返してくれ、解約してくれと大覚に求めてきたら大変なことになる。それを想定して、種を撒いたのですか。契約にあるものを何故つけないのですか。まさに、南辰とマサプランニングが結託してやったのですね。大覚を陥れる為にやったのだ。あるものを勝手にやめるなどということはとんでもないことだ。クローゼットもでたらめだし、門扉もでたらめ、キッチンもでたらめだ。キッチンのカウンターもでたらめだ。色もバラバラ。全部ですやんか。なんでこんなひどいことをするのですか。大覚をどうしようと思っていたのですか。南辰さん、もういい加減にしてください。全部勝手なことばっかりしてますやん。
完成だからと裁判に訴えて代金を請求していますが、一審でも嘘ばかりでした。一回も話し合いもしていませんし、手直しもしていないし。唐突に裁判してくるなんて、一体どうなっているんですか。調べれば調べるほど闇が深いですね。南辰さん、ひどすぎますよ。我社をどうするつもりで、こんな段取りをしたんですか。毎日六十万円、ひと月千八百万円、年二億二千万円。我社が使ったお金も大変な金額ですよ。なんでこんなひどいことをするんですか。ひどすぎますよ。南辰さん、何を考えているんですか? 大津京ステーションプレイスを通じて大覚の評判を落とす悪い種を蒔きすぎ違いますか? 今現在、六年経ちました。悪いことはできませんね。引き渡しを受けていたら、たいへんなことになっていましたね。しかし、弊社は引き渡しは受けておりません。共用部も検査していない。千三百五十箇所の手直しも完了していない。残りの四十九室の鍵も受け取っておりませんし、追加増減と手直しの話し合いも一度もしておりません。追加増額が二千万円あり、減額は二億六千万円もあるのですよ。話になりませんね・・・。何を企んでいるんですか・・・???
(10)立体駐車場の点検用のタラップ(五十万円)
立体駐車場は、自動車という重量物を載せて稼働するため、当然点検が欠かせない。このとき、作業員が移動する際に使用するタラップが貧弱なものであった。タラップなので、本来であれば人間の体重を支えるものであるが、なんと片手でもグニャリと曲がってしまったのだ。もともとは、ステンレス製のタラップがつけられるはずだったのだが、たかだか五十万円の工事費を浮かすために、作業員の安全も全く顧みることなく、平気で仕様を変えるのが、南辰なのだ。これは何を意味するのだろう。さらに点検口も開かなくて、タラップも貧弱なので、全く点検できない立体駐車場になってしまった。
作業員が移動するタラップが貧弱だった。支柱が片方しか無く、踏桟(ふみざん)が片手でグニャリと曲がってしまった。使い物にならない。
もともとは、ステンレス製の頑丈なタラップがつけられるはずだったが、この写真のようなタラップは設置されなかった。
こんな状況を前に、立体駐車場に水が溜まっていることについて、南辰はメンテ不足だと言うが、立体駐車場に溜まった水を抜かないといけないマンションなんて、日本中を探しても他にはない。タラップも施工不良、点検口の蓋も開かないこの立体駐車場を、仮に南辰ならどうやってメンテするのだろう。メンテという問題ではなく、明らかに施工上の瑕疵である。
定期的に専門業者に頼み地下ピットに溜まった水を抜いてもらっている。
ポンプを上げてみると、吸い込み口にはエフロレッセンス(コンクリートの灰汁)の塊が付いていた。
青いホースに繋がったポンプは地下約四メートルから、溜まった水を吸い上げている。
一回水を抜くためには、二台のポンプを使っても丸三日間かかる。
漏水箇所が乾いた後には、錆びを含んだエフロレッセンスが堆積している。
(11)点字誘導鋲(十万円)
エントランスホール床面に、目の不自由な方のためにステンレスの点字鋲を設置するのが、当初の設計であった。しかし、南辰はその点字鋲ですら施工しなかった。ステンレス製点字鋲を設置するのに要する費用はなんと約十万円。大津京ステーションプレイスの建築請負金額約十九億円の、ほんの〇・〇〇〇五パーセントにしか当たらないが、ここまでしてお金を抜くのが、南辰なのだ。上場会社としての社会的責任もまったく果たさない会社であるのだ。
マンションを訪れた全てのお客様のために、契約したステンレス製の点字鋲を設置するのは当然ですよ。ここで十万円を抜いて何をするのですか。覚くんはこれ以上の言葉も出ない。
本件建物の点字誘導鋲はステンレス製より安い点字誘導タイルに変えられていた。高々十万円を抜くためである。
本件建物に本来設置すべきものだったステンレス製点字誘導鋲の例。現状では写真にあるステンレス製の鋲は設置されていない。
(12)エントランスホール自動扉ガラスのごまかし
エントランスホール自動扉の高級なエッチングガラスが、安価なガラスにフィルムを貼ってごまかされていた。
一見すると高級なエッチングガラスに見えるが…。
フィルムがすでにめくれている(拡大写真)
実際のエッチングガラスのサンプルを触ると磨りガラス特有のザラつきのある手触りだった。フィルムとは違い高級感がある。
(13)各住戸玄関前外壁仕上げスペックダウン
契約では、高級な外壁塗装のジョリパッド仕上げであったが、実際には、何も考えずにアパート同様の吹き付け仕上げになっていた。
高級な外壁塗装のジョリパッド仕上げ。現状はジョリパッド仕上げの塗装はされていない。
実際には、アパート同様の吹き付け仕上げになっていた。
(14)玄関ドアの高さが十センチ低くなっている
契約では、寸法高さ二メートルの玄関扉を設置することになっていた。しかし、一・九メートルの玄関扉が設置されている。玄関扉の高さを抑えることにより大幅に原価を抑える事が出来たのだ。玄関扉の高さが一・九メートルなら、バルコニーのサッシュも一・九メートルの高さのものを用いるのだが、南辰は、何故か、バルコニーのサッシュは二メートルのものを設置していた。このため、サッシュの下部が床面に埋まってしまった。
通常、このようなことはあり得ない。さらに、バルコニーと部屋内の床面の高さを比較してみると、部屋内の床面の方が低くなっていた。加えて、止水板も施工されておらず、コーキング処理しかされていない。コーキングはすぐに劣化する。このため、雨水が住戸に侵入し、家具、フローリングが腐ってしまう。こんなことはしてはならない。南辰は、なんでこんな建物を建てたのだろう?
サッシュ水切りがバルコニー床に埋まっており、水切りの役目をはたしていない。雨水等が部屋内に侵入する。
バルコニー床と部屋内の床では部屋内の方が低いため、止水処理を行わなければならない。
止水板は設置されていなかった。よって、この建物におけるバルコニー側の止水対策はされておらず、部屋内への水の侵入が懸念される。
本来は水の浸入を防ぐために、上の図のように立ち上がりや、止水板を設けなければならない。
初めから計画的に段取りをしていたのだろう。何を企んで、何を目的にしているのか、南辰のやることは全く理解ができない。普通の会社がやることではない。ひとつ言えることは、悪すぎる。南辰もほどほどにしなあかんわなあ。
五年経って、南辰が蒔いた瑕疵という種が芽を出してきたら、大変だ。大覚が全部責任を取らなければならない。大覚の社員や覚くんを阿呆やと思っていたのと違うか。南辰さん、そりゃ、ないで。あんまりや(ひどすぎますわ)。
南辰さん、それを想定した計画的犯行とちがうか???
これを本来の形状に直そうと思えば、億単位の費用がかかる。南辰さん、ちょっとやりすぎやで。
こんな事実を隠して大覚に引き渡して、どうするつもりだったのですか。あとで、入居者が見つけて、騒動になったら、大覚は地元でマンション事業ができなくなるのは明らかだ。南辰は大覚を陥れようとしてこのような施工をしたとしか思えない。
(15)エアコン冷媒配管用スリーブの位置が違う
本件建物の住戸にエアコンを設置しようとすると、ここでも、またおかしな現象が起きるのだ。それはエアコンの配管が設置出来ない部屋があったのだ。通常、エアコンを設置した時にエアコン用の配管を容易に通せるようにスリーブ(穴)をあけているが、実際には、スリーブの位置が不適切で、パイプが部屋中をまわってやっとスリーブに辿り着くというありさまだ。
エアコンのスリーブ(配管穴)が窓の下に設けられており(写真:赤の囲み)、エアコン取り付け位置と離れているため、窓を大きく迂回して冷媒配管をしなければならない(下にイメージ図あり)。
図示したように窓を大きく迂回して配管しなければならない。
通常は写真のようにエアコンのすぐそばにスリーブ(配管穴)がある。
さらに、エアコン用のドレン排水を開放廊下に流すと、玄関前が水浸しになってしまう。この原因は、玄関と廊下の勾配(坂)が、玄関側が低く施工されていたためだ。エアコンの排水のみならず、雨が開放廊下に吹き付けると、玄関の内部に雨水が入ってくる状況だ。
玄関側が低く施工されていたため、雨が開放廊下に吹き付けると、玄関の内部に雨水が入ってくる状況だ。入居者から今でも苦情が寄せられる。
(16) 東西外壁面窓上庇(ひさし)が無くなっている
契約では、東面、西面の角部屋の窓外側に庇を設けることになっていた。これは、庇によりサッシュへの雨だれ・雨漏りを防ぐ目的があったのだが、この施工がされていない。庇を設けるのは常識だ。
東面:窓に契約していた庇がない。雨仕舞(あまじまい)が悪く、将来的に壁クラックよりの雨水漏水の危険がある。吹きぶりの雨の対策が出来ていない。
西面でも同様に庇がない。
何処のマンションでも、写真の様な庇が取り付けられている。
勝手に取りやめたのは、庇を造ることが面倒で施工したくなかったからだろうか…。現場施工管理者に、契約通りのマンションを建てようという意識が全くなかった。
南辰さん、庇がなかったら、いろいろ問題が出てきますよ。邪魔くさいからとどんな理由があったか知らないがこんな手抜きは通用しませんよ。契約図面にあることはきちんと施工してもらわないと困ります。施主に一度も話もせずに、勝手なことをしたらだめですよ。周りのマンションには庇は全て付いていますよ。庇のない窓ってないですよ。これが二十億円のマンションですか? いまどき、窓に庇のないマンションって探してもありませんよ。覚くんは思った。
何を考えて南辰がこのマンションを建設したのかわけがわからない。プロやったらこんなこと分かるはずでしょう。
(17)駐輪場ガススプリング式の二段式駐輪ラックが、ただの傾斜ラックに無断で変更されていた。
当初、契約図で設計されていたガススプリング式は、ラックに押し込んでから持ち上げる際に、ガススプリングの補助的な力が作用して、女性や子供でも楽に水平に戻せる仕様になっていた。しかし、実際には、バネ式で施工されている。この結果、上段に自転車を収納するためには通常以上の力が必要で、女性や子供、高齢者の方には到底無理な状況だ。
上段に自転車を収納する場合は、一旦傾斜ラックの先端を地上に引き出し、急勾配の状況で自転車を押し込み、自力で水平に持ち上げなければならない。これは、老人や子供、女性などの非力な者では負担が大きいので、契約では簡単に持ち上げられるようにガススプリング式であった。入居者のことを考えてない勝手な変更だ。
当初、契約図で設計されていたガススプリング式は、ラックに押し込んでから持ち上げる際に、ガススプリングの補助的な力が作用して、女性や子供でも楽に水平に戻せる。
(18)天井下地材の変更(内部用の材料が外部に使われていた)
覚くんが駐輪場の天井内部を見に行くと、そこには、考えられない景色が広がっていた。電気の配線が山のようにぐちゃぐちゃにもつれていた。途中で電気の配線が切断されている箇所もあった。うっかり触ったら、感電して大変なことになっていただろう。そして横を見ると、持たせ(天井を吊るボルトの間隔)が通常一・八メートルだが、本建物では二・七メートルになっている。これは建築基準法にも違反している悪質な施工だ。さらに、ボルトに配線を結び付けており、その重さに耐えられなかったのか、ボルトが抜けている箇所もあった。
駐輪場の天井裏を調査したところ、電気配線の不備や、天井ボードの施工が正しくなされていなかった。
電気配線が切断され、むき出しのまま放置されていた。実際に電気が通っているかは不明であるが、仮に使われていない配線であったとしても、この様な状態で放置せず、適切に処理をするべきである。
電気配線がボックスに収まりきらず、乱雑に施工されたまま放置されている。これは電線を保護、絶縁するために必要なもので、通常はボックス内にきちんと収め、蓋をしなければならない。
天井吊り金具の間隔が、185センチにしなければいけないが272センチもあり、100センチ以上広く施工されている。
間隔が広く、一点にかかる荷重も増すため、安全性に問題がある。不適切な施工で、天井崩落の危険がある。
高さ19ミリの天井下地材が使われている。この駐輪場は外部であるため、通常高さ25ミリの外部仕様バーが使用されるべきである。
大量のケーブルを強引に天井を吊っている金具に固定したせいで、天井を吊っている吊り金具が抜け落ち折れ曲がってしまっている。天井を吊っている吊り金具の機能を果たしておらず、このままでは天井崩落の危険がある。
天井崩落の危険があるため、駐車場の天井裏も同様に調査してみると、工事の際に使用したとみられる仮設照明が撤去されずに放置されていた。実際に忘れられたものなのか、もしくは必要な照明器具なのか判別できない。
次にバイク置き場の天井内部も確認してみると、今度は、照明器具が木材にビスで固定されていた。通常は、専用の金属製の下地材を用いるのだ。木材では腐食して、照明器具が落下する危険があるからだ。
さらに、下地材の厚さを測ってみると19ミリの内部用の材料が用いられていた。設計上では、25ミリの外部用材料を用いることになっていたのだ。
天井照明器具の固定方法が、非常に不適切なものである事が発覚した。
本来、照明器具を設置する場合は、天井を吊っている下地金物に固定しなければならないが、その天井を吊っている下地金物が途中で切断され、代わりにベニヤ板を配置し、直接ビス止めしただけの、いつ落下してもおかしくない危険な設置方法をとっていた。
日本建築家協会が監修する『建築設備工事共通仕様書』によると、「器具はボルト・ナット等により堅固に取付ける。」「一・五kgを超え三kg以下のものは脱落防止処置を施す」とある。取り付けられている器具の重さは、三kgであった。上記仕様がどちらも守られておらず、極めて不適切である。
ベニヤ板もただボードの上に置かれただけのものであり、軽鉄下地金物に固定されているわけではない。
覚くんは、南辰の会社の幹部、現場監督は何を考えてこんな工事をしたのか意味が分からない。現場も見に来ない二人の工学博士さんたち、一度この現場を見に来てください。これで問題がないなどという主張は、世の中の人々に笑われますよ。何を思って南辰を援護し、このマンションに問題がないと言っているのですか。これでも南辰の工事に瑕疵がないと言うのですか。
学者さん、この建物は本当に問題ないのですか。現場を一度見に来てください。
これまでに見つかっただけでも合わせて五百五十箇所以上の減額工事があり、瑕疵は千箇所以上あります。
(覚くんの想い)
十九億円の契約が、ゼロ円の価値もない建物になった。そのお金はどうなったんやろう? そのお金はどこにいったんだろうねぇ? この建物は、初めからしまいまで計画的な企みで事を進めていた。だから、無茶苦茶な建物が出来た。その理由は、この建物に、南辰はいろいろなところに瑕疵の種を蒔いた。芽をだすには五年から八年くらいの計画だったと思う。だから何が何でも大覚のせいにしなければならなかった。それには大覚を潰さなければならない理由があった。大覚が潰れれば、全てを闇から闇に葬れる。罪は全部大覚に被せられる。そして、南辰は人助けの会社のようにして大津京にやってくる。そして正義の味方のような顔をして、いい顔をして言葉巧みにみんなに近寄って来る。大覚は二度と立ち直れなくなってしまう。
みなさん、どう思われますか。こんなふうに、日本全国には、大変な目にあって潰れた会社はたくさんあると思う。大きいところが正しいということではないと思います。潰れたら、何も言えませんわなぁ。負け犬の遠吠えになってしまう。人は誰も相手にしない。正しい人が勝つとは限りませんからね。世の中には、企みと陰謀、謀略がいっぱいです。大きいところにはなかなか勝てませんで。私も、よくここまで頑張って来れたと思います。
南辰さん、もうこれ以上はアカンで。これ以上やったらアカンで。もう裁判になって一日六十万円の遅延損害金をかけて約七年にもなりますよ。すごいお金ですね。いまだに、瑕疵はないといって、学者二人も雇って。学者の先生も気の毒やね、なんぼお金の為だとはいえ。多くの方がこのマンションを見学したいと言って来られます。あなたの関係会社も来てますけど、そんな企みはうまくいかないと思いますよ。もう、こちらは、あなた方のやることが分かってきました。目的、目標も分かってきました。大覚は、万全の体制であなた方のやり方を阻止します。
次回は、裁判のトリック。すなわち、南辰が裁判に持ち込まなければならなかったトリック。完成していない建物を完成したことにすり替えて裁判を起こしてきたトリック。鍵の引き渡しのトリック。
南辰の企みの裏側を暴きます。みなさん、ご期待ください。